京都・洛中 祇園祭2014 後祭・宵山 ~黒主山~
新町通から室町通へとやって来ました。ここには祇園囃子は無く、人気も少ないのではないかと思っていたのですが、予想以上に賑わっていました。
ご神体は大伴黒主。六歌仙の一人で、没後に志賀明神として祀られたという伝承があります。謡曲「志賀」はこの伝承に取材した作品で、黒主が年老いた木樵の姿で桜を愛で、明神となって神神楽を舞ったと歌われます。この姿は、まさに桜を仰ぎ見ているところですね。
これが黒主山の桜です。とても良くできた造花で、時ならぬ夜桜を楽しませて頂きました。
ところで、この桜を戸口に挿すと悪事が入ってこないと言われるそうですが、巡行が終わった後に造花を授与しているでしょうかね。南北の観音山では、巡行の終了後に柳の葉が授与されており、ほとんど争奪戦の様になるのですが、黒主山ではそんな事を聞かないのだけどな。どういう事なのでしょうね。
この見事な龍の織物は後掛けです。つまりは、巡行時には見送りの陰になって見えない訳で、宵山の会所でしか見る事が出来ないのでした。でも、そういう見えないところでも手を抜かないのが町衆の心意気というものなのでしょうか。
次は室町通を下って、鯉山に向かう事にします。
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