京都・洛中 時代祭2016 ~延暦武官行進列から弓箭列まで~
延暦武官行進列は、平安時代初期の坂上田村麻呂が活躍した時代を表したものです。この武官は名前は明記されていませんでしたが、田村麻呂を擬したものなのだそうですね。
ここまで時代を遡ると武器にも大きな違いが見えて、弓が大きくなり、代わりに刀が細くなって剣と言うべきものになっていますね。鎧も薄い感じになっているのかしらん。
こちらは延暦文官参朝列。藤原公卿参朝列と比べると、時代による衣服の違いが見て取れます。
ここから先は神事に係る行列となります。これは神饌講社列。建礼門前の行在所に遷座された御霊代に神饌を献じる役目を持ちます。
こちらは前列。何のことかと思ってしまいますが、神幸列に先駆けるものという意味があるのだとか。雅楽の演奏もあり、寂しくなった行列終盤にあっては有り難い存在です。
この可愛い姿は迦陵頻伽。上半身が人で下半身が鳥という想像上の生物で、極楽浄土に住むと言われます。本来仏教のはずなのだけど、雅楽との関係でここに居るのかな。
ここからがこの行列の本隊となる神幸列です。何も知らずに見ている分にはここが行列の中心と理解するのは難しく、実際この頃には見物人も随分と減っていました。
これが御鳳輦です。天皇の乗り物ですね。この行列には二基の御鳳輦が参加しており、それぞれ桓武天皇、孝明天皇の御霊が乗っておられます。この御霊が市中をご覧になるというのが祭りの本分で、他の行列はその供奉という位置づけになります。
白川女献花列は、白川女が神幸祭に献花をする花を届ける姿を表したものです。豪華な花が美しいですね。
弓箭組列は、丹波国南桑田、船井に居た弓上手で、桓武天皇の平安遷都の際に警護にあたったとされます。また、明治維新の際に戦ったとも言われます。
時代祭の行列はおよそ二時間、正直言って途中でだれます。ほとんどはただ歩いているだけですからね。もう少し動きが欲しいところですが、なかなか実現は難しいのだろうな。見ている側で出来る事と言えば、細かい設定や衣装の違いなどを事前にチェックしておく事でしょうか。ある程度の流れを知っておくと、結構楽しめますよ。
来年は日曜日になるので、また大勢の人で賑わう事でしょう。有料観覧席でゆっくりパンフレットを見ながら観覧するというのが、案外良いかも知れませんね。
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