京都・洛東 東福寺方丈庭園
通天橋を出た後、方丈へと入ってきました。ここでも紅葉が見られるはずだったのですが、まだ早すぎたのは残念でした。でも、久しぶりに見た庭園はやはり素晴らしいものでした。
方丈の庭は、かつては八相の庭と呼ばれていましたが、2014年に国の名勝の指定を受けたことから、国指定名勝東福寺本坊庭園と名を改めました。昭和の作庭にも関わらず名勝指定を受けるとは、それだけ独創性に富み、かつ調和の取れた優れた庭という事なのでしょう。
これは拝観者が最初に出会う事になる東庭の北斗七星です。かつて東司を解体修理した時に出てきた礎石の余材を使用したものだそうです。作者は無論、重森三怜氏。日本の作庭史上初の星座表現と言われています。
南庭は、拝観者の度肝を抜くような巨石群が配されています。これは中国の蓬莱神仙思想に基づく四仙島を表しており、その島々の荒々しさを表現しているのでしょうね。それにしても大胆な配し方で、一見荒っぼい様でもちゃんと調和が取れているのが、三玲氏ならではの作庭でしょうか。
西の端には一転して穏やかな築山が築かれており、京都五山を表すとされています。東の巨石群の荒々しさとの対比がまた見事ですね。
そして、北庭の市松模様の庭です。この市松模様は、最初は正確な模様を描いており、それが次第に崩れて無くなっていくという並べ方がされています。これは日本画の手法を取り入れているのだそうですね。この日は朝の内に雨が降ったせいか、苔がとても綺麗なのが印象的でした。
もみじこはこの庭にあり、葉の色がくすみ始めたはがりでした。ここが色付いていたら、苔との対比が綺麗だったのでしょうけどね。それはまた今度の楽しみとする事にします。
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