京都・洛中 京都御所通年公開 1
京都御所が7月26日から通年公開となっています。これまでは年2回の一般公開か、事前申し込みによる見学かしか出来なかったのですが、今は誰でも予約無しで拝観出来る様になりました。拝観料も不要ですが、入り口で手荷物検査だけは受ける事になります。(月曜日と年末年始は休みです。)
見学ルートは一般公開の時とは違い、外周だけを巡る様になっています。それに扉はほぼ閉められており、中の絵などはほとんど見えない状態です。これは外光から絵や建具を守るための措置なのでしょうね。
この門は宣秋門。臣下が使用する門で公卿門とも言い、蛤御門の変の時にこの門前で激戦が繰り広げられました。開戦を知った松平容保がここから御所内に参内しようとしたところ、どうした事か馬が動かなくなり、やむなく本来は入いる資格の無い建礼門から参内したのですが、戦いが起こったのはその直後の事であり、容保は危ういところを助かったという経緯があります。
これは御車寄。つまり玄関口ですね。ここで言う車とは牛車の事であり、その乗り降りに便利なように作られています。
ここは写真の撮り方を間違えたのですが、左側が主役の諸大夫の間です。来客の待合の間であり、位階によって部屋が区別されていました。
こちらは新御車寄。大正天皇の即位式の時に建てられたもので、馬車での乗り入れが出来る様にと新たに設けられました。
これは紫宸殿への入り口の一つである月華門。向こうに見えるのが日華門で、左右対称に作られています。
これは建礼門。御所の正門にあたる門です。天皇や皇后、外国の元首級だけが潜る事が許される由緒正しい門で、蛤御門の変のとき容保がここから参内したというのは、如何に非常時であったかが判るというものですね。
承明門を通して見た紫宸殿です。紫宸殿は即位礼などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿です。現在のものは安政2年(1855年)に再建されたもので、明治天皇、大正天皇、昭和天皇の即位式はここで行われました。左右に見える植え込みが、左近の桜、右近の橘です。
長くなりましたので、後半は明日紹介する事とします。
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