京都・洛中 祇園祭・前祭2018 宵々々山 ~鶏鉾~
今年の目標の一つは、まだ上っていない鉾に上る事でした。その一つがこの鶏鉾。毎年このあたりは大混雑し、町会所の入り口にまでたどり着くだけでも大変なんですよ。でも、今年はスムーズに町会所まで行くことが出来ました。
着いた時は、丁度祇園囃子を演奏しているところでした。暫しその音色を聞いて、宵山情緒をお楽しみ下さい。
町会所での見所は、この見事な見送りにあります。ギリシャの詩人ホメロスの書いた叙事詩「イーリアス」の中の、トロイアの戦争物語「出陣するヘクトールと妻子の別れ」の場面を題材にした織物で、十六世紀後期にベルギー・ブラバン地方で織られたものだそうです。ただし、これはオリジナルではなく、巡行用に復元されたものです。
オリジナルはこちらで、さすがに色あせていますね。記録には1814年6月に新調したとあるそうで、200年以上の歴史を持つ事になります。ちなみに、国の重要文化財に指定されているそうです。
こちらは巡行時に乗る稚児人形。特に名前は無い様ですが、雄鶏を中心に据えた天冠を頭に乗せています。と言っても、横から見たのでは判らないですけどね。文久三年の作と言いますから、新選組が誕生した年に出来た人形であり、池田屋事件の騒動も知っている事になります。
そして、山鉾の上から見た通りの様子です。かなり混雑しているのが判るでしょう。通りの半分こ人が居ないのは通行止めになっていないためで、宵々山、宵山となると、道幅一杯に人が溢れます。
山鉾の上には、演奏中にも関わらず入る事が出来ました。生演奏を目の前で見るというのも、なかなか出来ない経験ですね。拝観料は500円でしたが、それだけの価値はありましたよ。
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コメント
今年は時間がなくてほとんど会所をのぞくことができませんでした。
鶏鉾の会所の前も通りましたが人が多く並ぶ時間がなかったのであきらめました(^_^;)
投稿: Milk | 2018.07.19 16:05
Milkさん、
私も毎年この鉾は人が多すぎてパスしていたのですが、
今年はすんなりと入る事が出来ました。
これが宵々々山の良いところかな。
投稿: なおくん | 2018.07.19 21:09