京都・洛東 早春の境内 ~真如堂 3.21~
知恩寺から真如堂までは、自転車で10数分程の距離です。そのわずかの間に、天気が一変してしまいました。一天俄にかき曇りという常套句がありますが、まさにそんな感じでしたね。青空だったのが、あっと言う間に雲に覆われ、雨が降って来ました。
とにかく急いで走り、真如堂の山門の下に駆け込んだのですが、その頃には雨が雪に変わっていました。まさか、春分の日に雪が降るとはね。しきかも、時間と共に激しさを増し、ついには吹雪とまでなったのです。こんなに荒れた天気になるとは思っておらず、雨具の用意はしていなかったので、まさに降り籠められた形となってしまいました。
わずかの止み間を狙って本堂まで移動したのですが、今度は本降りの雨となってしまいました。暫く大屋根の下に居たのですが、強風のため寒いは濡れるはでどうしようもなかったですね。とうとう身動きが取れなくなったので、予定を変更して真如堂を拝観する事にしました。丁度涅槃図の特別公開を行っていたのですよ。とにかく雨が止むまで待つしかないので、ゆっくりと見て周ります。
何年かぶりに見た涅槃図は、補修が終わった直後との事で綺麗になっていました。時間はたっぷりとあったので、絵の細かいところまで見る事が出来たのは良かったですね。
書院では、随縁の庭を初めて見ました。平成22年7月に出来たとありましたから、随分とご無沙汰していた事になりますね。作庭は重森千青さんに依るもので、四つ目の家紋をモチーフにしているそうです。つまりは、この寺の大旦那である三井家の家紋という事になるのかな。
随縁の庭を見ている内に雨は上がり、再び青空に変わりました。ほっと一息が付け、陽光を浴びた境内を見て回ります。サンシュユは満開となり、ハナノキはようやく一本の木が咲いていました。冒頭の写真がそうですね。
あと、ここには桜を見に来たのですが、枝垂れ桜はやっと蕾が膨らんだ程度、縦皮桜もまだ咲いていなかったです。染井吉野の方が、むしろ先に咲きそうな感じでした。
元三大師堂前の紅梅は、やっと見頃になっていました。そこからふと大文字山を見上げると、白く雪が積もっていたのは驚きましたね。本当に訳の判らない天気です。
とにかく雨の止んでいる内にと、次の目的地である京都府立植物園に向かいます。
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コメント
2014年3月21日
ご無沙汰しましたが、4か月ぶりに出張に無理やり京都を絡めて梅を見てきました
3/21と22日の予定だったが、当初から3/21の予報が悪く、気温も低く曇り時々雨。
気温が22日の方が温かくなる予報なので、紹介された随身院は開花が遅い情報を得ていたので、後まわし。
開花の早い梅宮大社からの市バス一日券で洛西方面へ直行。夜は東山花灯路を計画。
ところが、朝のホテルの窓には青空。これならOKと、ヨドバシで夜に備え三脚購入し、バスに乗るがすぐに土砂降り開始。
*梅宮神社
バス降りる時は小降り。宮内を廻っているうちに日も差してきた。朱鳥居脇のピンクの梅は見頃。境内本殿前の紅梅白梅ともに見頃。
神苑の様子を入り口から覗くと鮮やかな朱色の梅が見事に満開だったので入場してみた。
神苑奥の梅園は白梅を中心に立派な木が多数あるのだが、全体の5割が見頃過ぎ、3割が見頃、2割が咲き始めの状態。
・・・実は、この1週間前太宰府天満宮の梅を初めて見たのだが、9割が見頃過ぎ、1割が見頃感だったので、まだ、残っていて良かったと思ったのだが、
今回の京都では一番梅の開花が進んでいたのがここだった。
・・・再びバスで洛中へ戻る。車中雨が降り出しただが、西院に戻ると晴れていた。だが、東山の空は厚い雲に見えた。
京都市内でも雨の降った時間は違ってただろう。ここでバスを乗り換え、北へ向かう。午後1時頃。
*平野神社
去年は桜の前を素通りしたので、初めて入る。桜の名前が分からないのだが、西大路の鳥居脇に1本咲いていたのが魁桜?拝殿脇や、稲荷の鳥居前にも数本咲いていただけ。
桜園は屋台の準備中。本殿の左側にまさに「右近橘」が綺麗な実を付けているのが雛祭りと同じだ。鯉のぼりの歌にあるように花は5月に咲くのか?
*北野天満宮
北口から入る。まだ日が射しているので摂社の白梅紅梅が映える。本殿周囲の造りが、太宰府とそっくりなのに気が付く。「右近紅梅?」位置まで同じだ。
ところがこの頃から、急に雨が降ったり、晴れたり。いったい、この日一日で何度繰り返したのだろう。
東京では「天気雨」と言う、日が差しているのに雨が降ることも何度もあった。3割が見頃過ぎ、5割が見頃、2割が咲き始めか。こんな天気でもすごい人出。参拝は行列!
状態の良い梅が多数の種類を境内で見れたので、満足。天気も悪いし、梅園はパス。ここの梅園は太宰府天満宮や兼六園より広く、偕楽園よりは狭いようだ。
余りの冷たい雨に、上七軒で湯豆腐を食す。この茶店にいる間に外は吹雪のようになった。午後3時ころか?
・・・夕方でかなり寒くなってきたが、まだ陽があるので、バスで東へ。岡崎神社前で降りる。ここで4時ころ。この頃は日差しも安定し、もう雨もないだろう。
*黒谷金戒光明寺
庫裡前の紅梅の大木へ。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」なので、梅の大木は珍しいが、花弁が縮んで見えたので盛り過ぎかと思ったら、
ピンクの八重でこうゆう花形で、まだなのね。5分咲き?梅花は見頃が難しい、満開過ぎると花弁がすぐに黒ずむし。さらに根元に植木屋さんの軽トラがずっと止まっていて残念。
真如堂廻って戻った時はトラックなかったが、陽が嵐山上空の厚い雲に隠れてしまった。実家の宗派が浄土宗なので、立派な山門のあるここの寺の雰囲気が落ち着ける。
お彼岸で花いっぱいの墓地が広いのもそれらしい。密教系や禅宗系の寺はどうも実感がないのね。
*真正極楽寺
三重塔前の椿の大木が見頃。これ椿だったのね。こんな大木初めて見た。塔脇のはんのき?の新芽が赤く、夕日に輝いて美しい。梅は元三太子堂前の紅梅だけ?石碑前の馬酔木も確認。
・・・夕日も落ちて、岡崎道まで下りてバスに乗ったが、寒さに耐えられず、花灯路は今日はパスして本日終了。烏丸四条でまったりしてホテルに戻る。
・・・3/22に続く。
投稿: michael | 2014.04.06 02:04
michaelさん、
21日に京都を回られたのですね。
あの大変な天気の中、お疲れ様でした。
洛西から洛東まで沢山回られたのですね。
その中で、平野神社の魁桜は楼門前にある木です。
この日はまだ咲いていなかったはずです。
黒谷の梅は見事な木でしょう。
作業中だったのが残念ですが、
美しい花の一端はご覧になれた様で何よりです。
真如堂は、この日は元三大師堂の前だけが咲いていました。
もう少し前なら、吉祥院前でも咲いていたのですけどね。
それにしても、michaelさんのバイタリティには感服です。
投稿: なおくん | 2014.04.06 08:45