第52回 京の冬の旅 ~東福寺 禅堂・経蔵~
京の冬の旅、二カ所目は東福寺の禅堂と経蔵を訪れました。東福寺には何度も訪れていますが、どちらも中に入るのは初めてです。
禅堂はその名の通り禅の修行をする場で、修行の邪魔になる様な装飾は一切ありません。例外的に、禅堂に付きものの文殊菩薩が、彩色された僧形になっているのは目を曳きました。東福寺の伽藍面と呼ばれる様にとにかく大きく、一度に400人の僧侶が修行出来るそうです。
造りは大きいですが、修行僧一人に与えられるスペースは畳一畳分だけで、立って半畳、寝て一畳を地で行く光景でした。ここにずらりと修行僧が並んだら、さぞかし壮観でしょうね。
経蔵には八角形の回転式輪蔵があり、1000あまりの経典が保管されています。今回の特別公開では、輪蔵を回す事は出来ませんが、一部の扉が開けられており、中を見ることが出来ますよ。
この輪蔵は一回転させれば中の経典全てを読んだだけの功徳が与えられるとされていますが、最近の運用では一年に四十五度だけを回転させては扉を開けて虫干しをし、8年かけて一周する様になっているそうです。
紅葉時期にはもみじの背景として撮影する事が多い経蔵ですが、内部を知ることが出来たのは収穫でした。
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コメント
今年の冬の旅はまだどこも出かけられていません。
東福寺の禅堂、経堂も魅かれますわ(*^_^*)
投稿: Milk | 2018.01.26 13:47
Milkさん、
禅堂はとにかく広いです。そこが一畳づつに区切られていて、
修行僧が座っているところを想像すると凄いと感じます。
経蔵は飾り気は無いのですが、扉の中が見られるのが良いですね。
即宗院と合わせて行かれては如何ですか。
投稿: なおくん | 2018.01.26 21:36