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2018.04.14

京都・洛中 京都桜事情2018 ~千本ゑんま堂 4.8~

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平成30年4月8日の千本ゑんま堂です。この日は普賢象桜が満開、見頃を迎えていました。今年はご多分に漏れず、一週間ほど開花が早かったですね。

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この日は初めて拝観をしたのですが、色々と興味深いお話を聞く事が出来ました。

千本ゑんま堂は、正式には印接寺と言いますが、印接とは引導と同じ意味だそうですね。この寺のあたりは風葬の地として知られる蓮台野であり、その入り口に小野篁が閻魔大王の像を建立したのが始まりとされます。その後、定覚上人が、藤原道長の後援を受けて、諸人化導印接仏道の道場として引接寺を開山されました。

ご本尊は閻魔大王で、縦横2.2mという巨大なものですね。目に琥珀を填めているという珍しい仏様で、さらに舌には香木を用いられていいるのだとか。今ではすっかり剥落していますが、かつては極彩色に彩られたいたそうです。そして右脇には閻魔帳を持った司命尊、左側には判決を書く司禄尊が祭られています。なお、閻魔大王は地蔵尊の変化した姿だそうで、本来は人々を救済する優しい仏様なのだそうですね。

蓮台野は風葬の地、つまりは野ざらしの地だったのですが、いつしか土葬し石仏を置くようになり、その石仏が千体程(つまりは無数)も立ち並んでいたいたことから、蓮台野に至る道を千本通と呼ぶようになったのだそうです。(あるいは卒塔婆が千本も並んでいたからとも言います。)

実際、今でもこのあたりを掘るとおびただしい数の石仏が出てくるそうで、本堂の西側にある石仏は、千本通に市電を通すために拡幅した際に出土した石仏を安置したものだそうです。

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冒頭の十輪の塔は紫式部の供養塔と伝えられます。紫式部は源氏物語の作者として知られますが、軟弱な物語を書いた事で、あの世では責め苦を受けていたと言われます。その式部が助けを求めてこの寺の住職であった円阿上人の夢枕に立った事から、この供養塔が建立されたのでした。なお、金色の式部像は数年前に建立されたものです。

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普賢象桜は丁度満開を迎えたばかりの様でした。青空に映えた姿はとても美しかったですよ。

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この桜が散り始めるのは今日あたりからとの事でした。ただ、どうなるかは実際に見てみるまでは判らない様ですけどね。今日は午後から雨が降ったのも気になるところです。雨に濡れると落ちた花びらが潰れてしまうのでまだ散らないで欲しいのですが、さてどうなる事でしょうか。

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コメント

今年の桜は千本釈迦堂も千本閻魔堂も行くことができませんでした(-_-;)

なおくんのところで綺麗な桜の写真を見せていただいて見に行った気になってます(^^ゞ

投稿: Milk | 2018.04.15 22:19

Milkさん、

タイミングが難しかった今年の桜ですが、
何とか見頃に出会う事が出来ました。
特に普賢象桜は綺麗でしたよ。
色々見逃した桜も多かったですが、
こうした幸運な事もあって良かったです。

投稿: なおくん | 2018.04.15 23:28

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