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2017年8月

2017.08.21

京都・洛東 百日紅2017 ~黒谷 8.19~

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真如堂から隣の黒谷へとやって来ました。あまりの暑さに日陰を選って歩いていたのですがそれほどなくて、ほとんど直射日光に晒されての散策になてしまい、かなり閉口しました。

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真如堂から黒谷へと入っていった場合、最初に目につく百日紅は龍光院(あるいは見真院?)の白塀越しに見える白い花です。珍しいという程ではないにしろ、赤い花が多い中にあって白花は新鮮に感じますね。

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こちらは永運院の百日紅です。土塀の小径にあって、良い風情ですよ。電柱がちょっと邪魔ですけどね。

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これは常光院の塀越しに見えていた百日紅です。こうしてみると、黒谷には百日紅が結構多いですね。

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兜池ではまだ蓮が咲いていました。もう花期は終わりかなと思っていただけに、嬉しい誤算です。黒谷にはまだ夏が居座っているという印象だったかな。でもここでもススキの穂が芽生えていて、わずかに秋の気配も感じました。

次はずっと北に移動して、圓光寺を目指します。

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2017.08.20

京都・洛東 百日紅2017 ~真如堂 8.19~

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知恩寺から真如堂へとやって来ました。お盆を過ぎても残暑は厳しく、まだ午前中だというのに汗はびっしょりです。境内でも真夏の蝉、クマゼミがまだ元気に鳴いていました。

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真如堂の百日紅は、まず参道を上がって右側、鎌倉地蔵の北側にあります。かなりの古木で枯死が心配されていたのですが、新しい枝が伸びて若木のようになり復活しています。この木の生命力というのは凄いものがありますね。

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一番見事な百日紅は、三重塔の南側、墓地との境にあります。この木は境内側からはあまり見えなくて、墓地の方に回り込むと、三重塔を背景にして綺麗に見えますね。

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この日は境内で地蔵盆が行われていました。本来は23日、24日に行うものですが、最近は直近の休日に行うところが増えている様です。写真は子供達がお地蔵様にお化粧を施しているところ。これって、京都独自の風習なのでしょうか。もっとも、京都の中でもこれをやらない町内もあります。

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まだまだ日差しも強く蝉も元気だったけれど、木々はすこしづつ色付き、ススキの穂は芽生え、萩のつぼみも小さく出ていました。季節は確実に移ろっていますね。ただ、もみじの色付き方が早すぎるのは気掛かりです。この木の葉は晩秋まで保たないんじゃないかしらん。絵になる木だけにちょっと心配ですね。

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2017.08.19

京都・洛東 百日紅2017 ~知恩寺 8.19~

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お盆も過ぎた京都、今の時期見頃の花と言えば百日紅です。今週末はその百日紅を求めて市内を巡ってきました。

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最初に訪れたのは知恩寺、百万遍の名で知られる浄土宗の大本山です。百日紅は山門を入って右側にあり、境内の中にあってよく目立ちますよ。

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こちらは少し境内の奥に入ったところにある百日紅。夏空を背景にした赤い百日紅は良く映えますね。

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少し残念なのは、本堂内が撮影禁止になっていた事です。春の特別拝観の時だけの一時的な措置かと思っていたのですが、恒久的になってしまった様です。以前は自由にどうぞだったのですが、何かトラブルでもあったのかしらん。また一つ、おおらかだった寺が減って仕舞いました。

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2017.08.18

熟成肉ステーキバル Gottie'sBEEF 四条木屋町店

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手軽なランチが食べられる店はないかと探して見つけたのがステーキ専門店のゴッテージビーフ。全国展開をしている店なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

この店の特徴は赤身肉をドライエイジングという手法で、40日間熟成させて使用しているというところにあります。それだけ時間が経てば腐ってしまいそうですが、そうならない様に上手に管理し、旨味だけを凝縮させているというのですね。

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ランチメニューは全部で7種あり、我が家が選んだのはまず熟成肉サービスステーキ200g。赤身のせいかちょっと切りにくかったのですが、味は美味でした。わさびと岩塩を付けて食べるのが一番合っていましたね。これにライスが付いて税抜き1000円です。

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こちらはサービスステーキ丼。薄切りにした赤身肉にソースを掛け、マスタードと卵の黄身を乗せたもので、まぜて食べるとほの辛い味わいがとても美味でした。こちらは限定10食で、税抜き980円です。

店は1階と地下一階に別れており、全部で60席あります。結構混んでいましたが、連休中日でも待たされる事はなく入る事が出来ました。ランチとしては分量も適当で、リーズナブルな価格を考えると気軽に入れる良い店ですよ。


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2017.08.17

京都・洛中 第42回京の夏の旅 文化財特別公開 ~旧三井家下鴨別邸~

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今年の京の夏の旅、2カ所目は旧三井家下鴨別邸を訪れてきました。ここは普段から公開されていますが、通常は非公開の二階に上がれるという事なので、立ち寄ってみる事にしました。

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旧三井家下鴨別邸は、この地にあった三井家の祖霊を祀る顕名霊社に詣でる時の休憩所として、大正13年に整備されたものです。

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建物は玄関棟、主屋、茶室からなり、それぞれ大正期、明治期、江戸期の建物である事が判っています。この3つの時代にまたがる建造物が良好な状態で保存されていることから、平成23年に重要文化財に指定されました。

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このうち、主屋は三井家第八代当主高福が、明治13年に三条木屋町上がるに建てた隠居所を移築したもので、当初は鴨川に面して建っていた事が知られています。三階に望楼を持った特徴的な建物で、当時は京都の市街地を一望に出来た事でしょうね。

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これが今回の特別公開の目玉、二階からの景色です。高欄にまで出ると瓢箪型の池が見下ろせ、庭の全容が見て取れます。

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こちらは玄関棟。大正期にこの別邸が整備された際に併設されました。今も拝観者用の入り口として使われており、座敷ではこの別邸の説明が行われています。

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そして、慶応4年の祈祷札が見つかっている茶室です。今回の特別公開には含まれていませんが、普段から借りる事は出来る用ですね。

この別邸は戦後国に移管され、平成19年まで京都家庭裁判所の所長官舎として使用されてきました。でも、いくら建物が立派で、見事な庭が付属していたとしても、実際に住むとなると広すぎるし、設備は古いしで、色々と不便があったことでしょうね。私なら遠慮したいところです。今は文部科学省が所管し、管理は京都市が行っているようです。主屋もまた、茶室と同じように借りる事が出来る様ですよ。イベントを行うには良い所かも知れませんね。

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2017.08.16

大文字送り火

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今日は大文字送り火です。お盆に迎えたお精霊さんを、あの世に送り帰すという行事ですね。私は残念ながら今年も見に行く事は出来なかったので、テレビの中継でご先祖の霊を見送らせて頂きました(写真は全て2015年8月16日に撮影したものです)。

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今年も行くつもりだったのは真如堂でした。境内をあちこち動けば、五山のうち舟形と妙を除いた四つまでが見られるという好ポイントです。

これは大の字に点火された直後の様子。濛々たる煙が上がっているのが判るでしょうか。少し経てば落ち着いて冒頭の写真の様になります。

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境内からでもなんとか見えるのが法の字です。でも、これは境内北口から出て、右手に上っていった丘の上からの方がよく見えますね。

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墓地に行けばぎりぎり見えるのが左大文字です。これも昼間行くと良く判るのですが、電柱や木に挟まれており、ベストポジションは限られていますね。

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そして、鐘楼からかろうじて見えるのが鳥居形です。とにかく小さいので、注意していないとそれと判らないかも知れません。

大文字が終われば京都の夏も峠を越えます。もっとも、今年の夏はあまり夏らしい日が少なかったですけどね。関東ではずっと雨だとか。きっとそれも気が滅入るだろうなあ。これからまだまだ残暑が続きますが、気まぐれな天気に体調を崩されぬよう、くれぐれもご自愛下さい。

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2017.08.15

京都・洛東 夏の灯ともし頃 ~二年坂から高台寺~

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二年坂は、来る度に新しい店が出来ていますね。それだけ入れ替わりが多いという事なのかな。

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この日は清水寺の通常拝観が5時で終了し、千日詣りが6時30分から始まるというスケジュールでした。なので、この時間帯は清水寺周辺に人が集中していたのでしょうね、二年坂界隈は比較的閑散としていました。

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高台寺は夜間拝観の最中です(18日まで)。玄関には高提灯が灯され、上がり口には夢と書いた屏風が置かれていました。

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また、同時に百鬼夜行展も開かれており、それに合わせて妖怪たちの提灯も飾られていました。

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台所坂を下りてくると、ねねの道は丁度マジックアワーの最中でした。前を行く人の姿も薄ぼんやりとして見え、いい風情が漂っていましたよ。この時間帯のそぞろ歩きもなかなか良いものですね。

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2017.08.14

京都・洛東 高台寺夕景2017 8.11

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八坂通から高台寺駐車場へと移ってきました。狙いはわずかながら色付いた夕景を撮るためです。

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この日の日没時間は午後6時50分、その少し前にやってきていたのですが、結局夕日は見られず仕舞いでした。

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後の頼みの綱は、マジックアワーでどれだけ色付くかです。でも、思うようには行かなかったですね。

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一番綺麗だったのがこのあたりでした。輝きだした京都タワーと夕空のコントラストが、わずかに救いでした。

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雲の表情は面白かったですね。鳴き出したヒグラシの声を聞きながら、空を見上げているのは、なかなか風情がありましたよ。でもこの後のブルーモーメントまで待っても仕方が無いと思い、鴨川会場へと向かったのでした。

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2017.08.13

京都・洛東 夏の灯ともし頃 ~八坂の塔~

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京の七夕へ行く前に、東山界隈を歩いてきました。この日は生憎の曇り空で、いつもより少し早く灯ともし頃がやって来ていました。

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八坂の塔まで来たのは、一つにはこの百日紅を見るためです。空き家になっていた頃は一時は枯死寸前にまでなっていましたが、店が入ってからは完全復活を遂げました。やはり夏の八坂の塔にはこの風景が似合いますね。

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予定ではこの背景が赤く染まっているはずだったのですが、厚い雲に覆われてわずかしか色付かず、鈍色になってしまったのは残念です。

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それでも、夏の灯ともし頃の風情は格別ですね。一日の喧噪が終わりを告げ、これから来る夜に向けての余熱を残している時間帯というのは、ほっとすると同時にどこか心浮き立つ様な気がします。

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少しだけ色付いた空を撮っていると、空の人力車が通り過ぎて行きした。たぶん、三年坂手前のたまり場へ向かうのかな。今は清水寺の夜間拝観をやっているので、まだ客を拾える見込みがあるのでしょうか。

それにしても、夏の盛りに人力車を曳けるとは体力がありますね。少なくとも私には絶対に無理です。

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2017.08.12

京都・洛中 京の七夕2017 ~鴨川会場~

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京の夏の風物詩となりつつある京の七夕が、今年も開催されています。始まった時は鴨川と堀川の二会場だけでしたが、年々規模が大きくなり、昨年からは六つの会場で行われています。

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今年私が訪れたのは鴨川会場です。本当は開幕当初に行きたかったのですが、天候の関係などで断念し、結局最終日となってしまいました。

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鴨川会場で毎年趣向を凝らしてくれる京阪電鉄の今年の演出は、この地上に降りた天の川でした。体感型照明インスタレーションによって天の川を表現しているそうですが、正直言って良く判らなかったです。昨年までの方が大規模で面白かった様な気がするかな。

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風鈴灯は例年どおりの風情のあるものでした。ただ、以前はあったお香が今年は無かったですね。昨年はどうだったかしらん。

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鴨川会場と堀川会場は昨日で会期を終えました。ても、まだ梅小路公園会場と岡崎会場は明日まで、二条城会場は14日まで、北野紙屋川会場は16日まで行われています。それぞれ違った趣向が用意されているので、興味のある方は訪れてみられては如何ですか。

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2017.08.11

京都・洛中 第42回京の夏の旅 文化財特別公開 ~涉成園 蘆庵~

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今年の今日の夏の度の一回目は、涉成園の蘆庵を訪れてきました。涉成園を訪れるのは10年ぶりくらいになるのかな。

涉成園は東本願寺の飛び地境内で、歴代貫首の隠居所として使用されていました。作庭したのは石川丈山と伝わり、洛中屈指の池泉回遊式庭園として知られています。その中でも蘆庵は比較的珍しい二階建ての茶室で、主として煎茶道のために使われていました。普段は非公開の部分で、雨戸で締め切られています。

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蘆庵の名は、天井部分に蘆が使われている事からこう呼ばれます。主な用途が煎茶道であるため炉は切っておらず、道具類を外から持ち込んでお茶を楽しんだようです。

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元の建物は江戸時代のものでしたが、その後火災に遭い、現在のものは昭和32年に再建されたものです。二階の主室は四畳半とかなり狭いですね。造りも質素ですが、この丸窓が良いアクセントになっています。

残念ながら全体像は木が邪魔になって撮る事が出来なかったのですが、冒頭の看板を参考になさって下さい。

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ここは特別公開の中でも扱いが変わっていて、涉成園に入るための清掃協力金(500円以上)を払うと蘆庵にも入ることが出来るようになっています。そのため、蘆庵を見終わった後は、涉成園を見て回るのは自由ですよ。

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ただ、残念な事に橋の修復作業と池の浚渫工事のために印月池の水は抜かれており、景色は今ひとつです。また、この暑さも手伝ってか、磯臭い異臭も漂っていました。なので、あまりお勧めではないと言ったら失礼かな。煎茶道に興味のある方には良いかも知れませんね。

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2017.08.10

京都・洛中 ~東本願寺~

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西本願寺と並ぶもう一つの本願寺が東本願寺です。真宗大谷派の本山で、真宗本廟が正式名称となります。

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東本願寺を創立したのは教如上人です。教如上人は顕如上人の長男として生まれましたが、織田信長と戦った石山合戦の時、父の顕如上人が和睦した後も一人石山本願寺に立てこもり戦い続けました。このため、父からは義絶され、その後一度は義絶は解けて教団の後を継いだものの、教団内の対立が元で豊臣秀吉の命により退隠を余儀なくされました。この時、本願寺を継いだのが弟の准如上人です。

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退隠後も布教活動を続けていた教如上人に救いの手を差し伸べたのが徳川家康でした。関ヶ原の戦いの後、現在の地に寺域を与え、新たな本願寺を創設する事を許したのですね。これにより本願寺教団は二つに分かれ、それぞれの位置関係から西本願寺、東本願寺と呼ばれる様になります。家康が教如を助けた裏には、強大な本願寺教団を分裂させ、その力を削ごうとする意図が隠されていたとも言われます。

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もう一つ面白い説があって、秀吉は自らの死後に神となるための権威付けとして、西本願寺、方広寺、豊国廟といった聖地を直線上に並べ、正面通でそれらを結んでいました。その意図に気づいた家康が、そのルートを分断するために東本願寺を今の位置に建てさせたというのですね。さらには、三代将軍の家光もまた、涉成園を東本願寺に寄進し、念入りに正面通を分断したと言われます。実際、正面通を歩いていると、すぐに東本願寺と涉成園に行き当たってしまい、この説がまことしやかに思えてきます。実際どうだったかは謎ですけどね。

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これは御影堂門前にある蓮の噴水です。噴水そのものを設計したのは京都市役所などを手がけた武田伍一氏、蓮の花の設計をしたのは竹内栖鳳氏、完成したのは1918年(1914年とも)の事でした。こんなモダンな噴水を100年前に手がけるとは大したものですね。今でも密かな人気を誇り、記念写真を撮っていく人も多いですよ。

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2017.08.09

京都・洛中 蓮2017 ~東本願寺 8.5~

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東本願寺の南堀には蓮が咲いています。住宅街と塀に挟まれたひっそとした場所で、なぜこんなところに植えたのかと思うのですが、それだけ静かに蓮の花を楽しむ事が出来ます。

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植えられている蓮は淀姫という品種です。今は無くなってしまいましたが、以前はそう書いた立て札が立っていました。かつては巨椋池で咲いていた花の様ですね。

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8月5日ではもう遅いかなと思っていましたが、まだ10輪ほどが咲いていました。最盛期だと一面に咲いているのですけどね。

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もうほとんどが花殻となっており、つぼみはあまり残っていなかったので、そろそろシーズンも終わりに近づいているのでしょう。今年もこの花が見られて良かったです。


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2017.08.08

京都・洛中 ~西本願寺・伝道院~

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西本願寺の御影堂門を出て正面通を5分ほど歩けば、洋館風の奇妙な建物と出会います。それが西本願寺所有の伝道院、明治45年に建てられた真宗信徒生命保険会社の元社屋で、現在は研修施設として使用されています。

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設計したのは平安神宮や祇園閣を手がけた事で知られる伊東忠太で、数ある氏の作品の中でも傑作の一つに数えられ、重要文化財に指定されています。

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それにしても、見れば見るほど奇妙な建物で、イスラム教のモスクの様なドームを持つかと思えば、日本の寺院の様な破風が付属するという複雑さです。また、外見からでは判りませんが、当時としては最先端の技術として鉄と檜の複合材を梁に使うなど意欲的な作品でした。

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この塔など、もはや何と表現して良いか判りません。西洋の城の尖塔の様でもあり、モスクの様でもあり、独特の造形ですね。

一度は老朽化のために解体という話も出ていたのですが、貴重な文化財として惜しむ声が高くなり、2010年に保存修復工事が行われました。その際にレンガの間に鉄筋を通すなど外見からでは判らない耐震補強を施し、4年後に重要文化財に指定されるに至っています。

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建物の周囲には、伊東忠太得意の怪獣の石像が並べられており、氏の造形である事が一目で判るようになっています。この怪獣たちを見るだけでも面白いですよ。残念ながら内部の公開は行われていませんが、外から見るだけでも十分に楽しめます。西本願寺に行かれる事があったら、少し足を伸ばしてみられる事をお勧めします。


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2017.08.07

京都・洛中 ~西本願寺~

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東寺から西本願寺まで歩いてきました。まだ朝は早いというのに日差しは強く、20分ほど歩いただけでもう汗だくです。

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最初に出会ったのが国宝の唐門、伏見城から移築されたと言われ、全体に精緻な彫刻が施された見事な門です。来年の6月から4年を掛けて修復されるとの事ですので、見に行かれるのなら今のうちですよ。

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西本願寺は、言わずと知れた浄土真宗本願寺派の大本山です。正式には龍谷山本願寺と言い、宗祖は親鸞聖人です。初めは東山大谷の地にあり、その後寺域は転々とし、戦国時代には大坂石山の地にあって、織田信長と戦ったのは有名ですね。現在の地に移ったのは1591年の事で、豊臣秀吉の命に拠るものでした。

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大きな伽藍は二つあり、本堂にあたるのが阿弥陀堂です。その名の通り阿弥陀如来を祀る御堂ですが、これだけ大きな寺にしては、ご本尊は意外と小さいですね。でも、仏様の功徳に大きさは関係なく、伽藍が大きいのは大勢の信徒が入れる様にという配慮からだという事です。

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西本願寺では、1日に4回ガイドを行われているのですが、今回は私も参加させて頂きました。その時教えて貰ったのが御堂の補修にあたる大工さんの遊び心で、単に痛んだ箇所を埋めるだけでなく、この写真では鷹の形に加工してあります。他にも富士山やナスビの形のものもあり、一富士二鷹三ナスビの洒落になっているのだとか。

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もう一つの大伽藍が御影堂です。宗祖親鸞聖人を祀る御堂で、本堂よりもこちらの方が大きいですね。それだけ宗祖の教えを大切にしているという事なのでしょうか。なお、御影堂の読み方は「ごえいどう」で、本願寺ではこう読みますが、他の宗派、例えば知恩院では「みえいどう」と読みます。この違いはなぜかと言うと、お坊さんにも判らないそうですね。

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堂内は至る所に金箔が使われ、豪華絢爛たるものでした。金をふんだんに使うのは、永久不滅の仏法の教えを表すためなのだとか。他にも見事なふすま絵などもあり、国宝の御堂にふさわしいしつらえとも言えるのかな。今回参加したガイドツアーのおかげで、西本願寺がこれまでより身近なものの様に感じる事が出来ました。

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2017.08.06

京都・洛南 蓮2017 ~東寺 8.5~

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大きな台風が近づいていますね。先日来各地で大雨による災害が出ていますが、これ以上被害が広がらないように祈るばかりです。

さて、平成29年8月5日の京都は、その台風の影響もあってか朝から不安定な天気でした。真夏の日差しになったかと思えばにわか雨が降ってきたりと、クルクル変わる天気に振り回された気分でした。

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そんな日に訪れたのは東寺、蓮の花を見るためです。ここは比較的見頃が遅いのですが、今年も8月に入ってからも見頃が続いていました。

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ここでは一重と八重の蓮を見る事が出来ます。南側には一重が多く、北側の堀には八重が多く咲いています。

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少し面白いと思ったのは枝垂れ柳とのコラボレーションで、ありそうでなかなか無いですね。柳の緑のおかげで、少しは涼しく見えません事。

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でも、さすがに盛りは過ぎつつあり、つぼみの数はそう多くは残っていなかったです。まだ暫くは咲き続けるでしょうけど、見に行こうと思われるのなら早めに行かれる事をお勧めします。

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2017.08.05

京都・洛北 夏の花・カンナ2017 ~京都府立植物園 7.29~

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今の時期、京都府立植物園で目立つ花と言えばカンナです。ただでさえ大型の花ですが、目立つ場所に植えられているので、余計に目に付きます。

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ここは沈床花壇で、入り口に大株のカンナが植えられています。これって植物園だから出来るけど、個人宅の庭だと植える場所を確保するだけでも大変でしょうね。

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こちらは観覧温室前に植えられているカンナで、タキイ種苗が提携して手入れされている様です。実際、花殻は全て取られていたし、これだけ綺麗なカンナはなかなか見る事は出来ません。

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こちらは同じ場所にある白花のカンナ。派手な色合いの花が多い中で、白というのも清楚な感じで良いですね。

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そして、正面玄関前の花壇に植えられていたカンナです。大きな花を、あえて小さく表現してみました。

カンナは夏の花ですけど、花期そのものは秋まで続きます。京都府立植物園でも、秋が深まる頃まで植えられていますよ。花殻が取られていないと少し見苦しくなりますが、鮮やかな花色は健在なはずです。大型の草姿と共に、見に行かれては如何ですか。

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2017.08.04

京都・洛北 夏の庭園2017 ~京都府立植物園 7.29~

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平成29年7月29日の京都府立植物園です。7月も末になり、植物園のしつらえもすっかり夏仕様に衣替えをしていました。

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この日植物園を訪れた目的の一つは、このヒマワリ「ロシア」を見るためでした。6月に訪れた時に苗を植えていたので、楽しみにしていたのですよ。で、小さかった苗は3mまでにも生長し、大輪の花を咲かせていたのですが、どうした事かみんな花が下を向いていたのです。

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これってどういう訳なのでしょうね。小さな花はちゃんと立っていたのですが、花が大きすぎるのか、それとも水が足りないのか。あるいは花が終盤を迎えていたのかな。何にしても、大きな花がピンとしているところを見たかったです。

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蓮は2カ所の蓮池で咲いていました。これは巨椋の曙という品種で、別名キツネバスとも呼ばれます。花の色が四日の間にピンクから白まで変化するからで、見に行く都度に花弁の色が変わるためにキツネに化かされている気分になるという事らしいです。

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こちらはオオバミズオジギソウ。オジギソウに似た水性植物で、葉に触れるとゆっくりと閉じるそうです。試してみたかったけれど、手が届かなかったので諦めました。花はスイトピーに似た、黄色い綺麗な花でした。

明日はこれも夏の花、カンナに焦点を当ててお届けします。

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2017.08.03

京都・洛中 蓮2017 ~立本寺 7.29~

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平成29年7月29日の立本寺です。この日は蓮が見頃を迎えていました。

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立本寺には7月の上旬にも来ていたのですが、その時はわずかにつぼみが上がっている程度で、全体に生育も悪い感じでした。なので今年は外れ年かなと思っていたのですが、およそひと月経ってみるとがらりと様子が変わっていました。

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生育が遅れたぶん、見頃も遅れたのでしょうか。10輪程度でしたが、どれも綺麗に咲いていましたよ。きっと丹精込めて手入れをされたのでしょうね。

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ただ、つぼみはあまり上がっていなかったので、盛りは過ぎてしまったのかもしれません。これからは数輪程度が咲き続ける感じになるのかな。

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少し驚いたのは、児童公園だった場所にビルが建っていた事で、景色が一変していました。たまたま居合わせたお寺の方に伺ったのですが、老人ホームだそうで、立本寺の土地を貸したのだそうです。境内に老人ホームが建っているのは清浄華院がありますが、あちらはお寺が経営しているのだったかな。どちらにしても、お寺の維持管理にはお金が掛かるのでしょう。観光寺院でないという事は、何かと大変なのでしょうね。

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2017.08.02

京都・洛中 大福梅の土用干し2017 ~北野天満宮~

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夏の土用の北野天満宮です。いつも賑わうこの神社ですが、さすがに夏の盛りとあってか、いつもよりは人出も少なめですね。

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その境内では、大福梅の土用干しが行われていました。この時期恒例の作業で、12月13日の事初めから授与される大福梅を作っているところです。

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この梅は境内で採れたもので、およそ2.5トンほどあるのだとか。収穫から貯蔵まで全て巫女さんたち総出で作業されるそうです。

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この日は昼から雨の予報で、実際少しぽつりと来ていたのですが、本格的には降らなかったのは幸いでした。もし降り出していたら、どうしていたのでしょうね。これだけの梅を屋根の下に移動させるのはさぞかし大変でしょう。その様子も見てみたかったなんて言うと、罰があたるかな。

馥郁たる梅干しの香りに、ちょっと良い気分になった一時でした。

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2017.08.01

京都・洛中 応仁の乱勃発地 ~御霊神社~

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昨日相国寺の戦いで応仁の乱について少し触れましたが、そのすぐ近くに由来の地があります。それが相国寺の北隣にある御霊神社で、応仁の乱勃発の地とされます。

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御霊神社の戦いは、管領家の一つ、畠山家の家督争いでした。正確には応仁の乱の前哨戦というべきもので、ここに2千の兵で立て籠もった畠山政長に、三千の兵を引き連れた畠山義就が攻めかかったのでした。この時、室町幕府の将軍義政は、畠山家の内紛であるとして諸大名にこの争いに関与する事を禁じていたのですが、山名宗全はこれを無視して義就方に加担し、一方の細川勝元は将軍の命に従って動こうとはしませんでした。結果として政長は敗北し、見捨てた形となった勝元は面子を潰され、以後宗全と対立する様になって行きます。

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この戦いが端緒となり、11年にも及ぶ戦が続く事になるのですが、その経過はあまりに複雑で怪奇なものであり、私もまだ理解仕切れていません。結果としては、京の町の大半は焼け野原となり、多くの寺社仏閣も灰燼と帰してしました。大抵の寺や神社の縁起には応仁の乱で焼けたとありますから、片端から陣地とされては焼き討ちにあっていったのでしょうね。

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相国寺の近くには、もう一つ応仁の乱に縁のある場所があります。それが花の御所跡で、今は相国寺の西隣にある大聖寺に石碑が残されています。花の御所は室町将軍家の屋敷だったところで、室町通に面して門があった事から、室町幕府の名があると言われます。

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応仁の乱勃発当初には義政もこの屋敷に居て将軍として乱の平定に動いていたのですが、あろう事か勝元に働きかけられると勝元に加担して宗全と対立する側に回ってしまいます。これにより、調停勢力を失った応仁の乱は混迷の度合いを深め、泥沼化していったのでした。

応仁の乱はまだ少し概略を調べた程度ですが、奥が深くて面白そうですね。京都にも縁の地がいくつもある事だし、これから本格的に勉強してみようかと思っているところです。


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