京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~清水寺~
(写真は平成28年11月26日撮影)
先週末は雨のため、取材が足りなかったのでこれからは紅葉コレクションに戻ります。まずは清水寺から。
清水寺の由来は音羽の滝にあります。奈良で修行をしていた僧の賢心が、ある日北へ清水を求めていけという霊夢に会います。賢心がそのとおりにすると音羽の滝を見つけ、その畔で修行する行叡居士と出会いました。行叡居士は観音力を込めた霊木を賢心に授け、これで千手観音を造り、この地を観音霊場として守ってくれと言って姿を消してしまいます。以来、賢心はその言葉を守りこの地にとどまる事となります。
その2年後、出産を控えた妻の為に、鹿狩に来た坂上田村麻呂が賢心と出会います。我が子の無事を願うために鹿を殺めるという殺生の罪を諫められた田村麻呂は賢心に深く帰依し、清水寺の開基となって寺院を建立したのでした。
ただ、不思議なのはこの説話に出てくる鹿を葬ったという鹿間塚があるはずなのですが、その場所がはっきりしないという事です。漠然と鐘楼のあたりとはいわれますが、明確に記したものはなく、知らない人の方が多いでしょうね。なぜ、清水寺の縁起に縁の深い塚を明示しないのか、私にとっては謎の一つです。
清水寺は言わずと知れた紅葉の名所です。見頃になるのは比較的遅く、連休前後から12月初め頃にかけてでしょうか。それでもやっぱり順番があって、一番早く色付くのが三重塔の下あたりです。今年は本堂が大きな仮屋根に覆われており、景観を損ねているのが残念ですね。改修は2021年頃まで続く予定で、あと4年は現在のままです。でも、それ以外にも見所は沢山あるので、見に行っても損はしませんよ。ただ、相当な混雑を覚悟しておかないといけませんけどね。
アクセスは市バスまたは京都バス五条坂から徒歩10分、京阪電車清水五条駅から徒歩25分です。
位置図
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