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2018.09.02

西郷どん 第三十三回 「糸の誓い」

寺田屋で幕吏の襲撃に遭った龍馬。
薩摩藩伏見藩邸に駆け込んだお龍。
助けに向かった西郷。

薩摩屋敷に匿われた龍馬。甲斐甲斐しく世話をするお龍。
薩摩に龍馬を誘う西郷。

薩摩、西郷家。
お龍に手を引かれて帰ってきた西郷。
それを見て激怒する西郷家の人々。
龍馬の妻と知り、ほっとした一同。

伏見の一件を話す龍馬とお龍。
お龍を羨ましいと思う糸。
奔放に振る舞うお龍。

龍馬にパークスを鹿児島に呼ぶことになった、
その接待に協力してくれと頼む西郷。

大坂城。
長州再征伐の幕命を断固として断る一蔵。

病に倒れた家茂。

10万余の軍勢で長州へと進軍した幕府軍。

薩摩。
龍馬の仲間が届けたパークス接待のための酒。
療養の旅から帰ってきた龍馬とお龍。
男の姿で女人禁制の山に登ったと言うお龍。
それを聞き驚く糸。

幕府が長州に攻め入った事を知った西郷。
長崎に戻るついでに様子を見てくると龍馬。

お龍を置いて、早朝に旅立つ龍馬。
それを見とがめたお糸。
お龍を頼むと龍馬。

龍馬が居ないと飛び出してきたお龍。
危ないからと引き留める糸。
私は龍馬と死ぬまで一緒、自分の命は好きに使うとお龍。
その決意に押されて長州に向かったと糸。
お互い難儀な男に惚れたもんやなと言い、
後を追うお龍。

長州軍優勢の知らせに沸く久光たち。

数日後、鹿児島にやって来たパークス。

龍馬の用意した酒と、鹿児島の珍味でもてなす久光たち。
中でも名物としてナマコを勧めます。
気味悪げに口にするパークスたち。

数日後、突如激怒したパークス。
一人でイギリス船に乗り込んだ西郷。
西郷がイギリスに捕まったと大騒ぎの西郷家。

イギリス船。
パークスと談合する西郷。
天子と将軍、誰が国の代表か、誰と話せば良いのかとパークス。
薩摩が天子様の下にこの国をまとめてみせますと西郷。
出来るのかとパークス。
この西郷がやりますと西郷。
民をないがしろにする幕府のやり方では立ち行かない、
それはあなたの国でも同じではないのかと西郷。
やっと議論の出来る相手が出来た、
西郷、あなたを信じようとパークス。

もう一つ大事なことがある、ナマコはいけないとパークス。

パークスと固い握手を交わした西郷。

無事に西郷家に帰ってきた西郷。
喜ぶ西郷家の人々。

その夜、久しぶりに夫婦の時間を持った西郷と糸。
愛加那はどんな人だったかと糸。
自分の命を救ってくれた人だと西郷。
難儀な男に惚れた、
ずっと惚れていくしかないとお龍さんと誓ったと糸。
糸を抱く西郷。

秋、再び京に上る西郷。
その西郷に子が出来たと報告する糸。
こんな時に家を空けなければならないとはと西郷。
チェスト、きばれと糸。

「今回は龍馬の襲撃と西郷のパークス接待が描かれました。お龍はイメージどおりの奔放な女性でしたね。」

「龍馬の襲撃については、幕府方に龍馬の行動が筒抜けだった事が原因でした。幕府の密偵は龍馬のすぐ身近な人物にまで及んでおり、彼の行動はほぼ把握されていたのですね。ドラマでは省略されていましたが、襲撃された時は長州藩の三吉慎蔵が一緒で、二人で戦って脱出に成功しています。」

「この時、龍馬がピストルで応戦したのは史実どおりで、捕り方を殺してしまった事が後に龍馬をお尋ね者とし、暗殺へと繋がったとも言われます。」

「西郷の反応はドラマよりもっと激越で、自ら拳銃を携え、これから伏見奉行所を襲うと言ったと言われます。しかし、龍馬が無事と知ると一個小隊を伏見に送り、龍馬の警護に当たらせました。後に龍馬を京都藩邸に迎え入れたとき、龍馬と西郷の様子を見た三吉は親子の情を見るようだったと語っています。」

「龍馬の薩摩行きは、日本で最初の新婚旅行として知られています。糸夫人がとんな反応を示したのかは伝わっていませんが、お龍の様な奔放な性格の女性を前にして、さぞかし驚いた事でしょうね。」

「パークスが鹿児島に来たのも史実どおりです。いきさつは省略しますが、西郷の発案では無かった事は確かです。しかし、西郷が鹿児島に帰った要件の一つはパークスの接待役を務める事でした。」

「そのパークスとの談判の最中に、天皇と大君が両立している国など無いとパークスが言い、面目ない事であるがいずれ国主の下に一つの国にまとめるだろうと西郷が答えたのはドラマにあったとおりです。」

「ドラマでは出てきませんでしたが、この頃西郷は大島で煩ったフィラリアが悪化し、体調不良に苦しめられていました。西郷の鹿児島滞在が長引いた原因はそこにあったとも言われます。苦しい中でも西郷は国事に奔走しなければならなかったのですね。」

「西郷が鹿児島に居る間に将軍家茂が死去し、幕府軍が長州勢に敗れていました。慶喜は徳川家は継ぐが将軍職は継ごうとせず、将軍が空位となる事態が生じていました。西郷の上洛はそうした政局に対応するためのものでした。」

「次回はそんな政局に挑む西郷の姿が描かれる様ですね。そして遂に武力討幕へと傾いていく様です。かなりの緊迫感を持った回になりそうですね。」

 (参考文献)
「西郷隆盛」 「西郷隆盛 維新150年目の真実」 家近良樹著 「西郷隆盛 手紙で読むその実像」 川道麟太郎著 「西郷隆盛53の謎」 原口泉著 「勝海舟と西郷隆盛」 松浦玲著


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