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2017.05.07

京都・洛北 賀茂競馬2017 ~儀式~

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平成27年5月5日、今年も賀茂競馬(かもくらべうま)が行われました。宮中から上賀茂神社に移されて以来、今年で934年目を迎えるという伝統の行事です。

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長い伝統を持つ行事ですから、始めから終わりまで儀式の連続です。競馬の騎手に当たる乗り手の事を乗尻(のりじり)と言いますが、きっと手順を覚えるだけで大変でしょうね。これはその一つ、修祓の儀です。競馬は左方(赤い装束)と右方(黒い装束)とに分かれて競争をするのですが、儀式においても微妙に異なります。この修祓においても、左方は足と鞭をならの小川に漬けた後自己修祓を行うのに対し、右方は自己修祓だけです。この違いは、たぶん誰に聞いても理由はわからないのでしょうね。

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この後、馬の足を洗う川立ての儀が行われ、その後乗尻たちは上賀茂小学校に参集します。一方、馬達は藤神社の周辺に集められ、小学校から出てきた乗尻達が馬に乗って上賀茂神社にまで戻ります。これを馬立の儀と言いますが、かつて乗尻は邸宅前まで引き連れられてきた馬に乗って出社した事の名残で、小学校が邸宅の代わりという訳です。

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馬立の儀の後は庁屋にて乾杯、勝栗、手水の儀があり、その後再び馬に乗り、ならの小川に架かる橋を渡ります。

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橋を渡ったところで馬に乗ったまま本殿に向かって鞭を捧げて拝むという馬上拝という所作を行います。ここでも左方と右方で違いがあり、左方ははそのまま一の鳥居前まで行くのに対し、右方はここで日形乗という輪乗りを行います。そして、一の鳥居前で両方が揃ったところで月形乗りという、右方と左方が向き合って整列した乗り方を行います。

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この後、乗尻は参道を参進し、本殿において修祓、奉幣という長い儀式が行われますが、これは非公開で見る事が出来ません。そこで長時間待たされる観客のために行われるのが馬のお披露目で、主として馬が纏った装束を披露するためのセレモニーです。

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続いて行われるのが警護衆による馬場の見回りです。競馬を行うのに先立ち、馬場に異常が無いかを確かめる役目ですね。この警護衆は地元の小学生達が勤めています。

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開場が午前11時30分、それから2時間30分経った午後2時になって、初めて乗尻が馬場に姿を現します。ゴール地点からスタート地点まで馬に乗って移動するのですが、これにも作法があって、馬場をジグザクに進む九折南下という歩き方をします。これは、馬が一直線に走り出さないための予防措置なのだそうですね。

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九折南下が終わったらいよいよ競馳に入るのですが、その前にも三遅、巴、小振の儀という儀式があります。これは馬を馬場に慣らすと共に、馬の性質を見るという意味があるとのことです。また、陰陽道の影響も見て取れるそうですね。

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馬場の横には5本の鉾が立てられています。これは神の依り代で、ここで神様が競馳を見ているという意味があります。

長々と書きましたが、これでも儀式の半分で、実際には朝からもっと様々な儀式が行われており、それを全て追うとしたら大変でしょうね。

明日は競馳の様子をお届けします。

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コメント

今年は見に行けなかったので
こちらで楽しませていただきますね(*^_^*)

投稿: Milk | 2017.05.08 13:51

Milkさん、

この行事は毎年の様に行っていますが、飽きる事がありません。
今年は天気も良く、気分良く拝観する事が出来ました。

投稿: なおくん | 2017.05.08 21:18

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