京都・洛中 ~西本願寺~
東寺から西本願寺まで歩いてきました。まだ朝は早いというのに日差しは強く、20分ほど歩いただけでもう汗だくです。
最初に出会ったのが国宝の唐門、伏見城から移築されたと言われ、全体に精緻な彫刻が施された見事な門です。来年の6月から4年を掛けて修復されるとの事ですので、見に行かれるのなら今のうちですよ。
西本願寺は、言わずと知れた浄土真宗本願寺派の大本山です。正式には龍谷山本願寺と言い、宗祖は親鸞聖人です。初めは東山大谷の地にあり、その後寺域は転々とし、戦国時代には大坂石山の地にあって、織田信長と戦ったのは有名ですね。現在の地に移ったのは1591年の事で、豊臣秀吉の命に拠るものでした。
大きな伽藍は二つあり、本堂にあたるのが阿弥陀堂です。その名の通り阿弥陀如来を祀る御堂ですが、これだけ大きな寺にしては、ご本尊は意外と小さいですね。でも、仏様の功徳に大きさは関係なく、伽藍が大きいのは大勢の信徒が入れる様にという配慮からだという事です。
西本願寺では、1日に4回ガイドを行われているのですが、今回は私も参加させて頂きました。その時教えて貰ったのが御堂の補修にあたる大工さんの遊び心で、単に痛んだ箇所を埋めるだけでなく、この写真では鷹の形に加工してあります。他にも富士山やナスビの形のものもあり、一富士二鷹三ナスビの洒落になっているのだとか。
もう一つの大伽藍が御影堂です。宗祖親鸞聖人を祀る御堂で、本堂よりもこちらの方が大きいですね。それだけ宗祖の教えを大切にしているという事なのでしょうか。なお、御影堂の読み方は「ごえいどう」で、本願寺ではこう読みますが、他の宗派、例えば知恩院では「みえいどう」と読みます。この違いはなぜかと言うと、お坊さんにも判らないそうですね。
堂内は至る所に金箔が使われ、豪華絢爛たるものでした。金をふんだんに使うのは、永久不滅の仏法の教えを表すためなのだとか。他にも見事なふすま絵などもあり、国宝の御堂にふさわしいしつらえとも言えるのかな。今回参加したガイドツアーのおかげで、西本願寺がこれまでより身近なものの様に感じる事が出来ました。
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