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2015.01.24

京都・洛東 第49回京の冬の旅 ~霊源院~

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京の冬の旅、二カ所目は建仁寺の塔頭、霊源院を訪れました。霊源院は、建仁寺の境内から八坂通りに抜ける途中にあり、以前から気になっていた寺でした。

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霊源院は、応永年間(1394年~1428年)に、龍山徳見和尚を開山として開かれました。建仁寺は学問面と言われますが、霊源院はその中核をなしたと言われ、五山文学の代表的学僧を排出したとされます。

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今回の公開の中心となるのが、その五山文学を代表する高僧「中厳円月」の座像で、非常に写実的であり、南北朝時代の肖像彫刻の代表作とされます。そしてその胎内仏として納められていたのが毘沙門天立像です。冒頭の看板に使われている仏像がそれで、小さいですがとても精巧に作られており、素晴らしいで出来映えですね。そして左手に持った水晶玉には、伝教大師が持ち帰ったという仏舎利が納められているとされています。

今回の特別公開ではこの毘沙門天をモチーフとして制作された現代アートが展示されており、こちらが木村英輝さんが描いた毘沙門天像です。

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そしてこちらが書家の金沢翔子さんが書いた毘沙門天の文字屏風。大河ドラマ「平清盛」の題字を書いた人と言えば判るかな。

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甘露庭と名付けられた庭園も公開されています。冬枯れのため少し殺風景ですが、沙羅の木と甘茶の木が植えられており、季節になればそれぞれの花が見事な事でしょうね。出来る事ならその頃にまた見に来たいものだと思います。

このほか、室町幕府代七代将軍の義勝が10歳の時に描いたとされる達磨図、明兆が描いたとされる縄衣文殊像、足利義昭の側近だった柳沢元政とその妻の像などが公開されています。

とても狭い寺ですが、公開されている内容は濃いものがあり、特に毘沙門天像だけでも見応えがありますよ。ただ、団体とぶつかった時は災難だと思ってあきらめて下さい。

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コメント

ここってそのうちに通年拝観になるという噂。
堂内に飾ってあった水野さんの写真
特に玄関先の写真の時期に訪れたいです。

投稿: シンイチ | 2015.02.02 16:48

シンイチさん、

水野さんの写真は綺麗でしたね。
通年拝観になったら甘茶が咲く季節に行ってみたいです。

投稿: なおくん | 2015.02.02 20:18

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