« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »

2017年10月

2017.10.31

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~来迎院~

Raigouin1711051

(写真は平成27年11月20日撮影)

来迎院もまた泉涌寺の塔頭です。起源はやはり弘法大師で、大同元年(806年)唐の国で感得された三宝荒神をお祀りしたのが最初とされます(日本最初の三宝荒神)。その後、時代が下って、鎌倉時代に泉涌寺の長老月翁律師が、藤原元房の帰依を受けて諸堂を建立したたため、現在では月翁律師を開山としています。

Raigouin1711052

さらに時代が下ると、ここも応仁の乱の戦火に見舞われ、灰燼と帰しました。そして、安土桃山期に前田利家等の援助により復興を遂げ、現在に至っています。その間、元禄時代に赤穂事件が起こり、当時の住職であった卓巖和尚が大石内蔵助の身元保証人となって、浪士達を助けたという逸話があります。この卓巖和尚は、内蔵助の親族に当たる人物でした。

現在、来迎院の庭園には、内蔵助が建てた含翠軒という茶室が復元されていますが、かつては浪士達がここに集まり、内蔵助を中心に密議を交わしたと伝わります。

Raigouin1711053

紅葉は境内と庭園に分かれます。庭園はの方が見頃になるのが早く、11月半ば頃に含翠庭を訪れると、木漏れ日に透かした紅葉がとても綺麗ですよ。境内はそれよりも遅く、連休頃から月末にかけて見頃になる事が多いようです。


アクセス

市バス泉涌寺道から徒歩で10分

JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩15分


位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.30

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~今熊野観音寺~

Imagumanokannonji1711021

(写真は平成27年11月20日撮影)

今熊野観音寺は泉涌寺の塔頭の一つで、西国三十三所霊場の第十五札所としても知られます。開創は泉涌寺よりも古く、元は別の寺でした。

起源については諸説があり、最も古いものは大同二年(807年)に、弘法大師が熊野権現のご霊示を受けてこの地に庵を結んだととするものです。その後天長年間(824年~833年)にかけて諸堂が整備され、さらに左大臣藤原緒嗣の発願によってさらに伽藍が造営されたと言われます。

Imagumanokannonji1711022

時代が下って、永暦元年(1160年)になると、後白河上皇が熊野権現を勧請され、山麓に新熊野神社を造営し、この寺のご本尊を本地仏と定められました。その時、神社と寺を結ぶために作られた観音寺大路が今の泉涌寺道です。明治の神仏分離令によって関係が断ち切られた神社と寺ですが、元は深い縁があったのですね。

また、後白河上皇との関係で言えば、頭痛持ちであった上皇が、この寺の観音様の御夢告によって平癒されたので、頭痛封じの観音様として尊崇される様にもなっています。

Imagumanokannonji1711023

紅葉は境内のほぼ全域に渡ってありますが、本堂周りから始まり、大師堂周辺などを経て、最後は鳥居橋周辺で終わりを告げます。本堂周りは11月の半ば頃、鳥居橋周辺は11月末頃から12月初め頃が多いでしょうか。霊験あらたかな観音様へのお参りと共に、紅葉狩りに出かけられては如何ですか。


アクセス

市バス 泉涌寺道から徒歩10分

JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩15分


位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.29

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~東福寺~

Tofukuji1711061

(写真は平成27年11月20日撮影)

先週末も京都に行けなかったので、今週も過去に撮った写真から構成した紅葉コレクションをお届けします。それにしても、何でこう週末に雨ばかり続くかなあ。台風は十分だから、もう来るなと言いたくなります。

それはともかくとして、今回お届けするのは東福寺、言わずと知れた紅葉の名所です。

Tofukuji1711062

東福寺は当時の摂政であった九条道家の発願によって築かれた寺院です。完成したのは1255年(建長7年)の事ですが、完成までに19年を要しています。開山は聖一国師で、禅僧として初めて国師号を贈られた人でした。

東福寺の名は、南都の大寺であり、藤原氏の氏寺でもある興福寺の福と東大寺の東を一字ずつ取ったもので、平安京における確固たる地位を占めるべく名付けられたものでした。創建当時は天台、真言、禅の各宗兼学の道場だったのですが、その後南北朝期までの間に純粋な臨済禅の寺となっています。

東福寺は伽藍面と呼ばれますが、その名の通り巨大な三門や法堂、庫裏などを備えており、中でも仏殿は当時の京で最大のものでした。かつては、この仏殿の中に高さ15mという大仏が祀られており、脇侍の観音、弥勒両菩薩の高さも7mという巨大なものでした。これらの諸堂は応仁の乱の被害にも遭う事は無かったのですが、明治14年に大火に遭い、仏殿、法堂、方丈、庫裏を失ってしまいます。大仏もこの時焼け落ちてしまい、その後再建される事はありませんでした。

現在の本堂は昭和9年の再建になりますが、扁額には毘盧寶殿と書かれており、志としてはここに大仏を復興したいという思いがあった事を示しています。それでも三門や禅堂、浴室などは応仁の乱以前から続く建物として貴重な存在となっています。

Tofukuji1711063

東福寺のもみじと言えば、足利義持の時代に修行僧であった吉山明兆が、当時名所として知られていた桜が修行の妨げになると言って伐採してもらい、代わりにもみじを植えた事に始まると言われます。また、開山である聖一国師が中国から持ち帰った唐楓もあり、通天橋にちなんで通天楓と呼ばれてひと味違った彩りを添えています。

桜の賑わいを嫌った東福寺でしたが、今では紅葉の名所として大賑わいを見せているのですから、何だか皮肉なものだという気もしますね。なお、今でも東福寺の境内には桜はあり、確か全部で4本が季節の花を見せてくれますよ。

紅葉の見頃は11月の連休の前後から下旬にかけてが多い様ですが、年によって前後があります。今年はどうなんだろう、紅葉情報ではすでに色づきはじめとなっていますね。また、11月18日から26日までの間は、通天橋、臥雲橋の上での撮影は禁止されていますのでご注意ください。


アクセス

市バス 東福寺から徒歩10分

JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩10分


位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.28

京都・洛中 紅葉コレクション2017 ~北野天満宮~

Kitanotenmangu1710261

(写真は平成28年12月3日に撮影したものです。)

北野天満宮は、言わずと知れた菅原道真を祀った神社です。学問の神様として知られ、地元京都の受験生だけでなく、全国から修学旅行生も数多く訪れます。

道真公が祀られる以前、この地にはすべての神「天神地祇」を祀った地主社がありました。この地主社は大極殿からこの地に向けて祈りを捧げた時、北極星がその上空に輝いていたため、天のエネルギーが満ちる場所として篤い信仰を集めていました。その後大怨霊と化した道真公を鎮めるためにここに祀られる事になるのですが、道真公の強烈な恨みを抑えるためにはそれだけの聖地を必要としたという事なのでしょう。

Kitanotenmangu1710262

道真公を天神様と言うのは、元々祀られていた天神と合わさる事によって霊験が高まり、天空を司る天神の社となって天神信仰発祥の地となったからです。現在でも地主社は北野天満宮の摂社として祀られており、楼門の正面にあるのは本殿では無く、この地主社となっています。それだけ大切にされている社だという事なのでしょうね。摂社としては立派な造りでかつとてもきらびやかであり、一目で他とは違う扱いを受けている事が伺えます。

Kitanotenmangu1710263

北野天満宮の紅葉は境内の西側にある御土居と紙屋川沿いが中心で、ライトアップも実施されます。紅葉の時期は比較的遅く、11月下旬から12月初め頃が多いのかな。見所は御土居の上から本殿を見た景色で、上手いアングルを見つけると紅葉に彩られた本殿を撮ることが出来ますよ。また、紙屋川に架かる鶯橋も絵になる場所ですが、通行人が多すぎて思うような写真を撮ることは困難です。糺の森と並んで京都で最後の紅葉が楽しめる場所としておすすめの場所です。

アクセスは市バス北野天満宮前からすぐ、京福電車北野白梅町駅から徒歩5分です。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.27

京都・洛中 紅葉コレクション2017 ~相国寺~

Syoukokuji1710271

(写真は平成28年12月3日撮影)

相国寺は臨済宗に属し、足利第三将軍義満が建てた寺です。相国とは太政大臣の唐名で、当時その官職にあった義満にちなんで付けられました。京都五山の第二位に位置しますが、これにiは相当に強引な手法が用いられており、当時第一位だった南禅寺を五山の上とし、一つ空いた席に相国寺を第二位としてねじ込んだのです。第一位としなかったのは、足利初代将軍尊氏が建てた天龍寺に遠慮したからでしょうか。まあこれは、当時の義満の権勢の程がうかがえるエピソードですね。

Syoukokuji1710272

寺域は今の数倍あったと言われ、七堂伽藍を備えた堂々たるものでした。特に塔は七重を誇り、当時としては最高の建物だった事でしょうね。ただ、この大塔はわずか4年後に落雷によって焼失し、その後北山第に場所を移して再建途中にも再び焼失の憂き目に遭い、以後再建される事はありませんでした。現在は町名にその名残を止めるのみとなっています。

相国寺は、応仁の乱の激戦地となり、堂塔伽藍のほとんど全てを失い灰燼ときしてしまいますが、安土桃山から江戸時代にかけて再建が進められます。しかし、その後も焼亡を繰り返し、天明の大火では法堂と数院を残して全て焼き尽くされてしまいました。さらに明治に入ると困窮の度合いは増し、寺宝であった伊藤若冲作の動植綵絵を宮中に売ることで窮地を脱するという羽目に陥ってしまいます。

昭和に入って大書院などが復興し、現在の姿にまで蘇って来ました。それでも三門や仏殿などは復興されず仕舞いで、現在は石垣と礎石を残すのみとなっています。こうしてみると、結構波乱に満ちた寺である事が判りますね。

Syoukokuji1710273

紅葉は鐘楼前の植え込みと、三門跡、法堂前などが中心となります。拝観した場合は開山堂の庭の紅葉が見事ですが、これは外からでも一部を見る事が出来ます。見頃になるのは結構遅く、11月下旬から12月初旬になる事が多いようです。

アクセスは市バスの同志社前から徒歩5分、地下鉄の今出川駅から徒歩10分です。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.26

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~清水寺~

Kiyomizudera1710281

(写真は平成28年11月26日撮影)

先週末は雨のため、取材が足りなかったのでこれからは紅葉コレクションに戻ります。まずは清水寺から。

清水寺の由来は音羽の滝にあります。奈良で修行をしていた僧の賢心が、ある日北へ清水を求めていけという霊夢に会います。賢心がそのとおりにすると音羽の滝を見つけ、その畔で修行する行叡居士と出会いました。行叡居士は観音力を込めた霊木を賢心に授け、これで千手観音を造り、この地を観音霊場として守ってくれと言って姿を消してしまいます。以来、賢心はその言葉を守りこの地にとどまる事となります。

Kiyomizudera1710282

その2年後、出産を控えた妻の為に、鹿狩に来た坂上田村麻呂が賢心と出会います。我が子の無事を願うために鹿を殺めるという殺生の罪を諫められた田村麻呂は賢心に深く帰依し、清水寺の開基となって寺院を建立したのでした。

ただ、不思議なのはこの説話に出てくる鹿を葬ったという鹿間塚があるはずなのですが、その場所がはっきりしないという事です。漠然と鐘楼のあたりとはいわれますが、明確に記したものはなく、知らない人の方が多いでしょうね。なぜ、清水寺の縁起に縁の深い塚を明示しないのか、私にとっては謎の一つです。

Kiyomizudera1710283

清水寺は言わずと知れた紅葉の名所です。見頃になるのは比較的遅く、連休前後から12月初め頃にかけてでしょうか。それでもやっぱり順番があって、一番早く色付くのが三重塔の下あたりです。今年は本堂が大きな仮屋根に覆われており、景観を損ねているのが残念ですね。改修は2021年頃まで続く予定で、あと4年は現在のままです。でも、それ以外にも見所は沢山あるので、見に行っても損はしませんよ。ただ、相当な混雑を覚悟しておかないといけませんけどね。

アクセスは市バスまたは京都バス五条坂から徒歩10分、京阪電車清水五条駅から徒歩25分です。

位置図


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.25

京都・洛中 竜胆2017 ~廬山寺 10.21~

Rozanji1710261

仙洞御所からの帰り道、廬山寺に寄ってきました。廬山寺は正しくは廬山天台興寺と言い、元三大師良源が船岡山に開いた興源金剛院に始まります。その後、浄土宗の寺であった廬山寺を統合し、円、密、戒、浄の四宗兼学道場となりました。

Rozanji1710262

応仁の乱では、ご多分に漏れずこの寺も兵乱に遭い、さらに信長の叡山焼き討ちにも遭遇したのですが、1573年(天正元年)に正親町天皇の勅命を受けて、現在地(紫式部邸跡)に移転して来ました。明治維新後、一度は延暦寺の末寺となっちたのですが、昭和23年に興浄宗として独立し、元の、円、密、戒、浄の四宗兼学道場に戻り、現在に至っています。

Rozanji1710263

独立したとは言え、天台宗との縁は切れた訳では無く、節分の鬼法楽には真如堂からの応援があったりします。また、開山の元三大師を祀った御堂が付属している事から、ここが天台宗と思っている人も多いのではないでしょうか。実は私もその一人だったりします。

Rozanji1710265

ここに立ち寄ったのは、毎年見に来ている竜胆の花を見るためでした。この庭を特徴付けている桔梗ほどではありませんが、一部の州浜に固まって植えられています。京都の寺ではそう多くない花なので、貴重な光景だと言えます。

また、今年はなぜか白い花が一緒に咲いていました。寺の人に確かめるとセンブリだそうで、自然発生的に生えてきたのだとか。種が勝手に外から入ってくるとは考えにくいので、客土の中に混じっていたのでしょうか。綺麗な花なので、摘まずにおいてあるのでしょうね。

今年は雨が多いせいか苔も綺麗でした。雨の中、静かな廬山寺の風情を堪能した一時でした。


廬山寺へのアクセス

市バス 京都府立医大病院前から徒歩5分

京阪電車 出町柳駅または神宮丸太町駅から徒歩15分

地下鉄 丸太町駅から徒歩20分


位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.24

京都・洛中 仙洞御所 ~醒花亭周辺~

Sentougosyo1710251

南池の一番南の端にあるのが醒花亭(さいかてい)です。煎茶道の茶室で、前の奥半分が書院、手前が入側(縁側)となっています。書院と入側の間に建具を入れていないというのが特徴なのだそうですね。

Sentougosyo1710252

醒花亭の書院には、稲妻形という珍しい違い棚が設けられています。その横の障子の桟は細い木を使った筋違いになっており、大胆さと繊細さが一つになった面白さがありますね。

Sentougosyo1710253

その醒花亭から見た南池です。この日は雨だったので今ひとつ色が冴えませんが、春には汀に桜が咲き、晩秋には紅葉が見事で、まさに絶景でしょうね。こんなところでお茶を飲んだら、さぞかし美味しいのだろうな。

Sentougosyo1710255

そして、南池を最も特徴付けているのがこの州浜です。十一万一千個の丸石を敷き詰めたもので、作事を請け負った小田原藩がこの石を集めるために、石一つに対して米一升を与えた事から、一升石とも言われます。それにしても、どの石にも苔が少しも生えていないとは、常時この石を磨いている人が居るという事でしょうか。だとすれば、この景観はとんでもない手間暇を掛けて維持されているのですね。

ちなみに州浜の向こうに見えている橋が八つ橋です。その名の通り互い違いに掛けられた石橋ですが、菖蒲池などで見られる華奢な橋とは違い、がっしりとした造りになっています。その上に掛けられているのは藤棚で、季節には綺麗な花が咲くそうですよ。

Sentougosyo1710256

この庭には、まだまだ書き切れていない見所があります。とても一度訪れただけでは理解仕切れないですね。季節を変えてまた来てみる必要がありそうです。今度は桜の咲く時分をねらって見ようかしらん。3ヶ月前になったら、朝5時に起きてパソコンの前でスタンバイしておこうかな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.23

京都・洛中 仙洞御所 ~南池周辺~

Sentougosyo1710231

北池と南池を繋ぐ掘り割りに架かる橋が紅葉橋です。その名の通り、紅葉山に通じる橋で、このあたり一帯が紅葉の名所となっています。このため、仙洞御所は紅葉時期には特に拝観の人気が高く、11月後半はすぐに予約が埋まってしまうそうです。

現在は当日分として35名の枠が用意されていますが、シーズン中は午前11時の受付開始に対して、早朝から行列が出来るそうなので、相当な覚悟が無いと入る事が出来ないようです。またネットでの申し込みの場合は3ヶ月前の1日午前5時からの受付だそうですが、定員を超えた場合は抽選になるそうですから、紅葉を見るためには運も必要な様ですね。

Sentougosyo1710232

南池への畔にあるこの大きな雪見灯籠は、水戸光圀公から寄進されたものだそうです。寒水石という茨城特産の石を用いた灯籠で、笠が大きくかつ足が長いという独特な形をしていますね。

Sentougosyo1710233

仙洞御所の庭は、町中にも関わらずせせらぎの音が良く聞こえてきます。小川の流れや滝がしつらえられているからですが、これはその中でも最も大きな雄滝です。写真では小さく見えますが、高さは180㎝、幅80㎝あるそうですよ。

これらの水源は、かつては琵琶湖疎水から送られていたのですが、現在は井戸水を汲み上げて循環使用しているのだそうです。

Sentougosyo1710235

この橋は説明が無かったのですが、たぶん土佐橋になるのかな。名前から察するに、土佐藩が献上したものなのかも知れません。こんな具合に、趣向の異なる橋がいくつもあるのが面白いですね。

Sentougosyo1710236

仙洞御所には3つの社があるのですが、これはその一つの柿本人麻呂を祀る柿本社。皇室にとって和歌は大切な教養の一つですから、万葉歌人の中でも特に歌聖と呼ばれた人麻呂を大切に祀っているのでしょうか。

Sentougosyo1710237

ちょっと面白いと思ったのが、このさざえ山です。円形に積まれた石垣を、上から見るとさざえの殻を伏せた様に見えるから名付けられたそうですが、元はと言えば古墳らしいと言われているそうですね。このあたりはかつての藤原道長邸跡にもあたるそうですが、開発の激しい洛中にあって、よくもまあ今まで残ってきてたものです。たぶん、平安京以前には、こうした古墳が幾つもあったのだろうなと想像させてくれる貴重な存在です。

明日は南池の様子をもう少しお伝えしたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.22

京都・洛中 仙洞御所 ~北池周辺~

Sentougosyo1710221

京都御苑には3つの御所、すなわち京都御所、仙洞御所、大宮御所があります。これらのうち、京都御所は常時公開が行われていますが、仙洞御所は事前申し込みが必要という事もあり、これまで拝観した事がありませんでした。今回は土曜日に空きがあったので申し込んでみたところ、無事に許可が下りたので初めて中に入る事が出来ました。

Sentougosyo1710222

仙洞御所は天皇の位を退いた上皇のための御所です。古くは一定の場所にあったわけではなく、また必ず置かれたものでもなかったのですが、江戸時代初期の後水尾上皇の時に現在地に築かれて以来、今あるように京都御所の東南の地と定められました。

Sentougosyo1710223

ただ、度重なる火災によって焼失と再建を繰り返して来たのですが、上皇の居ない時には必要とされないものであったため、1854年(嘉永7年)に焼失したのを最後に再建される事はなくなり、現在は庭園と茶室を残すのみとなっています。

Sentougosyo1710225

庭園は大きく北池と南池に分かれ、北池は本来は大宮御所(皇太后の御所)の庭園でした。庭園の原型を造ったのは小堀遠州で、直線的な石積みを持つという当時としては斬新なものであった様ですが、その後幾度か改修が加えられ、現在の様に曲線を主体とした純和風庭園になりました。その後、一八世紀の半ば頃に北と南の池が掘り割りで結ばれ、さらに明治維新後に大宮御所の建物のほとんどが整理されたため、現在は仙洞御所と一続きの池泉回遊式庭園となっています。

Sentougosyo1710226

写真は北池に掛かる土橋で、とても町中にあるとは思えない様な幽玄味を帯びた佇まいとなっています。拝観はその幽玄味を帯びた中を、池あり、橋あり、林あり、島ありといった具合に、変化に富んだ景観を楽しみながら歩くことになります。ただガイドに従った団体行動なので自由に動けないのが残念ですが、そこは良しとするしかないですね。

明日は土橋歩を渡った先、南池の様子をお届けする事といたします。


仙洞御所へのアクセス

市バス 府立医大病院前から徒歩10分

地下鉄丸太町から徒歩15分


位置図

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.21

京都・洛中 紅葉コレクション2017 ~高桐院~

Koutouin1710171

(写真は平成28年11月23日に撮影)

高桐院は大徳寺の塔頭です。開基は細川忠興で、1602年(慶長7年)に父の細川幽斎のために建てました。この時幽斎はまだ生きていますから、生前に菩提寺を建立した事になりますね。

Koutouin1710172

この寺を有名にしているのが忠興とその妻ガラシャの墓標である春日灯籠で、忠興が千利休から形見として譲り受けたという曰く付きのものです。この灯籠は天下一と言われ、利休が秀吉から所望されたのですが、あえて笠の三分一をたたき割り、傷物であるからと断りました。その後、利休切腹の折に弟子である忠興に譲り渡されたのですが、忠興はまだ完璧すぎると言って笠の部分をさらに叩き割ったという伝説を持ちます。

Koutouin1710173

もみじは客殿前と庭園の全域にあり、紅葉の名所として知られます。ただ、客殿前は古いもみじがことごとく枯れてしまい、若い木に更新されていて、以前のような風情には欠けています。そのぶん、紅葉の時期は早くなっており、11月初めから半ば頃には見頃となる様です。また庭園は11月半ばから下旬にかけて、参道は11月下旬頃に見頃になる事が多いと思われます。

アクセスは市バス大徳寺、建勲神社前から徒歩5分、地下鉄北大路駅から徒歩15分です。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.20

京都・洛北 紅葉コレクション2017 ~詩仙堂~

Sisendou1710171

(写真は平成28年11月20日に撮影)

詩仙堂は徳川家康の家臣であった石川丈山が作った山荘で、正式な名を凹凸窠(おうとっか、でこぼこした土地に建てられた住居の意)と言います。詩仙堂の名は、中国の三十六歌仙の肖像を掲げた詩仙の間がある事からそう呼ばれる様になりました。

Sisendou1710172

丈山は隠居所としてこの山荘を建てたと言い、59歳の時から90歳で没するまでここで過ごしました。丈山はその優れた教養でこの山荘を遊び心で満たしており、建物や庭園の中国趣味の名付け方や、庭園の花木の植え方に至るまで楽しんだであろう事が想像されます。

現在は曹洞宗の禅寺となっており、丈山寺と呼ばれる事もある様ですね。

Sisendou1710173

紅葉は11月の連休前後に見頃になる事が多く、大抵の場合大変な混雑となります。最近は公式フェイスブックが開設されており、最新の情報を得られやすくなったのは有り難い事です。ただ、当たり年と外れ年の差が大きく、期待しすぎるのも禁物です。もし当たり年となれば、それは素晴らしい紅葉が見られるのだけどな。

アクセスは市バス一乗寺下り松から徒歩10分、叡電一乗寺駅から徒歩15分です。

位置図


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.19

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~天授庵~

Tenjuan1710161

(写真は平成28年11月13日に撮影)

天授庵は南禅寺の塔頭です。創建は1339年(暦応2年)の事で、南禅寺開山の無関普門禅師の墓所として建立されました。南禅寺の開山塔という由緒を持つ訳ですが、室町期を通じて相次いだ火災と戦乱により荒廃し切ってしまいます。

Tenjuan1710162

天授庵が再興されたのは1602年(慶長2年)になってからで、細川幽斎の援助を受けての事でした。以来、肥後藩由来の寺となり、幕末には肥後藩の宿陣ともなっています。

庭園は枯山水庭園の本堂前庭と、池泉回遊式庭園の南庭があり、趣の全く違う二つの庭を楽しむ事が出来ます。それぞれの庭に楓樹が植えられており、春から初夏にかけては新緑を、晩秋には紅葉が見所となります。

Tenjuan1710163

紅葉は本堂前の方が早く、11月中頃には見頃を迎える事が多い様です。一方の南庭は少し遅く、11月下旬頃に見頃になる事が多いですね。ここは4年前にそうだ京都、行こうのキャンペーン対象になって以来拝観者が増えており、ただでさえ狭い通路がより歩き難くなる事が難点かな。

アクセスは京都市営地下鉄の蹴上駅から徒歩7分、市バス南禅寺・永観堂前から徒歩7分です。南禅寺三門の右側の寺と言えば判りやすいかな。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.18

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~真如堂~

Sinnyodu1710181

(写真は平成28年11月12日撮影)

真如堂は天台宗の寺で、正式名称は真正極楽寺と言います。数ある極楽寺の中でも本物だというくらいの意味でしょうか。通称の真如堂とは、本来は本堂を指す名前でした。

開山は永観二年(984年)と古く、比叡山の常行堂から東三条女院の離宮があった現在地に阿弥陀如来を移した事に始まります。この阿弥陀如来は慈覚大師の作とされ、完成間近となり「比叡山の守り本尊となってください」と白毫を入れようとすると、かぶりを振って拒否をされました。「それでは下山してすべての人々、とりわけ女性をお救いください」と願うと、判ったと言うようにうなずかれたのだそうです。この事から、ご本尊をうなずきの如来と呼ぶそうですね。

Sinnyodu1710182

その後、寺域は戦乱や火災などによって転々とし、元禄6年になってようやく元の場所に戻る事が出来ました。現在の本堂はその時に再建されたものです。

Sinnyodou_2

最近になって知ったのですが、応仁の乱における足軽の狼藉を示す場面として教科書に良く採用されているこの絵は、真如堂縁起絵巻に描かれているものだそうですね。真如堂が如何に酷い目にあったかが判る絵図ですが、この絵巻の写しは夏の曝涼の時に見ることが出来るとか。機会を見つけて、一度は見ておきたいものです。

Sinnyodu1710183

真如堂の紅葉は、11月中頃の花の木から始まり、12月初旬頃まで続きます。ピークは三重塔周辺、本堂周辺、本堂裏と順に移っていく事が多いですが、年によって傾向と時期は微妙に異なります。苦沙弥和尚のinternet僧坊が週替わりで情報をアップされているので、参考にされると良いですよ。

アクセスは市バス真如堂前から8分程度ですが、結構な急坂があるのでご注意ください。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.17

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~智積院~

Tisyakuin1710203

(写真は平成28年11月19日撮影)

智積院は真言宗智山派の総本山であり、川崎大師平間寺や成田山新勝寺もこの宗派に属します。元は紀州の根来寺の塔頭でしたが、本寺が豊臣秀吉と対立したため焼き討ちに遭い、一度は滅んでしまいまた。その後時を経て、徳川家康から豊国神社の土地と坊舎が与えられて再興し、さらに秀吉が建てた祥雲禅寺を譲り受けて現在に至っています。国宝としてこの寺に伝わる長谷川等伯の楓図、久蔵の桜図などは元は祥雲禅寺のものでした。

Tisyakuin1710202

もう一つ祥雲禅寺から受け継いだものに、大書院東側の名勝庭園があります。この庭は利休好みの庭と言われ、安土桃山期の特徴をよく残すと言われます。その後江戸期に大きな改修が加えられ、二つの時代にまたがる庭園となりました。四季を通じて見応えがありますが、特にツツジ、サツキの頃が最も美しいですよ。

Tisyakuin1710201

紅葉は境内のそこかしこで見られますが、中でも10年ほど前に整備された庭園が見応えがある様になりました。知らなければ、ここが以前はアスファルトの駐車場だったとは判らない事でしょう。今ではすっかりもみじが活着し、綺麗な紅葉を見せてくれるようになっています。市内における新しい名所と言って良いでしょうね。時期は市内にしては比較的早く、11月半ばから下旬にかけてでしょうか。

アクセスは市バス東山七条からすぐ、京阪電車七条駅から徒歩10分です。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.16

京都・洛東 紅葉コレクション2017 ~泉涌寺~

Sennyuji1710201

(写真は平成28年11月19日撮影)

先週末は京都に行けなかったので、今週は昨年に撮った写真からの構成になります。題して、そうだ京都、行こうにちなんで今年行きたい紅葉の名所「紅葉コレクション」です。まずは泉涌寺から始めましょうか。

Sennyuji1710202

泉涌寺は弘法大師が天長年間にこの地に草庵を結んだ事に始まると言われ、初めは法輪寺、後に仙遊寺と改名されました。さらに嘉禄2年に伽藍が整備された時に、境内地から泉が湧き出たことから泉涌寺と寺名を改められています。

次いで仁治2年に四条天皇が崩御された時にこの寺で葬儀が営まれ、同時に山稜も境内に築かれました。以来、江戸時代末の孝明天皇に至るまで歴代ほとんどの天皇・皇后の葬儀が営まれ山稜が築かれ続けた事から、皇室に縁の深い寺「御寺」と呼ばれる様になります。

こうした経緯から歴代天皇の位牌を安置した霊明殿、皇室が参詣された時に休憩される御座所などがあり、他の寺とは一線を画した格式を誇ります。

Sennyuji1710203

泉涌寺の紅葉で最も美しいのが御座所庭園で、京都の中でも比較的早い毎年11月半ば頃に見頃を迎えます。その紅葉は年によって若干の程度の違いがあるものの、総じて美しく、絵に描いた様に見事です。入山料500円のほかに御座所庭園拝観料300円が必要となりますが、800円出しても惜しくないと思える綺麗な紅葉ですよ。

泉涌寺境内では、他には楊貴妃観音堂の周辺や清少納言歌碑の横などにもみじがあります。また、塔頭の来迎院や今熊野観音寺などもそれぞれ紅葉の名所ですが、御座所庭園とは見頃の時期が合わない事が多い様です。

アクセスは市バス泉涌寺道から徒歩で7分、JRまたは京阪電車東福寺駅から徒歩10分ですが、少しきつめの坂道なので運動不足の方は息が切れるかも、です。

位置図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.15

京都・洛南 そうだ京都、行こう2017・秋 ~東寺~

Index_01

今年の「そうだ京都、行こう」の秋のキャンペーンが始まっています。今回選ばれたのは東寺、2011年の春以来6回目になるのかな。以前の5回は春、初夏、冬に選ばれており、秋は初めてです。私もちょっと意外で、東寺って紅葉の名所だったかしらんと首をひねっているところです。もっとも、私が秋に行ったことが無いだけで、もみじは確かに多いですから、きっと綺麗な紅葉が見られるのでしょう。ただ、ポスターの様な光景が見られるかどうかは良く判らないのですけどね。

それにしても、以前に比べると「そうだ京都、行こう」のキャンペーンが減っていますね。前は初夏や夏、更には冬にまであったのに、今年は春と秋だけです。それだけ需要が減っているのかな。それとも、余りにも混みすぎて敬遠されているのだったりして。なにしろどこに行っても外国語が氾濫しており、ここはどこの国かと思う事がしばしばですからね。京都観光も曲がり角を迎えているのかも知れません。

それはともかく、東寺の紅葉は一度見に行きたいと思っています。市内の、それも南部ですから、きっとタイミングは遅いのでしょうね。たぶん、11月末から12月初めにかけてでしょうか。境内はとても広いので、それほど混み合う事は無いと思うのは甘いかな。

東寺に行かれるなら、紅葉を見るだけでなく、ぜひ拝観もされる事をお勧めします。特に講堂の立体曼荼羅は必見、国宝だらけの仏像群に圧倒される事は疑いないです。拝観料は800円と少し高めですが、それだけの値打ちがある事は間違いないですよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.14

秋の味覚 ~松茸~

Toriiti0710121

秋の味覚の代表格と言えば、まずは松茸の名が上がりますね。香り松茸と言い、味はシメジに劣るとしても年に一度は口にしたいものです。そんな訳で、京都の松茸の老舗、とり市に買いに来ました。

Toriiti0710122

無論、ひと籠数万円もする国産品が買える訳も無く、狙いは訳ありの家庭用です。虫食いなど多少の見た目を我慢すれば数千円で買えるとあっては逃す手はありません。そのはずだったのですが、午前10時過ぎに行った時には既に売り切れていました。なんてこった。で、やむを得ず買ったのがこの韓国産でしたが、これでも3千円とかなりのものです。

Toriiti0710125

でも、香りはまずまずだったのは何よりでした。そして、こんな具合に土瓶蒸しにしてもらって、家族四人で仲良く頂きました。我が家のささやかな、秋の贅沢です。

Toriiti0710123

とり市に行った帰り道、町で見かけたハロウィーンのディスプレイです。もうそんな季節になるのですね。ここでは大きなカボチャを5千円で売っていましたが、やはり需要はあるのかな。松茸とどっちが高いのかしらんと、考えながら歩いてきた三条通でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.13

京都・洛北 秋桜2017 ~京都府立植物園 10.8~

Kosumosu1710121

この時期の植物園を訪れる楽しみの一つとして、秋桜を見る事があります。先代の園長の時は様々な品種の秋桜をプランター植えにして展示してありましたが、今の園長は地植えにして野の花の風情を出すように工夫されています。

Kosumosu1710122

植わっている場所はバラ園の東側、夏にはヒマワリが咲いていたところです。その後に苗を植え付けたのでしょうけど、やはり時期が遅かったせいかあまり背丈は伸びておらず、花もまだほとんどつぼみでした。

Kosumosu1710123

なので、盛りになるのはこれからになるのでしょうね。気温が下がってどこまで咲き続けるのかは判りませんが、しばらくの間は見頃が続くものと思われます。

Kosumosu1710125

地植えにした秋桜は雨風に弱く、倒れる事も多いのですが、そこは植物園らしく対策されており、ネットを張って転倒防止が図られていました。まあ、写真的には、そのネットが邪魔で困ったのですけどね。

Kosumosu1710126

つぼみはまだまだ沢山あったので、もう一度くらいは見に行っても良いかな。やはり花盛りの時を見たいですからね。見頃は秋バラと同時くらいかしらん。その時は、撮り方ももう少し工夫してみようかなと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.12

京都・洛北 秋バラ2017 ~京都府立植物園 10.8~

Akibara1710111

京都府立植物園で、秋バラが咲き始めています。見頃までにはもう少し時間が掛かりそうですが、もう間もなく週間植物園にも秋バラが見事ですと記載されるんじゃないかな。

Akibara1710112

秋バラが春に比べて綺麗に見えるのは、気温が下がって徐々に咲いていくからなのだとか。なので、春のようにバラ園全体が華やかになる事はありませんが、個々の花色はとても深いと言います。例えばこの花などはまさに深紅で、これ以上無いというくらいの赤い色でした。

Akibara1710113

フロリバンダ系の秋バラは春に比べると寂しいと言いますが、比較するからそう見えるだけで、秋バラだけを見ていると十分に綺麗ですよ。植物園のバラは手入れが行き届いているのでなおさらですね。

Akibara1710115

秋バラの見頃はこれから始まり、11月の初旬頃まで続きます。秋の行楽日和、美しい花を見に植物園に出かけられては如何ですか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.11

京都・洛東 萩2017 ~迎称寺 10.8~

Kousyouji1710101

平成29年10月8日の迎称寺です。この日は萩がまだ見頃を保っていました。この前週との間に結構な雨が降り、花も相当に散ってはいたのですが、まだ咲いていなかった両端の株が満開となり、見ようによっては今が見頃と言えなくもなかったです。

Kousyouji1710102

まあ、散り残った花は大半がかさついていて、近くで見るとそう綺麗でもなかったのですけどね、遠目には十分に美しく見えます。ここもこれだけ咲いているのを見たのは久しぶりの気がするのは、いつも見に来るのが早すぎるからなのかしらん。

Kousyouji1710103

ただ、写真では優雅に見える萩ですが、実際にはミツバチがブンブンと羽音を立てて飛び交っています。滅多なことでは刺されないとは判っていても、あまり気持ちの良いものではないですね。

Kousyouji1710105

いつもは早く咲く東側の株は、今年は進行が遅いです。やっと北側の株が見頃になって来たという程度で、南側の株はまだ咲いてもいませんでした。なので、今年は萩をまだ見ていないという人は、ここに行かれると良いかも知れません。

Kousyouji1710106

最後は萩にぶら下がるモンシロチョウの写真です。萩にはモンシロチョウのほかキチョウなどが多く飛んできますが、あまりじっとしていてくれなくて、写真に撮る事はなかなか出来ません。この時はたまたま少しの間だけ一カ所にとどまっていてくれたので、シャッターを切る事が出来ました。もっとも、この後すぐに、ミツバチに追い払われてしまったのですけどね。昆虫の間でも、生存競争はシビアなんだと思わせる一幕でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.10

京都・洛東 晩秋の境内2017 ~真如堂 10.8~

Sinnyodou1710081

秋の空に包まれた晩秋の真如堂です。花の木の色付きは毎年早く、この時期に既に半ば近くまで赤くなり始めています。でも、本格化するのはこれからで、11月の中頃にかけて枝先はさらに赤く、枝の根元は黄色に染まっていく事になります。

Sinnyodou1710082

そんな晩秋の色が濃くなり始めた真如堂でしたが、その一方でまだ萩が残っていました。雨でもう散ってしまったかと思っていたのですが、意外と長持ちしていますね。そして、残暑の様な暑さの中、季節が遡ったかの様にツクツクボウシがまだ鳴いていたのには驚かされました。毎年、こんな時期まで鳴いていたっけかな。

Sinnyodou1710083

意外と言えば、ホトトギスはあまり咲き進んでいませんでした。早いポイントではもう盛りになっているところもあるのですけどね、この花にも個体差や地域差がある様です。

Sinnyodou1710085

もう一つ、秋明菊も盛りにまではあと一歩でした。ここの墓地への入り口では、あまりに多すぎて興醒めするほど群落になって咲くのですが、それも今週末くらいまで持ち越しなのかな。晩秋とは名ばかりの、季節がせめぎ合っている感じのした真如堂でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.09

京都・洛東 晩秋の境内2017 ~智積院 10.8~

Tisyakuin1710081

御香宮の神幸祭を見た後、深まる秋を探しに智積院に来てみました。ここでは秋の七草の一つ萩は既に花が終わっていましたが、もう一つの七草である桔梗はまだ花を咲かせていました。もう終わっているところもあるというのに、智積院では寺紋という事もあってか結構頑張っていますね。

ちなみに副題を仲秋から晩秋に変えたのは10月8日が寒露にあたるためで、この日から立冬までの間が晩秋と呼ばれるからです。

Tisyakuin1710082

その晩秋の始まりの日は好天に恵まれ、季節の区切りとは裏腹に残暑を思わせる暑い日でした。つい先日までは本当の晩秋らしく、肌寒い日が続いていたのにね、この気候の急変は身体に堪えます。

Tisyakuin1710083

境内の木々は、少しずつ色付き始めていました。紅葉が本格化するまであとひと月あまり、ここにも何度となく足を運ぶ事になるでしょう。今から境内が綺麗に染まり上がるのを楽しみにしています。

Tisyakuin1710085

ただ、今から色付いている木は弱っているものが多く、大抵は綺麗に染まらずに終わることになります。そんな予想は外れて、ここも絵になる景色になってくれると良いのですけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.08

京都・洛南 御香宮神幸祭2017

Gokounomiya1710081

平成29年10月8日、伏見にある御香宮神社の神幸祭が行われました。この神幸祭は毎年10月の初旬に9日間に渡って行われる大規模なもので、洛南の大祭とも呼ばれています。

Gokounomiya1710085

元は徳川秀忠が千姫の誕生を祝して奉納した神輿を担いで氏子の町内を回るのが本来の姿でした。この神輿は日本で最も重いとも言われるもので、総重量は2トンを超すという巨大なものです。ただ、あまりにも重すぎて運用が難しくなり、昭和37年より2基の神輿を新調し、千姫神輿に代えて運行される様になりました。

Gokounomiya1710082

昭和61年にはさらにもう一基が追加され、現在では3班体制で運営されています。この3基の神輿が時間差を付けて氏子域を回るのですが、大手町だけでなく向島や六地蔵を含む伏見九郷という広大な地域をカバーするのですから大変です。朝九時に出かけて帰ってくるのが夜の七時だそうですから、その苦労の程も知れるというものですね。

Gokounomiya1710083

実は私はまだ見たことが無いのですが、この神輿を先導する獅子舞が居るのだそうです。文政四年に時の伏見奉行から奉納されたものだそうですが、これも相当に巨大なものだそうですね。どういうタイミングで行けば見られるのか判らないのですが、一度は見ておきたいものです。

Gokounomiya1710086

神輿の渡御で見せ場となるのが神輿振りです。神輿を振ることによって神の神威を高め、豊作を祈るという意味があるそうですが、担ぎ手にとっても心意気を示す場面でしょうね。この神輿の場合は道中で5カ所で行うという説明がありましたが、それに先立ち拝殿でも行われました。その様子を動画にてご覧下さい。

見ていて気づくのは先棒を担いでいる人は、次々と入れ替わっている事ですね。どこの神輿でも同じなのですが、やはり先棒を担ぐ人は負担がそれだけ大きいという事なのでしょうか。次に表門前で行われた神輿振りをご覧下さい。

こちらは万歳の姿勢で神輿を揺らすというもので、見た目はこちらの方が大変そうです。でも、力は均等に掛かっている様なので、先棒だけがきつくなるという事はなさそうにも見えます。まあ、こちらは見ているだけですから、好きな事が言えるのですけどね。

今年は今日で終わりですが、来年は初日と八日目の夜に行われる花傘の総参宮や、獅子舞なども見てみたいです。ただ、以前はホームページにあった予定表が無くなったのが残念かな。やっぱり何があるか判らないと不便なので、ぜひ復活させて欲しいものです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.07

京都・洛中 萩2017 ~梨木神社 9.30~

Nasinokijinja1710071

平成29年9月30日の梨木神社です。この日は萩が見頃となっていました。

Nasinokijinja1710072

梨木神社と言えば萩の名所として知られます。毎年9月の彼岸前後には萩祭りが行われますが、今年は既に終わった後でした。

Nasinokijinja1710073

ここには何度となく訪れていますが、正直なところこれだけ咲いているのを見たのは初めてじゃないかしらん。

Nasinokijinja1710075

いつもは萩祭りの頃に来るので、少し早すぎるのかな。お祭りの奉納を見られないのは残念だけど、静かに満開になった萩を楽しむのも悪くは無い趣向です。

Nasinokijinja1710076

この日で花はほぼ咲き切っていたので、今頃は相当に散ってしまっているかな。萩の季節も終わりを迎え、次は紅葉の便りが気になる季節ですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.06

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~平野神社 9.30~

Hiranojinja1710061

平野神社と言えば桜が圧倒的に有名ですが、実は様々な花が咲く花の神社でもあります。今の時期には特に彼岸花が多く咲いています。

Hiranojinja1710062

彼岸花が咲いているのは桜苑です。さすがに盛りは過ぎていましてが、まだ綺麗な花がいくつも残っていました。

Hiranojinja1710063

神社と彼岸花はあまり親和性は無い様ですが、下鴨神社の参道にも多く見られ、寺ばかりにあるとは限らない様です。もしかしたら、時の宮司さんがこの花を好きだからなのかも知れませんね。

Hiranojinja1710065

こちらは魁桜の下で咲いていた花で、たぶんイヌサフランでしょうか。こうした意外な花が咲いているのもこの神社の面白いところです。

Hiranojinja1710066

これはコムラサキ。この木も桜苑に多くあります。鮮やかな色合いが美しい実ですね。平野神社は桜の季節ばかりでなく、秋に訪れても楽しめる面白い場所ですよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.05

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~相国寺 9.30~

Syoukokuji1710051

本満寺から相国寺へと来ました。ここでも名残の彼岸花が待っていてくれました。

Syoukokuji1710052

以前は花びらの両端が白色なんていう変わった花もあったのですが、いつの間にか消えてしまいました。今は普通の彼岸花ばかりですが、やはり枯れた後には補植して維持しているのかしらん。

Syoukokuji1710053

弁天社前では酔芙蓉が花盛りとなっていました。でも、9月も末となると赤くなるタイミングがだんだんと遅くなるようですね。

Syoukokuji1710055

塔頭の瑞春院は、綺麗な百日紅があるところでもあります。この日はわずかに花が残っている一方で、すでに紅葉も始まっているという不思議な状況になっていました。

Syoukokuji1710056

この瑞春院を訪れたのは11年前になります。もうそんなになるのかと、感慨深いものがありますね。当時は特別公開の他にも予約制で拝観が出来たのですが、それもいつの間にやらなくなってしまいました。「雁の寺」のモデルとしてファンも多いでしょうに、残念な事です。いつか特別公開があったらまた行ってみようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.04

京都・洛中 仲秋の境内2017 ~本満寺 9.30~

Honmanji1710051

枝垂れ桜で有名な本満寺は、知られざる花の寺でもあります。本堂の脇では真っ青な快晴の空に、酔芙蓉の花が良く映えていました。

Honmanji1710052

ここには少ないながらも萩が植えられています。少し花付きが悪いのは日当たりが良くないせいなのかな。

Honmanji1710053

この萩の向こうにある石廟は誰のものか知らなかったのですが、結城秀康の正室蓮乗院だった様ですね。この寺とどういう関係があるのかまでは判りませんが、ここにも思わぬ歴史が隠れていました。

Honmanji1710055

本満寺は日蓮宗の寺ですが、どういう訳か鬼子母神堂はありません。代わりにあるのが七面大明神堂なのですが、その御堂の脇には立派な石榴の実が成っていました。これって、やはり鬼子母神に捧げるものなのかしらん。枝垂れ桜ばかりではない、この寺の成り立ちをもっと聞いてみたいという気がします。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.03

京都・洛東 彼岸花2017 ~東北院 9.30~

Touhokuin1710031

先日紹介した極楽寺の並びにあるのが東北院です。その山門前の路傍に、毎年彼岸花が咲いています。

Touhokuin1710032

東北院の起こりは古く、平安京遷都の際に桓武天皇が伝教大師最澄に天下国土の守り神について尋ねられたところ、弁財天女がよろしいとのお答えがあり、御所の艮の方角に祀られた事に始まります。下って、関白藤原道長がこの弁財天女を深く敬い、雲水山東北御所法成寺と勅称を賜わって寺として開創されました。

Touhokuin1710033

その後27代に渡り門跡寺院として続いてきたのですが、1684年に至り時宗に改宗し現在に至っています。その間、寺域は火災や戦災に遭いながら転々としており、現在地に移ってきたのは1693年の事でした。ここには軒端の梅という銘木があり、毎年白い花を咲かせるのは良く知られるところです。

Touhokuin1710035

それにしても、こんな小さな寺にも深い歴史があるのはさすがは京都と言うべきでしょうか。私もまさかここに道長が絡んでいるとは知りませんでした。道ばたの彼岸花のおかげで、また一つ歴史の一端を知ることが出来ました。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.02

京都・洛東 萩2017 ~迎称寺 9.30~

Kousyouji1710021

前回9月18日に来たときはまだほとんど咲いていなかった迎称寺の萩ですが、およそ2週間が経ち、ようやく見頃を迎えていました。

Kousyouji1710022

その2週間のうちに雨が比較的少なかった事も幸いした様です。それほど花びらが散った様子もなく、まずまず見応えがあったのは何よりでした。

Kousyouji1710023

もっとも、山門寄りの株と一番東の株はほとんど咲いておらず、少し景観が損なわれていたのが残念でした。まあ、一度に全ての株が咲き揃うというのも難しい事なのでしょうけどね。

Kousyouji1710025

咲いている株はほどんどつぼみは残っておらず、見頃としてはこの日あたりがピークだったのかな。後は山門周辺で残っている株が咲いて、それなりに綺麗に見える事でしょう。

Kousyouji1710026

東の土塀側はまだ咲ききっておらず、見頃まであともう少しというところでした。それでも、崩れかけた土塀と萩の取り合わせは、相変わらず破れ寺の風情があって面白いですね。もう少し私の腕があったらもっと面白い写真が撮れるのになと、いつも思ってしまうポイントです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.10.01

京都・洛東 仲秋の境内2017 ~真如堂 9.30~

Sinnyodou1710011

黒谷から真如堂へと来ました。真如堂もすっかり秋の気配に包まれており、本堂前から見た景色は一見紅葉を迎えた様にも見えます。でも、色付いているのは花の木の先端と桜の一部のみで、本格化するのはまだまだ先の事ですね。

Sinnyodou1710012

先日は真如堂の萩は大したことが無いと書いてしまいましたが、今年はいつもと様子が違っていました。結構花付きが良く、それなりに見応えがあったのですよ。名所とまでは言えないまでも、嬉しい誤算でした。

Sinnyodou1710013

彼岸花はこの前週が盛りだったらしく、終わった花がそこかしこに見られました。でも、まだ名残の花が残っており、その鮮やかな色彩を放っていました。

Sinnyodou1710015

これから見頃を迎えるのがホトトギスですね。まだつぼみのところが多い中、塔頭の覚円院ではわずかながら開花が始まっていました。

Sinnyodou1710016

そして、この色を見ると秋の深まりを実感するのがサンシュユの実です。秋珊瑚の異名を持つこの実はとても苦く、鳥も敬遠する様で冬になっても長く木に残っています。いよいよ食べるものがなくなったら、仕方なくついばみに来るという感じなのかな。でも、色合いはとても美しく、珊瑚の名にふさわしいですね。見た目と味が全く異なるという不思議な実です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »