京都・洛東 黄昏時の景色 ～石塀小路～

黄昏時を迎えた石塀小路です。空の色は最高の時を過ぎましたが、まだほんのりとした赤色を残していました。

この時間になると観光客も途絶え、とても静かな道になります。どこからともなく虫の声なども聞こえ、季節の移り変わりを実感したりします。

見慣れた景色ではあるけれども、時間帯が違うと違う場所に来たかの様な感じもします。これが黄昏時の持つ不思議な力というものでしょうか。

ここを歩いてみると、絶妙な曲がり具合の道である事が判ります。ここを開発した時に意図的にこう設計したのか、それとも地形的な制約からこうなったのかは判りませんが、この曲がり角がこの道をより魅力的にしている事は確かです。

田舎亭の前まで来ると、やっと向こうから人が歩いてくるのが判りました。いつもは人が居ない方が嬉しいのに、なぜかほっとしたりします。黄昏時は、人恋しくなる時間の様ですね。