« 京都・洛東 夏の灯ともし頃2016 ~祇園白川~ | トップページ | 大文字送り火 »

2016.08.15

真田丸 第32回「応酬」

伏見 真田屋敷。昌相は有馬に送ったと信幸。何故家康を狙ったのかと信繁。信玄公の領地を取り戻すには一度乱世に戻すしか無い、しかし、その夢も露と消えたと昌幸。そこへ信繁に伏見城へ急げと入って来たきり。

徳川屋敷。どこの誰か判ったかと家康。手がかりは無い、どうせ命を狙われるのならいっそ天下を狙ってはと正信。くどいと家康。

伏見城。呆然と一人立つ淀の方。お察ししますと信繁。そう長いことはないと思っていた、側に居たところで蘇るわけではないと淀の方。

秀吉の遺体の側に付きそう寧、正則、三成、且元、信繁達。

且元と信繁に声を掛け隣室に行く三成。秀吉が死んだ事は五人の衆と奉行だけとし、他は内々とする、後遺骸は暫く塩漬けにし、一番奥の目立たぬ部屋にと三成。私の聞こえぬところでやってくれと寧。

瓶に入れて塩漬けにされ、奥の部屋に運ばれた秀吉。

治部少輔丸。今後どうしたいと三成。石田様の下で働きたいと信繁。私が間違った事をした時は遠慮無く言ってくれと三成。

徳川屋敷。秀吉の死を知り、そっと手を合わせる家康。秀忠を呼び、すぐ江戸に立てと命ずる家康。

大谷屋敷。心配なのは家康と三成。すぐにおかしな動きをするとは思えないと信繁。甘いと三成。利家を除く他の三人の衆には家康と張り合うだけの力はないと吉継。

病に伏せる利家。

利家はそう長くない、今のうちに打てる手を打って置かねばと三成。

伏見城。評定を仕切る家康。議事を進める三成。一々十人の同意を取る煩わしさ。

誰か一人に力が偏らない為にはこの方法しかないと三成。

真田屋敷。信繁に仕えるために来た三十郎。

三十郎を歓迎する宴。皆が秀吉の死を知っている事に驚き、兵の引き上げを急ぐように三成に進言すると信繁。

明日、徳川屋敷に呼ばれている、その時にこうの話をしてみるつもりだと信幸。なにゆえ徳川屋敷にと信繁。気になるかと信幸。近頃頻繁に正信が伏見在勤の大名達を呼んで宴を開いていると聞いたと信繁。気になると言えば、秀忠が江戸に帰ったと信幸。この時期に何故と信繁。信長の二の舞を避けたのだと昌幸。どういうことでしょうと信繁。織田が滅んだのは、信長が死んだ時に嫡男信忠が討たれたからだ、家康はこで息子共々討ち死にしては徳川が滅びると考えた、だから秀忠を江戸に帰したのだと昌幸。

寧の部屋。家康が万事取り仕切って豊臣家を守る、しかし、三成がいちい口を出すのでなかなか決まらない、葬儀の日取りが決まらないのもそのせいらしいと阿茶局。

家康が寧と話しをされているらしいと信繁。勝手な事をと三成。

寧の部屋。葬儀の日取りはまだ決まらないのかと寧。三成にももたもたするなと叱りつけておくと家康。

それは違う、葬儀は朝鮮から兵達が皆戻ってからと決まっていると三成。何を信じて良いものやらと寧。

淀の方の部屋。私は別に葬儀などどうでも良いと淀の方。信繁に頼み、秀吉の遺骸のある部屋を訪れた淀の方。

家康の屋敷。大名達を集めた華やかな宴。

その噂を聞き、我らもやろうとも三成。

数人しか居ない寂しい宴。そこに現れた忠興。あいさつもせず部屋に戻る三成。

細川屋敷。行って損をした、寂しい会合だったと忠興。

ガラシャにキリシタンになりたいと打ち明けるきり。吉蔵達の様な目に遭うかもしれない、その覚悟はあるのかとガラシャ。そこまでの覚悟はないときり。誠に入門したいのなら、もっと学んでからにした方が良いかもしれないとガラシャ。

真田屋敷。家康と三成、三成の方が分が悪そうだと信幸。そもそも格が違うと信繁。家康を三成が補佐して行くというのでは駄目なのかと信幸。誰もがそう望んでいるのだが、三成がと信繁。これ以上亀裂が大きくならねば良いのだがと信幸。

名護屋城。朝鮮から帰国した清正。出迎えた三成。亡くなられたのかと清正。8月18日、皆が大坂に戻ったところで大掛かりな葬儀を行うつもりだと三成。それが良いと清正。既に徳川が動き出している、我らで秀頼様をお支えし、豊臣家を守っていこうではないかと三成。同じ事をおうむ返しに繰り返す清正。

陰鬱な宴。仕事があるからと中座しかける三成。それを引き留め、もっと話そうではないかと清正。十分に話したと三成。わしらが海の向こうで戦っている時、お主達は何をしていたと清正。後ろで算段するのも戦のうちと三成。お前には、情というものが無いのかと清正。

伏見城。勝手に大名たちとの縁組みを進めていた家康。真意を確かめてくると信繁。

徳川屋敷。こうの事を知り、かえって信幸の情が深いからだと褒める忠勝。

家康に伊達政宗との縁組みについて問いただす信繁。遺言とはそれを書いた者が死んでから効力を発するもの、太閤殿下はまだ死んではいない、何か差し障りがあるのかと家康。言葉を失う信繁。

1月5日。利家と共に大坂城に入った秀頼。

大谷屋敷。清正が家康の娘を嫁にもらうと三成。驚く信繁。これ以上の勝手は許しておけない、評定の場に呼び出して問いただすと三成。その後はどうすると吉継。老衆から外すつもりと三成。今、家康を外して政が成り立つと思うかと吉継。私も同じ意見と信繁。時を待つのだ、秀頼が成人すればつけいる隙は無くなると吉継。それでは遅すぎると三成。決して家康対三成の形にするな、家康対老衆の形に持ち込むのだと吉継。

明日の評定では、三成の代わりに景勝に踏ん張ってもらおう、屋敷に行ってくれと吉継。心得ましたと信繁。

上杉屋敷。我らは太閤殿下の前で誓いを立てた、それを裏切る者は許さないと景勝。

評定の場。家康には政を任せられないと勇ましい言葉が飛び交う中、後は我らに任せよと三成を制する景勝。

掟に反する縁組みの事を問いただされ、忘れていたととぼける家康。我らを愚弄するのかと秀家。年を取ると、昔の事は子細に覚えているのに、最近のことはとんと覚えていないと家康。もう結構と秀家。今は一丸となって豊臣家をもり立てるべき時、なのにこの体たらくは何事と家康。忘れたで済む話では無いと小声でつぶやく景勝。何か申されたかと家康。忘れたで済む様な話では無い、様な気がすると再びつぶやく景勝。お声が小さいと家康。何でもござらんと景勝。他にご異存のある方はと家康。つっと立ち上がり、物忘れで有ろうが、掟に背いた事は間違いない事、この責めは如何に負われるつもりか、返答次第では九人の衆の合議でもって老衆から退いて頂くと三成。自分は太閤殿下に直に老衆を命じられた、それを勝手に免ずる事はまさに御遺命に背く事になるのではないかと家康。言葉に詰まる三成。そなたこそ、この家康を閉め出して政を独り占めにしたいのか、それこそあさましい魂胆と家康。聞き捨てならぬと三成。自分が退いても残る老衆が目を光らせている、控えよ治部少輔と家康。

秀吉の瓶の前で考えに耽る三成。

治部少輔丸。信繁に、腹は決まった、徳川屋敷に夜討ちを掛け、家康の首を取ると三成。


今回は秀吉死後に起こった家康と三成の軋轢が描かれました。総じて家康が優勢で三成が受け身として描かれましたが、実際にもこんな感じで、信繁が言っていたように両者の格の違いがそのまま現れた様です。

秀吉の葬儀については、8月18日に亡くなって以後、9月半ばまで伏見城の中に秘匿された後、密かに木食上人によって阿弥陀ヶ峰の墓所に運ばれたと言われます。塩漬けにされたのかどうかは判りませんが、明治になって墓所を改葬した時に瓶に入った遺骨が出てきたと言われ、瓶に入れて葬られたのは確かな様ですね。まあ、腐敗防止のために塩漬けにしたというのも、ありそうな話ではあります。正式な葬儀は行われておらず、朝鮮からの撤兵や、家康の暗躍によるごたごたのために行われなかったとも、死後に神号が与えられ神となったために葬儀は無かったとも言われます。

宴合戦は創作でしょうけど、家康と三成の人気の違いを端的に表すには良い演出でした。なぜ忠興を三成側の宴席に出席させたのか良く判らないのですが、ガラシャの出番に引き継ぐためだったのかな。実際には宴を開いていたのではなく、家康が精力的に各大名の屋敷を訪問していたと言われます。

家康が有力な大名と次々と縁組みをし、それを咎めた奉行衆に遺命を忘れていたととぼけたというのは良く知られた話ですが、このドラマの家康はそれ以上にしたたかで、迫力に満ちたものでした。それに比べて景勝の姿は情けないばかりで、今後ちゃんと直江状を出す事になるのかしらん。

清正と三成の関係では、三成の讒言により清正が秀吉の勘気を被り蟄居させられ、それを清正は恨みに思っていたとするのが一般的かと思いますが、このドラマの三成はあくまで正義の人で、讒言など一切しないという設定になっています。その代わり、人の気持ちが判り難く、清正との和解のチャンスを自ら袖にしながら、家康と清正が接近したと怒るという矛盾に気付かない人物として描かれています。今後、清正を初めとする武断派と呼ばれる武将達との軋轢は、どういう形で描かれるのでしょうね。

次回は三成による夜討ちが描かれる様ですが、実際には家臣の島左近が提案したものの、それを三成が退けたというのが一般的に知られる経緯のはずです。それをどう描くのか、楽しみに待ちたいと思います。

|

« 京都・洛東 夏の灯ともし頃2016 ~祇園白川~ | トップページ | 大文字送り火 »

真田丸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14874/64060722

この記事へのトラックバック一覧です: 真田丸 第32回「応酬」:

« 京都・洛東 夏の灯ともし頃2016 ~祇園白川~ | トップページ | 大文字送り火 »