京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~真如堂~
(写真は平成28年11月12日撮影)
真如堂は天台宗の寺で、正式名称は真正極楽寺と言います。数ある極楽寺の中でも本物だというくらいの意味でしょうか。通称の真如堂とは、本来は本堂を指す名前でした。
開山は永観二年(984年)と古く、比叡山の常行堂から東三条女院の離宮があった現在地に阿弥陀如来を移した事に始まります。この阿弥陀如来は慈覚大師の作とされ、完成間近となり「比叡山の守り本尊となってください」と白毫を入れようとすると、かぶりを振って拒否をされました。「それでは下山してすべての人々、とりわけ女性をお救いください」と願うと、判ったと言うようにうなずかれたのだそうです。この事から、ご本尊をうなずきの如来と呼ぶそうですね。
その後、寺域は戦乱や火災などによって転々とし、元禄6年になってようやく元の場所に戻る事が出来ました。現在の本堂はその時に再建されたものです。
最近になって知ったのですが、応仁の乱における足軽の狼藉を示す場面として教科書に良く採用されているこの絵は、真如堂縁起絵巻に描かれているものだそうですね。真如堂が如何に酷い目にあったかが判る絵図ですが、この絵巻の写しは夏の曝涼の時に見ることが出来るとか。機会を見つけて、一度は見ておきたいものです。
真如堂の紅葉は、11月中頃の花の木から始まり、12月初旬頃まで続きます。ピークは三重塔周辺、本堂周辺、本堂裏と順に移っていく事が多いですが、年によって傾向と時期は微妙に異なります。苦沙弥和尚のinternet僧坊が週替わりで情報をアップされているので、参考にされると良いですよ。
アクセスは市バス真如堂前から8分程度ですが、結構な急坂があるのでご注意ください。
位置図
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