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2018.06.10

西郷どん 第二十二回「偉大な兄 地ごろな弟」

大嶋三右衛門として薩摩に帰ってきた西郷。

倒幕派から期待を集める久光の出兵。

久光に拝謁する西郷。
斉彬の志を継ぎ、精兵を率いて出府し、腐った世を変えると久光。
それは無理、諸侯に同志もなく、春嶽公、一橋公にも会った事もない、
共に立ち上がろうという他藩もない、
一度も薩摩から出た事がない久光には出来ない事だと西郷。
自分を地ごろと申すかと久光。
世を知る事が肝要と西郷。
不機嫌な久光。

吉祥院。

精忠組の仲間達と旧交を温める西郷。
久光公では世は変えられぬ、自分と一緒に行こうと新七。
新七は他藩の連中と良からぬ事を企てていると一蔵。
良からぬ事とは何事、朝廷に政を取り戻すために幕府を倒すのだと新七。
驚く西郷。
既に倒幕を目指す志士たちが続々と京に集まっている、
精忠組など捨てて、一緒に京に行こうと新七。
いきり立つ精忠組の面々。
一同を押さえ、今は事を起こす時では無い、策を練る時だと西郷。
その考えには従えないと席を立つ新七と造士館の仲間達。

出兵を決めた久光。
西郷には下関にて受け入れの準備をしておけと命が下り、
今度逆らえば島流しでは済まされないと久光。

脱藩を決めた新七たち造士館の面々。
止めに入る一蔵。それを振り切る新七。

下関、白石正一郎の屋敷。
薩摩の出兵を聞いて倒幕を志す志士たちが続々と集まっていると正一郎。
さらに弟の信吾までがその中に入っていると聞き、驚く西郷。

京。
久坂玄瑞、吉村虎太郎ら倒幕の志士たちと交わる信吾。
志士たちの間で実像以上に大きくなっている西郷の像。
座敷に現れたおゆう。

国元を発った久光。

下関。
平野国臣、小河一敏らと接触し、京の動きを探る西郷。
京に向かった志士たちは300人、
薩摩の兵の到着を待ち、幕府の役人を襲い倒幕ののろしを上げるのだと国臣。
それをきっかけに倒幕の兵を挙げると聞き、急ぎ京へ向かう西郷。

京、鍵や。
久しぶりの対面を喜ぶお虎。

鍵やの主人から新七たちが集まっているのは繁の家と聞いた西郷。

繁の家。
おゆうを口説いている信吾を見つけ、大馬鹿者と投げ飛ばす西郷。
新七と共に脱藩するのだと信吾。
信吾を怒鳴りつけ、新七の居場所を聞きだそうとする西郷。
逃げ出した信吾。
おゆうから新七の居場所を聞いた西郷。

寺田屋。
新七たちと対峙する西郷。
幕府を倒し、その後はどうすると西郷。
幕府を倒せば尊皇攘夷の志を遂げる事が出来ると新七。
幕府が倒れたとして変わる者は居ない、異国に食われるばかりだと西郷。
ならどうすれば良いのだと新七。
どうしてもやると言うのなら自分を斬っていけと西郷。
その迫力に負け、判ったと新七。

その夜。
信吾と話し合う西郷。
島に行っている間に名前だけが一人歩きし、十倍程にもなってしまったと西郷。

下関。
西郷が京に行ったと聞き、激怒する久光。
久光は亡き兄の背を追っているだけで、
その器は兄にとうてい及ばぬと言っていたと中山。
西郷を直ちに捉え、切腹を命じよと久光。

「西郷が奄美大島から帰ってきた時、薩摩藩は四分五裂の状態でした。つまり、出兵を主張する久光とそれを危ぶむ守旧派、久光に従おうとする一蔵たち精忠組と、それでは生ぬるいとする新七たち造士館組の勢力ががそれぞれ意見を異にして、相争っていたのです。その中に帰ってきた西郷はその状況を知り、自分ではどうにもならぬと、一度は引きこもってしまったのでした。」

「しかし、西郷を取り巻く状況はそれは許さず、遂に態度の表明を表す事になります。それはドラマにあった様に今はまだ出兵をする時期ではない、無位無冠で諸侯とも交わった事もない久光が兵を挙げたところで世が動く訳がないというものでした。なお、ドラマでは地ごろ(田舎者)と久光自身が言っていましたが、史実としては西郷が言った言葉と伝わります。」

「しかし、実際には久光は江戸に堀次郎を派遣し、出府のための名目(薩摩藩邸を自焼し、それを名目に茂久の参勤を遅らせ、さらには幕府よりの見舞金の返礼として久光の出府したいとの願い出を許可させるという自作自演)を作らせ、その一方で一蔵を京に派遣し朝廷工作を命じ、近衛忠久から朝廷と幕府のために出府せよという手紙を出させる事に成功しています。つまりは、久光なりに自分を取り巻く状況を判断し、彼なりに地ならしをしていたのですね。結果として、西郷が地ごろと言った批判は久光の本質を見誤った的外れなものだった事になります。」

「薩摩が倒幕の兵を挙げるという噂を流したのは、庄内藩の郷士、清河八郎でした。清河は、かつて久光が精忠組に言った一朝事があれば薩摩が兵を挙げるという言葉を拡大解釈し、ついに倒幕の日が来たと青蓮院宮の偽の令旨を作り、諸国に喧伝して回ったのでした。その結果長州藩や九州の過激派を初めとして倒幕の機運は一気に高まり、熱に浮かされた様に諸国の志士が京を目指して集まったのです。新七たちもその影響を受け、脱藩を決意したのでした。」

「ドラマでは寺田屋に駆けつけた西郷でしたが、実際には堀の周旋によって志士たちは大坂の薩摩藩邸に集結しており、西郷が向かったのも大坂でした。そこで何が話し合われたかは判りませんが、久光の真意を知る西郷が新七たちを止めようとした事は確かだと思われます。」

「しかし、結果として西郷は囚われの身となり、新七たちは当初の目的を遂げるべく動き出してしまいます。このあたりは寺田屋騒動として次回に詳しく描かれる様ですね。」

「なお、今回現れた芸妓のおゆうは今後も西郷達、とりわけ一蔵と深い関わりを持つことになるはずですが、そのあたりがどう描かれるのか楽しみです。」

(参考文献)
「西郷隆盛」 「西郷隆盛 維新150年目の真実」 家近良樹著 「西郷隆盛 手紙で読むその実像」 川道麟太郎著 「西郷隆盛53の謎」 原口泉著 「勝海舟と西郷隆盛」 松浦玲著


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