京都・洛東 夏の早朝散策2017 ~建仁寺~
祇園に隣接してあるのが建仁寺。京都最古の禅寺です。なぜ花街に隣接して由緒ある禅寺があるのかと言えば順序が逆で、明治の上地令によって建仁寺の境内が削られ、民間に払い下げられた場所に祇園町が進出して来たのでした。
以前は静かだった建仁寺も、最近は観光客が増えましたね。複製ながら風神雷神図が常時見られるなど、見所が沢山あるという認識が広まったのでしょうか。
見所と言えば、法堂の双龍図もその一つです。天井一面に描かれた龍図は迫力そのもの。写真を自由に撮って良いというのも魅力ですね。
建仁寺の堂塔伽藍は結構揃っていますが、創建当時のものは戦乱や火災によって残っていません。全て後世の再建や移築に拠るもので、三門もその一つです。三門は望闕楼(御所を望む楼閣)と呼ばれ、大正12年に現在の浜松市の安寧寺から移築されました。
勅使門は建仁寺最古の建物で、鎌倉後期の様式を伝えると言われます。平重盛の館から移築したとも、六波羅探題の門だったとも言われますが、定かではありません。矢が刺さった跡がある事から戦乱を潜ってきた事が窺え、矢立門の別名があります。
誰も居ない建仁寺を歩いたのは久しぶりで、朝の清々しい空気と共に、禅寺本来の静謐さを感じた一時でした。
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