京都・洛中 たん熊北店
味覚の秋のプチ贅沢がしたくて、ちょっと豪華なランチをして来ました。選んだお店はたん熊北店、木屋町にある和食の名店です。
このお店、学生の頃から知ってはいたのですが、敷居が高くて入った事は無かったのですよ。何度店の前を通ったのか判りませんが、今回やっと念願かなって中に入る事が出来ました。
たん熊北店は昭和3年の創業で、今年で90周年を迎えます。京都にあっては特別老舗という程ではありませんが、木屋町という食の厳選区でそれだけの間暖簾を守って来たという実績はたいしたものです。
今では東京や神戸にも支店を出しているのですね。最初はカウンター席だけの小さな店だったそうですが、今では大店となっているのでした。
この日のランチのメニューには無かったのですが、どうしても食べたかったのが松茸の土瓶蒸しです。一緒に入っているのは鱧で、京都の秋のメニューとしては定番と言っても良いのかな。鱧は夏のものと思われ勝ちですが、秋もまた二度目の旬なのですね。松茸と鱧のハモーニーは、この日一番の贅沢な一品でした。
味の方はと言うと、濃くも無くかと言って薄くもなく、丁度良い塩梅でした。これぞ京都の懐石料理と言ったところでしょうか。
最後の〆は栗ご飯。家庭の炊飯器で炊いたご飯とはやはり違いますね。懐石料理には季節感も大切です。
水物は一転して洋風にまとめられていました。もっと渋いまとめ方をしてくるのかと思っていたのですが、嬉しい不意打ちでした。
椅子席で予約していたのですが、通されたのは床の間付きの和室でした。しつらえは秋らしく菊の掛け軸と季節の花の生け花、そしてなぜか火縄銃です。これって何か意味があるのかしらん。意表を突くのも老舗らしさなのかな。
昼間からお酒を頂き、普段のストレス発散を十分にさせて頂いた一時でした。
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