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2018.03.02

第52回 京の冬の旅 ~豊光寺~

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京の冬の旅、5カ所目は相国寺の塔頭、豊光寺を訪れました。ここは豊臣秀吉の外交僧であった西笑承兌が、秀吉の追善のために建てた寺です。

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西笑承兌は、応仁の乱以後荒廃していた相国寺を再興した人で、相国寺中興の祖と呼ばれます。秀吉、家康の下で外交に従事し、特に有名なのは文禄の役の講和交渉で、明からの冊封状を読み上げた事で知られます。

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その豊光寺も次第に荒廃し、特に天明の大火によって焼失して、廃絶の危機に直面しました。この危機を救ったのが荻野獨園和尚で、慧林院と冷香軒の客殿を移し、豊光寺に統合しました。この荻野獨園和尚は恐ろしいほど自分に厳しい人で、カラタチの枝の上で座禅を組んだとも伝わります。

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また廃仏毀釈の嵐にも立ち向かい、信教の自由を政府に訴えて遂に勝ち取っています。和尚の徹底ぶりは、薩摩藩に貸していた土地にキリスト教系の同志社大学が建てられる事を容認した事にも表れており、周囲の反対を押し切ってのものでした。その号を退耕庵と言い、その死後和尚を慕う人々がこの退耕の碑を建てています。

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豊光寺では、本尊の釈迦如来座像、西笑和尚、荻野独園和尚の像のほか、足利10代将軍義稙の肖像画、山岡鉄舟の書などが公開されています。明治期に相国寺が辿った足跡を知るには良い場所だと思いますよ。

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