京都・洛中

2017.10.23

京都・洛中 仙洞御所 ~南池周辺~

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北池と南池を繋ぐ掘り割りに架かる橋が紅葉橋です。その名の通り、紅葉山に通じる橋で、このあたり一帯が紅葉の名所となっています。このため、仙洞御所は紅葉時期には特に拝観の人気が高く、11月後半はすぐに予約が埋まってしまうそうですす。

現在は当日分として35名の枠が用意されていますが、シーズン中は午前11時の受付開始に対して、早朝から行列が出来るそうなので、相当な覚悟が無いと入る事が出来ないようです。またネットでの申し込みの場合は3ヶ月前の1日午前5時からの受付だそうですが、定員を超えた場合は抽選になるそうですから、紅葉を見るためには運も必要な様ですね。

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南池への畔にあるこの大きな雪見灯籠は、水戸光圀公から寄進されたものだそうです。寒水石という茨城特産の石を用いた灯籠で、笠が大きくかつ足が長いという独特な形をしていますね。

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仙洞御所の庭は、町中にも関わらずせせらぎの音が良く聞こえてきます。小川の流れや滝がしつらえられているからですが、これはその中でも最も大きな雄滝です。写真では小さく見えますが、高さは180㎝、幅80㎝あるそうですよ。

これらの水源は、かつては琵琶湖疎水から送られていたのですが、現在は井戸水を汲み上げて循環使用しているのだそうです。

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この橋は説明が無かったのですが、たぶん土佐橋になるのかな。名前から察するに、土佐藩が献上したものなのかも知れません。こんな具合に、趣向の異なる橋がいくつもあるのが面白いですね。

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仙洞御所には3つの社があるのですが、これはその一つの柿本人麻呂を祀る柿本社。皇室にとって和歌は大切な教養の一つですから、万葉歌人の中でも特に歌聖と呼ばれた人麻呂を大切に祀っているのでしょうか。

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ちょっと面白いと思ったのが、このさざえ山です。円形に積まれた石垣を、上から見るとさざえの殻を伏せた様に見えるから名付けられたそうですが、元はと言えば古墳らしいと言われているそうですね。このあたりはかつての藤原道長邸跡にもあたるそうですが、開発の激しい洛中にあって、よくもまあ今まで残ってきてたものです。たぶん、平安京以前には、こうした古墳が幾つもあったのだろうなと想像させてくれる貴重な存在です。

明日は南池の様子をもう少しお伝えしたいと思います。

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2017.10.22

京都・洛中 仙洞御所 ~北池周辺~

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京都御苑には3つの御所、すなわち京都御所、仙洞御所、大宮御所があります。これらのうち、京都御所は常時公開が行われていますが、仙洞御所は事前申し込みが必要という事もあり、これまで拝観した事がありませんでした。今回は土曜日に空きがあったので申し込んでみたところ、無事に許可が下りたので初めて中に入る事が出来ました。

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仙洞御所は天皇の位を退いた上皇のための御所です。古くは一定の場所にあったわけではなく、また必ず置かれたものでもなかったのですが、江戸時代初期の後水尾上皇の時に現在地に築かれて以来、今あるように京都御所の東南の地と定められました。

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ただ、度重なる火災によって焼失と再建を繰り返して来たのですが、上皇の居ない時には必要とされないものであったため、1854年(嘉永7年)に焼失したのを最後に再建される事はなくなり、現在は庭園と茶室を残すのみとなっています。

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庭園は大きく北池と南池に分かれ、北池は本来は大宮御所(皇太后の御所)の庭園でした。庭園の原型を造ったのは小堀遠州で、直線的な石積みを持つという当時としては斬新なものであった様ですが、その後幾度か改修が加えられ、現在の様に曲線を主体とした純和風庭園になりました。その後、一八世紀の半ば頃に北と南の池が掘り割りで結ばれ、さらに明治維新後に大宮御所の建物のほとんどが整理されたため、現在は仙洞御所と一続きの池泉回遊式庭園となっています。

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写真は北池に掛かる土橋で、とても町中にあるとは思えない様な幽玄味を帯びた佇まいとなっています。拝観はその幽玄味を帯びた中を、池あり、橋あり、林あり、島ありといった具合に、変化に富んだ景観を楽しみながら歩くことになります。ただガイドに従った団体行動なので自由に動けないのが残念ですが、そこは良しとするしかないですね。

明日は土橋歩を渡った先、南池の様子をお届けする事といたします。


仙洞御所へのアクセス

市バス 府立医大病院前から徒歩10分

地下鉄丸太町から徒歩15分


位置図

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2017.10.21

京都・洛中 紅葉コレクション2017 ~高桐院~

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(写真は平成28年11月23日に撮影)

高桐院は大徳寺の塔頭です。開基は細川忠興で、1602年(慶長7年)に父の細川幽斎のために建てました。この時幽斎はまだ生きていますから、生前に菩提寺を建立した事になりますね。

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この寺を有名にしているのが忠興とその妻ガラシャの墓標である春日灯籠で、忠興が千利休から形見として譲り受けたという曰く付きのものです。この灯籠は天下一と言われ、利休が秀吉から所望されたのですが、あえて笠の三分一をたたき割り、傷物であるからと断りました。その後、利休切腹の折に弟子である忠興に譲り渡されたのですが、忠興はまだ完璧すぎると言って笠の部分をさらに叩き割ったという伝説を持ちます。

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もみじは客殿前と庭園の全域にあり、紅葉の名所として知られます。ただ、客殿前は古いもみじがことごとく枯れてしまい、若い木に更新されていて、以前のような風情には欠けています。そのぶん、紅葉の時期は早くなっており、11月初めから半ば頃には見頃となる様です。また庭園は11月半ばから下旬にかけて、参道は11月下旬頃に見頃になる事が多いと思われます。

アクセスは市バス大徳寺、建勲神社前から徒歩5分、地下鉄北大路駅から徒歩15分です。

位置図

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2017.10.14

秋の味覚 ~松茸~

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秋の味覚の代表格と言えば、まずは松茸の名が上がりますね。香り松茸と言い、味はシメジに劣るとしても年に一度は口にしたいものです。そんな訳で、京都の松茸の老舗、とり市に買いに来ました。

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無論、ひと籠数万円もする国産品が買える訳も無く、狙いは訳ありの家庭用です。虫食いなど多少の見た目を我慢すれば数千円で買えるとあっては逃す手はありません。そのはずだったのですが、午前10時過ぎに行った時には既に売り切れていました。なんてこった。で、やむを得ず買ったのがこの韓国産でしたが、これでも3千円とかなりのものです。

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でも、香りはまずまずだったのは何よりでした。そして、こんな具合に土瓶蒸しにしてもらって、家族四人で仲良く頂きました。我が家のささやかな、秋の贅沢です。

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とり市に行った帰り道、町で見かけたハロウィーンのディスプレイです。もうそんな季節になるのですね。ここでは大きなカボチャを5千円で売っていましたが、やはり需要はあるのかな。松茸とどっちが高いのかしらんと、考えながら歩いてきた三条通でした。

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2017.10.07

京都・洛中 萩2017 ~梨木神社 9.30~

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平成29年9月30日の梨木神社です。この日は萩が見頃となっていました。

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梨木神社と言えば萩の名所として知られます。毎年9月の彼岸前後には萩祭りが行われますが、今年は既に終わった後でした。

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ここには何度となく訪れていますが、正直なところこれだけ咲いているのを見たのは初めてじゃないかしらん。

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いつもは萩祭りの頃に来るので、少し早すぎるのかな。お祭りの奉納を見られないのは残念だけど、静かに満開になった萩を楽しむのも悪くは無い趣向です。

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この日で花はほぼ咲き切っていたので、今頃は相当に散ってしまっているかな。萩の季節も終わりを迎え、次は紅葉の便りが気になる季節ですね。

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2017.10.06

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~平野神社 9.30~

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平野神社と言えば桜が圧倒的に有名ですが、実は様々な花が咲く花の神社でもあります。今の時期には特に彼岸花が多く咲いています。

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彼岸花が咲いているのは桜苑です。さすがに盛りは過ぎていましてが、まだ綺麗な花がいくつも残っていました。

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神社と彼岸花はあまり親和性は無い様ですが、下鴨神社の参道にも多く見られ、寺ばかりにあるとは限らない様です。もしかしたら、時の宮司さんがこの花を好きだからなのかも知れませんね。

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こちらは魁桜の下で咲いていた花で、たぶんイヌサフランでしょうか。こうした意外な花が咲いているのもこの神社の面白いところです。

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これはコムラサキ。この木も桜苑に多くあります。鮮やかな色合いが美しい実ですね。平野神社は桜の季節ばかりでなく、秋に訪れても楽しめる面白い場所ですよ。

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2017.10.05

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~相国寺 9.30~

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本満寺から相国寺へと来ました。ここでも名残の彼岸花が待っていてくれました。

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以前は花びらの両端が白色なんていう変わった花もあったのですが、いつの間にか消えてしまいました。今は普通の彼岸花ばかりですが、やはり枯れた後には補植して維持しているのかしらん。

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弁天社前では酔芙蓉が花盛りとなっていました。でも、9月も末となると赤くなるタイミングがだんだんと遅くなるようですね。

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塔頭の瑞春院は、綺麗な百日紅があるところでもあります。この日はわずかに花が残っている一方で、すでに紅葉も始まっているという不思議な状況になっていました。

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この瑞春院を訪れたのは11年前になります。もうそんなになるのかと、感慨深いものがありますね。当時は特別公開の他にも予約制で拝観が出来たのですが、それもいつの間にやらなくなってしまいました。「雁の寺」のモデルとしてファンも多いでしょうに、残念な事です。いつか特別公開があったらまた行ってみようかな。

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2017.10.04

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~本満寺 9.30~

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枝垂れ桜で有名な本満寺は、知られざる花の寺でもあります。本堂の脇では真っ青な快晴の空に、酔芙蓉の花が良く映えていました。

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ここには少ないながらも萩が植えられています。少し花付きが悪いのは日当たりが良くないせいなのかな。

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この萩の向こうにある石廟は誰のものか知らなかったのですが、結城秀康の正室蓮乗院だった様ですね。この寺とどういう関係があるのかまでは判りませんが、ここにも思わぬ歴史が隠れていました。

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本満寺は日蓮宗の寺ですが、どういう訳か鬼子母神堂はありません。代わりにあるのが七面大明神堂なのですが、その御堂の脇には立派な石榴の実が成っていました。これって、やはり鬼子母神に捧げるものなのかしらん。枝垂れ桜ばかりではない、この寺の成り立ちをもっと聞いてみたいという気がします。


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2017.09.25

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~雨宝院 9.18~

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花の寺とも言われる西陣の雨宝院、今の季節はどんな花が咲いているのかなと思い、立ち寄ってみました。

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まず目に付いたのが秋海棠です。植え込みの陰でひっそりという感じで咲いていました。でも、その花色はとても美しいですね。

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ここでも咲いていたのが彼岸花です。まだ一輪だけでしたが、満開になるとかなりの存在感があった事でしょう。

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これはヤブラン。どこでも見る事が出来る花ですが、そのさりげなさが良い感じです。

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これはちょっと自信が無いのですが、アオバナフジバカマかしらん。境内の奥で雑草の様に咲いていたのですが、何だか気になって撮ってみました。もしそうなら、北米原産の外来種の様ですね。

仲秋の雨宝院は、華やかさは無かったけれど、秋の気配を感じるには十分な境内でした。

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2017.09.24

京都・洛中 彼岸花2017 ~妙蓮寺 9.18~

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平成29年9月18日の妙蓮寺です。この日は境内のそこかしこで、彼岸花が見頃を迎えていました。

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ここで彼岸花が見られる様になったのは8年程前からかな。その当時は芙蓉の植え込みの下だけで、まだまだまばらな印象でしたね。

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一時期衰えかけた事もあったのですが、今では見事な密度で咲いており、しっかりと根付いた事が窺えます。

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そして最近はさらに範囲が広がり、境内一円で見られる様になって来ました。特に門前の彼岸花はたぶん今年からじゃないかな。そのうち市内の彼岸花の名所と言えば妙蓮寺という認識が広がるんじゃないかしらん。

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何度も訪れている妙蓮寺ですが、ここが赤穂浪士縁の寺とは知りませんでした。以前から門前に説明書きがあったのですけどね、まるで見落としていました。それに拠れば、同士の中で唯一切腹を免れた寺坂吉右衛門が、仲間の遺髪を伏見に居た片岡源五右衛門の姉に託し、その姉の手によって菩提寺である妙蓮寺に収められたとの事です。

これがその遺髪墓ですが、真新しいのは平成14年に建て替えられたからで、表には同士四十六名の戒名が、裏には俗名が記されています。ここで気がつくのが戒名に必ず刃と剣という字が付いている事で、余人には成し遂げられない事をしたという意味があるのだとか。当時の赤穂浪士に対する評価の程が窺えるようで、興味深いものを見せて頂いた様な気がします。

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