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2018.05.12

京都・洛北 賀茂競馬・競馳 ~上賀茂神社~

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やっと姿を現した乗り尻たちですが、儀式はまだ続きます。乗尻が馬場に入ってくるのは午後2時頃ですが、実際に走り出すのは午後3時頃になります。

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まずは警護衆による馬場の検分が行われます。これは地元の小学生たちが馬場を往復し、異常がないかを確かめるという儀式ですね。

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馬場の横には5本の鉾が立てられています。これは神様が競馳を見るために、鉾を依り代としてここに来ているという意味があります。この鉾は三番の競馳が終わった後は伏せられ、神様たちは後は勝手にせいと神殿に帰って行かれる事になります。

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警護衆の検分が終わった後もまだ儀式は続きます。乗尻たちが馬場を南下して行くのですが、まっすぐに行くのでは無く、じくざぐに進んでいきます。これを九折南下と言い、乗尻たちが馬場の様子を確かめるという意味があるそうです。

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乗尻が馬場の南に整列したらいよいよ競馳が始まりますが、そこでもまだ儀式があります。馬を馬場に慣れさせ、馬の様子を見るために、三遅、巴、小振りという儀式が行われます。これは馬場の中を乗尻たちが馬に乗ってぐるぐる回るのですが、馬同士が近づいた時にどんな反応をするのかを見るという意味もあるそうです。

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ここまでの儀式が終わって、やっと競馳が始まります。まず一走目は左方が最初に走り、走り終わったところで右方が走り始めます。これは左方の馬が京都所司代から奉納された馬であり、必ず勝たせなければならないという事情があります。今で言う忖度ですね。この写真は右方の馬が猛然と走り出したところですが、乗っている乗尻は庁屋で一人だけ横を向いていた乗尻です。

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二番目からはガチの勝負となります。しかし、写真を撮っていてあれっと思ったのですが、左方の馬が馬だけで走ってきました。私のところからは見えなかったのですが、スタート直後に乗尻が振り落とされてしまったのですね。こういう光景は初めて見ましたが、乗尻が振り落とされるという事は、ままある様です。なお、この時の乗尻は怪我も無く、無事だったそうです。

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勝負の結果は三勝二敗一分けで左方の勝ち。左方が勝った年は五穀豊穣が約束されるという事なので、まずは目出度しです。必ず左方が一勝を上げる事になっているので左方が有利なのですが、年によっては右方が勝ってしまう事もあります。このあたりが真剣勝負の怖さですね。

今年も無事に賀茂競馬は終わりました。また来年も無事開催され、楽しませて貰えたらなと思います。

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コメント

迫力のある写真!
楽しませていただきました(*^_^*)

投稿: Milk | 2018.05.13 10:19

Milkさん、

この写真を撮るのは結構大変でした。
みんな柵から身を乗り出すので、容易には撮れなかったのですよ。
マナーを守ってくれればもっと楽なのですけどね。
一人が身を乗り出すと、もう駄目です。
この辺はどこでも一緒ですけど、何とかならないものかしらん。

投稿: なおくん | 2018.05.13 21:17

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