京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~来迎院~
(写真は平成27年11月20日撮影)
来迎院もまた泉涌寺の塔頭です。起源はやはり弘法大師で、大同元年(806年)唐の国で感得された三宝荒神をお祀りしたのが最初とされます(日本最初の三宝荒神)。その後、時代が下って、鎌倉時代に泉涌寺の長老月翁律師が、藤原元房の帰依を受けて諸堂を建立したたため、現在では月翁律師を開山としています。
さらに時代が下ると、ここも応仁の乱の戦火に見舞われ、灰燼と帰しました。そして、安土桃山期に前田利家等の援助により復興を遂げ、現在に至っています。その間、元禄時代に赤穂事件が起こり、当時の住職であった卓巖和尚が大石内蔵助の身元保証人となって、浪士達を助けたという逸話があります。この卓巖和尚は、内蔵助の親族に当たる人物でした。
現在、来迎院の庭園には、内蔵助が建てた含翠軒という茶室が復元されていますが、かつては浪士達がここに集まり、内蔵助を中心に密議を交わしたと伝わります。
紅葉は境内と庭園に分かれます。庭園はの方が見頃になるのが早く、11月半ば頃に含翠庭を訪れると、木漏れ日に透かした紅葉がとても綺麗ですよ。境内はそれよりも遅く、連休頃から月末にかけて見頃になる事が多いようです。
アクセス
市バス泉涌寺道から徒歩で10分
JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩15分
位置図
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