京都・洛中 仙洞御所 ~南池周辺~
北池と南池を繋ぐ掘り割りに架かる橋が紅葉橋です。その名の通り、紅葉山に通じる橋で、このあたり一帯が紅葉の名所となっています。このため、仙洞御所は紅葉時期には特に拝観の人気が高く、11月後半はすぐに予約が埋まってしまうそうです。
現在は当日分として35名の枠が用意されていますが、シーズン中は午前11時の受付開始に対して、早朝から行列が出来るそうなので、相当な覚悟が無いと入る事が出来ないようです。またネットでの申し込みの場合は3ヶ月前の1日午前5時からの受付だそうですが、定員を超えた場合は抽選になるそうですから、紅葉を見るためには運も必要な様ですね。
南池への畔にあるこの大きな雪見灯籠は、水戸光圀公から寄進されたものだそうです。寒水石という茨城特産の石を用いた灯籠で、笠が大きくかつ足が長いという独特な形をしていますね。
仙洞御所の庭は、町中にも関わらずせせらぎの音が良く聞こえてきます。小川の流れや滝がしつらえられているからですが、これはその中でも最も大きな雄滝です。写真では小さく見えますが、高さは180㎝、幅80㎝あるそうですよ。
これらの水源は、かつては琵琶湖疎水から送られていたのですが、現在は井戸水を汲み上げて循環使用しているのだそうです。
この橋は説明が無かったのですが、たぶん土佐橋になるのかな。名前から察するに、土佐藩が献上したものなのかも知れません。こんな具合に、趣向の異なる橋がいくつもあるのが面白いですね。
仙洞御所には3つの社があるのですが、これはその一つの柿本人麻呂を祀る柿本社。皇室にとって和歌は大切な教養の一つですから、万葉歌人の中でも特に歌聖と呼ばれた人麻呂を大切に祀っているのでしょうか。
ちょっと面白いと思ったのが、このさざえ山です。円形に積まれた石垣を、上から見るとさざえの殻を伏せた様に見えるから名付けられたそうですが、元はと言えば古墳らしいと言われているそうですね。このあたりはかつての藤原道長邸跡にもあたるそうですが、開発の激しい洛中にあって、よくもまあ今まで残ってきてたものです。たぶん、平安京以前には、こうした古墳が幾つもあったのだろうなと想像させてくれる貴重な存在です。
明日は南池の様子をもう少しお伝えしたいと思います。
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