グルメ・クッキング

2018.10.06

京都・洛中 たん熊北店

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味覚の秋のプチ贅沢がしたくて、ちょっと豪華なランチをして来ました。選んだお店はたん熊北店、木屋町にある和食の名店です。

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このお店、学生の頃から知ってはいたのですが、敷居が高くて入った事は無かったのですよ。何度店の前を通ったのか判りませんが、今回やっと念願かなって中に入る事が出来ました。

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たん熊北店は昭和3年の創業で、今年で90周年を迎えます。京都にあっては特別老舗という程ではありませんが、木屋町という食の厳選区でそれだけの間暖簾を守って来たという実績はたいしたものです。

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今では東京や神戸にも支店を出しているのですね。最初はカウンター席だけの小さな店だったそうですが、今では大店となっているのでした。

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この日のランチのメニューには無かったのですが、どうしても食べたかったのが松茸の土瓶蒸しです。一緒に入っているのは鱧で、京都の秋のメニューとしては定番と言っても良いのかな。鱧は夏のものと思われ勝ちですが、秋もまた二度目の旬なのですね。松茸と鱧のハモーニーは、この日一番の贅沢な一品でした。

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味の方はと言うと、濃くも無くかと言って薄くもなく、丁度良い塩梅でした。これぞ京都の懐石料理と言ったところでしょうか。

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最後の〆は栗ご飯。家庭の炊飯器で炊いたご飯とはやはり違いますね。懐石料理には季節感も大切です。

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水物は一転して洋風にまとめられていました。もっと渋いまとめ方をしてくるのかと思っていたのですが、嬉しい不意打ちでした。

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椅子席で予約していたのですが、通されたのは床の間付きの和室でした。しつらえは秋らしく菊の掛け軸と季節の花の生け花、そしてなぜか火縄銃です。これって何か意味があるのかしらん。意表を突くのも老舗らしさなのかな。

昼間からお酒を頂き、普段のストレス発散を十分にさせて頂いた一時でした。

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2018.08.08

京都・洛東 総本家にしんそば 松葉北店

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南座に隣接して建つのがにしんそばの総本家、松葉です。創業は文久元年と言いますからまさに幕末動乱の時期、新選組よりも2年古いという事になります。もしかしたら、新選組隊士もそばを食べに立ち寄ったかも知れませんね。

松葉がにしんそばを発案したのは明治15年の事、思っていたよりは新しいですね。私はてっきり江戸時代からあるものだと思っていました。にしんは蝦夷地で捕れたものを身かきにしんに加工して、北前船で上方へ運んでいました。京都ではおばんざいの一つとして好まれていたのですが、それをそばに乗せて食べようと考えたのは二代目だそうです。何でもない事の様ですが、誰も思いつかなかった事を始めたのが偉いですね。

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本店は南座の隣ですが、この日立ち寄ったのは北店の方です。手打ちそばやうどんを主体とした店だそうで、平成20年に一度改装されています。

これはひやしきつねそば。さすがに暑いので暖かいそばは遠慮したのですが、冷たくても味はしっかりしており、とてもおいしかったですよ。税抜きで1100円、少し高いですが、夏に食べるには良いですね。京の七夕に行く前に立ち寄られては如何ですか。

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2018.01.06

京都・洛中 レストラン ルナール ブルー

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フレンチレストラン「ルナール ブルー」は、姉小路高倉東入るにあります。付近は住宅街で、歩いているとぽつんと現れるという印象です。

店名を直訳すると青い狐、その由来は幸福の青と日本の童話「手袋を買いに」に出てくる狐から取ったのだとか。フレンチにしては面白い名前の付け方ですね。

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訪れたのは昨年の暮れ、我が家の忘年会としてでした。ここを選んだのはさんざん空いている店を探し回ったあげく、やっと予約が取れたからというのが実情です。でも、結果的にここを選んだのは正解でした。

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コース料理は4500円から8500円までの4種類、我が家が選んだのは4500円のコースでした。これもまた正解でしたね。なぜって、食べ終わった時点で満腹で、これ以上食べられなかったからです。

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4500円で税・サービス料込みなんて安すぎると思うでしょう。実際、どんな料理が出てくるのかと不安でした。でも、一皿目からその不安は一掃されました。とにかくボリュームがあって、なにより洗練された美味しさなのですよ。

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席数は33席ですが、ほぼ満席だった理由が判りました。この値段で、これだけ美味しい料理を出してくれる所は他に知りません。本当に元が取れているのかと余計な心配をする程です。

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手頃な値段で本格的なフランス料理が食べられる店として、ルナール ブルーはお勧めの店です。この日も予約で満席だったので、あらかじめ予約をして行かれると良いですよ。

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2017.08.18

熟成肉ステーキバル Gottie'sBEEF 四条木屋町店

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手軽なランチが食べられる店はないかと探して見つけたのがステーキ専門店のゴッテージビーフ。全国展開をしている店なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

この店の特徴は赤身肉をドライエイジングという手法で、40日間熟成させて使用しているというところにあります。それだけ時間が経てば腐ってしまいそうですが、そうならない様に上手に管理し、旨味だけを凝縮させているというのですね。

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ランチメニューは全部で7種あり、我が家が選んだのはまず熟成肉サービスステーキ200g。赤身のせいかちょっと切りにくかったのですが、味は美味でした。わさびと岩塩を付けて食べるのが一番合っていましたね。これにライスが付いて税抜き1000円です。

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こちらはサービスステーキ丼。薄切りにした赤身肉にソースを掛け、マスタードと卵の黄身を乗せたもので、まぜて食べるとほの辛い味わいがとても美味でした。こちらは限定10食で、税抜き980円です。

店は1階と地下一階に別れており、全部で60席あります。結構混んでいましたが、連休中日でも待たされる事はなく入る事が出来ました。ランチとしては分量も適当で、リーズナブルな価格を考えると気軽に入れる良い店ですよ。


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2017.03.18

京都祇園・フランス料理「MAEKAWA」

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東山花灯路の帰り道、フランス料理を味わって来ました。今回選んだ店はMAEKAWA、新橋通と縄手通が交わる場所にある店です。

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入り口は少し判り難く、ビルの奥まった地階にあります。入り口は鉄の扉で、正直少し入り難い感じでした。

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店内はこぢんまりとしており、カウンター席と個室があります。我が家は予約していたので、個室に案内されました。

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料理は創作フレンチと言うべきもので、和のテイストがそこかしこに盛られていました。ホタルイカの前菜から始まり、宮崎牛のメイン料理に至るまで驚きの連続でした。箸が添えられており、ほとんどが箸で食べられるというのも面白かったですね。

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これはデサートの前に出てきた餅米をワインで蒸したもの。上に乗っているのはイクラで、中にあぶった牛肉が入っています。フレンチで餅米が出てくるとは意表を突かれました。

オーナー兼シェフの店で、スタッフも三人居ましたが、リザーブもシェフが自ら行うというスタイルでした。キャパは少なく、いきなり行ったのでは多分満席で入れないでしょうね。あらかじめ予約をされておかれるのをお薦めします。

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2016.09.29

大原 リバーサイドカフェ 来隣

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この日お昼を頂いたのは、「リバーサイドカフェ 来隣(きりん)」でした。その名の通り、高野川の畔にある素敵なカフェです。

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以前は本ワラビ餅が食べられる店でしたが数年前に閉店し、暫くは空き家でした。そして、3年前に現在の店がオープンしたのですが、地元産の野菜を使った料理が食べられる事で有名になり、今ではすっかり人気店となっています。この日は予約していなかったのですが、開店時間直前なのにまだ誰も待っていなかったので、入ってみる事にしたのでした。

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ランチのメニューは、このレモンカレーと冒頭のおにぎりランチです。この店のコンセプトから言うと、おにぎりの方がぴったり来るのかな。おにぎりは全部で8種類あり、そのうち5種類を選ぶ事が出来ます。この日選んだのは田舎梅と黒ごま、満願寺辛煮、肉味噌となす、京のちりめん山椒、青しその醤油漬けです。それぞれ工夫があって、美味しかったですよ。

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人気があるのは、この野菜のバイキングがあるからの様ですね。地元産の野菜を使った数種類の総菜を、好きなだけ食べる事が出来ます。どれも新鮮な野菜で美味でしたよ。

開店と同時に満席になっており、外で待っている人たちも居ました。行列が出来る程ではないにしろ、かなりの人気店である事は間違い無いです。時期にも依るでしょうけど、予約しておくのが確実なのかな。あるいは、開店前に順番待ちの名前を書くようになっているので、少し早めに行って順番を確保し、散策を楽しんでから開店時間(11時30分)に帰って来るというのが吉なのかもしれません。

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2016.08.20

京都・洛東 そば処 やぐ羅

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祇園の入り口、南座の向かいにあるそば処がやぐ羅です。明治33年創業との事ですから、京都ではともかく、一般的には老舗の部類に入るのでしょうね。食事の単価が高い祇園にあって比較的リーズナブルな価格設定であり、しかも美味しいとあって、結構良く食べに来る店の一つです。

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この日頂いたのは夏季限定の冷やし湯葉です。冷たいそばの上に湯葉、かんぴょう、海老、椎茸などを乗せたもので、良く出汁の効いたつゆが掛けられています。価格は1150円。ご飯は山椒ちりめんが掛けられたもので、200円のプラスで付ける事が出来ます。

寒い時期なら湯葉あんかけがお薦め。やはり1150円で、身体の芯から温まります。あと、ここの名物はにしんそばですね。そばをうどんに替える事も出来、他に丼物もあります。時々行列が出来ている時もありますが、たいていは入れるかな。祇園で美味しいそばを食べたいと思った時にはお薦めです。


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2016.02.20

京都レストランウインタースペシャル2016

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2月の京都と言えばオフシーズン、観光客の姿も少なめです。その2月を盛り上げようと行われているのが京都レストランウインタースペシャルで、京都中の料亭、レストランが参加して行われているイベントです。

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内容は、ランチ、ディナーを普段よりもリーズナブルな値段で提供しようというもので、1500円から楽しむ事が出来ます。価格は税、サービス料込みですから、その分だけでも割安感がありますね。

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参加している店は、瓢亭やたん熊北店といった一流料亭から町の洋食屋さんまで様々で、どこに行こうかと考えるだけでも楽しいですよ。

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我が家が行ったのは先斗町にあるSAGRAで、イタリア各地の伝統料理をペースにしたイタリアンを食べる事が出来ます。京都の食材を積極的に取り入れた創作料理と言った方が適当かな。他のイタリアンレストランには無い、独特の味わいを楽しませて頂きました。

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価格は3500円で、普段のランチは2800円ですから、税、サービス料を加えたらほぼとんとんかな。でも、サービスドリンクやお土産付きな事を考えるとそのぶんお得だと思います。鴨川沿いの店で、川面を眺めながらの楽しい一時を過ごさせて頂きました。

京都レストランウインタースペシャルは2月末日まですから、店によっては予約で一杯かも知れませんね。でも沢山の店があるので探せばまだ空いているところもあるかと思います。普段行けない様な店に行くチャンスかも知れませんよ。

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2015.12.30

京都・洛東 年越しそば ~戸隠そば 實徳~

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今年も残すところあと2日、明日は年越しそばを食べる日ですね。年越しそばの由来には諸説ある様ですが、私が昔から聞いてきたのは蕎麦は細く長いことから延命・長寿を願うというものです。何にしても、年末の風物詩である事には変わりはありません。

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京都にも蕎麦屋さんは沢山ありますが、その一つが實徳(みのり)屋さん。信州の戸隠そばを標榜されており、戸隠産のそば粉を使用されているそうです。アクセスは銀閣寺道バス停から西へ約2分歩いたところにありますが、ちょっと判り難いのが難点です。

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とにかく本格的なそばで、しっかりした味わいを楽しめるのが特徴です。真如堂へ行った帰りなどに寄る事が多いのですが、とても美味しいですよ。どこかで紹介されたのか一時とても混むようになっていましたが、最近はまた以前の様に混まなくなりました。行列が出来るようになるのは嫌だけど、少し気になるところではあります。

ネットショップも手がけておられるので、興味のある方は試して見られては如何ですか。年越しそばには間に合わないですけどね。

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2015.08.19

京都・洛西 鮎茶屋 ~平野屋~

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今年の夏のお楽しみ会は、奥嵯峨の平野屋さんでの食事会としました。ここは何度となく訪れていますが、本格的な食事をするのは初めてです。

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平野屋さんと言えば鮎茶屋として知られており、鮎が獲れる季節は鮎を中心とした懐石料理が饗されます。先付けはくみ上げ豆腐、一粒入った大徳寺納豆が良いアクセントになっていました。

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鮎茶屋ならではの料理が鮎の刺身です。これは初めて食べましたが、何とも美味しいものですね。鮎は新鮮そのもので、生け簀からすくい上げたばかりのものなのでしょう。

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塩焼きも素晴らしく美味でした。身が甘いというか、うま味が凝縮された感じです。焼き加減が絶妙なのでしょうね。

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いちばん驚かされたのが鮎の入った粥で、椀の底に焼いた鮎が入っていました。粥に鮎が合うとは思っておらず、意表を突かれた感じでしたね。

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この後は煮物、天ぷら、ご飯と続き、最後はここの名物のしんこと抹茶で締めとになりました。

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座敷はとても静かで、蝉時雨だけが聞こえるという、夏の風情に溢れていましたよ。念願だった平野屋さんで食事が出来、今年の夏のお楽しみ会はとても充実したものとなりました。

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