京都・洛中 ~建勲神社~
大徳寺の南、船岡山の上にあるのが建勲神社です。正式にはたけいさお神社と読みますが、通称ではけんくん神社とも呼ばれています。実はこの神社を訪れるのは初めてのことになります。
その理由は、この急な階段にありました。上りづらそうという事もありますが、時間が惜しかったという事もあります。一日のうちになるべく多くポイントを回りたいため、また今度と思っている内に機会を逃していたのでした。今回は時間に余裕があったため、立ち寄ってみる事にしたのです。
建勲神社の御祭神は織田信長公です。神社を発願されたのは明治天皇で、明治2年の事でした。京都では比較的新しい神社ですね。信長公が朝廷の復興、さらには京都の町の復興に功績があった事を思われての事とされます。たぶん、前時代の徳川氏が朝廷を圧迫していた事への反発もあったのでしょうね。
信長公と言えばやはり敦盛、石段を登り切ったところにはその詩を刻んだ石碑が建っています。
社殿が築かれたのは明治13年の事で、山麓から山上に移されたのは同43年の事です。本殿は一間社流造ですが、正面からでは良く判らないですね。一見拝殿に見えるこの建物が神門だそうで、冒頭の写真が拝殿となります。なので、参拝者はここで賽銭を入れて拝むのですが、どう見ても舞殿にしか見えないので戸惑ってしまいます。この拝殿には信長の功臣が描かれた額が飾られているのですが、暗くてよく見えないのが残念でした。
これは拝殿から後ろを振り返った景色です。左に見えるのが社務所。山上という事もあって、平地部分は案外狭いですね。船岡山の東半分を境内地と考えればかなりのものとなるのですが。
これは社務所の前から東側を見晴らしたもの。比叡山から如意ヶ嶽までが一望出来て、素晴らしく良い眺めでした。
建勲神社は参拝者も少なく、とても静かなものでした。いわゆる観光地とは違いますからね、団体客が押し寄せて来るという事も無いのでしょう。ただ、最近の御朱印ブームの中で、信長公の天下布武の印を求めてやって来る人が増えているそうです。天下布武の印なら、私も貰ってみたいかな。
山上までの階段は歩いて3分程度と、適度な運動になります。運動不足の解消のためにも、一度訪れられては如何ですか。
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コメント
私もこちらへは1,2度しか行ってませんわ^^;
人が少なすぎてやはり階段を考えると足が遠のきます
はじめて行った時は帰りに違う道から降りて
プチ迷子になってしまいました(^^ゞ
投稿: Milk | 2017.05.29 14:07
Milkさん、
そうか、人が居なさすぎるというのも、
女性にとっては怖いですね。
船岡山周辺は道が入り組んでいるので、
私も迷いそうになった事があります。
うっかりしていると、
とんでもない場所に出てしまいますよね。
投稿: なおくん | 2017.05.29 21:21