西郷どん 縁の地 ~祇園~
京都には西郷どん縁の地がいくつかありますが、祇園もその一つです。たとえば、今も残る御茶屋の一力亭。西郷は大久保と共に足繁く通い、勤王芸妓として知られた君尾を贔屓にしていたと伝わります。ちなみにこの君尾は長州の高杉晋作や井上馨、品川弥二郎とも交流があり、さらには新選組の近藤勇にも言い寄られたという美貌の女性です。
芸妓と言えば、西郷の愛人も居ました。その名もお虎と言い、今の鍵善のあたりにあった奈良屋という御茶屋の芸妓だったと言われます。丸々と太った女性でしたが、身軽でよく気がつく人だったとの事で、西郷もそのあたりが気に入った様ですね。
愛人としてはもう一人居たと言われ、井筒という料亭の仲居だったお末と伝わります。このお末もお虎に劣らず太っていた大女で、周囲からは豚姫と呼ばれていました。二人目の妻である愛加那と言い、西郷は大柄な女性が好きだった様ですね。豚姫は一升酒を飲み干す様な豪快な女性で、勝海舟の氷川清話の中にも出てくるそうです。
この豚姫と西郷の仲は歌舞伎の演目にもされており、二人の関係は当時から有名だった様です。
ドラマでこの二人が登場するかどうかは判りませんが、今の糸さんの可憐な描かれ方からすると、愛人の存在というのはちょっと気の毒な様な気もしますね。それはともかく、西郷どんがこの辺りをうきうきと歩いていたと想像しながら、そぞろ歩いてみるのも一興かなと思います。
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