京都・洛西 沙羅の花2018 ~鹿王院~
嵐電で嵐山駅の二つ手前に鹿王院駅があります。その名の通り、臨済宗の古刹、鹿王院がある駅です。
鹿王院は足利義満が自らの長寿を願って建てた寺。現世利益を願って建てた寺というのは、ちょっと珍しいんじゃないかしらん。
鹿王院は、知る人ぞ知る沙羅の寺。沙羅の木は庭の奥にあるのですが、この日は客殿の廊下に、水盆に落花が入れて置いてありました。
沙羅の花とはつまりは夏椿の事で、本物の沙羅の花とは違います。しかし、インドの沙羅の木は日本では育たないので、葉が似ている夏椿を沙羅に見立てたと言われます。あるいは、一日で散ってしまうので、諸行無常の風情を持つからだとも。
まだそれほど痛んでいない花が、地面一面に散らばった様子は、確かに諸行無常を感じさせますね。平家物語の一節もさもあらんという気がしてきます。この季節ならではの景色ですね。
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