京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~今熊野観音寺~
(写真は平成27年11月20日撮影)
今熊野観音寺は泉涌寺の塔頭の一つで、西国三十三所霊場の第十五札所としても知られます。開創は泉涌寺よりも古く、元は別の寺でした。
起源については諸説があり、最も古いものは大同二年(807年)に、弘法大師が熊野権現のご霊示を受けてこの地に庵を結んだととするものです。その後天長年間(824年~833年)にかけて諸堂が整備され、さらに左大臣藤原緒嗣の発願によってさらに伽藍が造営されたと言われます。
時代が下って、永暦元年(1160年)になると、後白河上皇が熊野権現を勧請され、山麓に新熊野神社を造営し、この寺のご本尊を本地仏と定められました。その時、神社と寺を結ぶために作られた観音寺大路が今の泉涌寺道です。明治の神仏分離令によって関係が断ち切られた神社と寺ですが、元は深い縁があったのですね。
また、後白河上皇との関係で言えば、頭痛持ちであった上皇が、この寺の観音様の御夢告によって平癒されたので、頭痛封じの観音様として尊崇される様にもなっています。
紅葉は境内のほぼ全域に渡ってありますが、本堂周りから始まり、大師堂周辺などを経て、最後は鳥居橋周辺で終わりを告げます。本堂周りは11月の半ば頃、鳥居橋周辺は11月末頃から12月初め頃が多いでしょうか。霊験あらたかな観音様へのお参りと共に、紅葉狩りに出かけられては如何ですか。
アクセス
市バス 泉涌寺道から徒歩10分
JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩15分
位置図
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