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2014.02.19

京都・洛中 第48回京の冬の旅 ~阿弥陀寺~

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京の冬の旅、4カ所目は阿弥陀寺を訪れました。ここも何度も来ている場所ですが、本堂に上がるのは初めてです。

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阿弥陀寺は天文年間に清玉上人が開いた寺で、初めは近江国坂本にあり、後に京都の今出川大宮の地に移りました。この清玉上人は織田家に縁のある人で、母が尾張国で倒れた時、死後間もない胎内から取り出されたのが上人であり、その後織田家で養育されたと言われます。その縁があって清玉上人は阿弥陀寺の住職となり、信長の帰依を受けたのでした。

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寺伝に拠れば、本能寺の変の際に信長の下に駆けつけた上人は、敵の手に首が渡る事を良しとしなかった信長の為に遺体を焼き、その骨を衣の下に隠して阿弥陀寺に持ち帰ったとされます。その事から、この寺には信長とその子信忠の墓があるのですね。

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こちらは、本能寺の変で倒れた森蘭丸らの墓です。これらの墓は普段でも参拝する事が出来るのですが、今回の特別公開で楽しみにしていたのは、この寺に伝わる信長像でした。信長の死後1年で作られたと言われ、生前の面影を良く残すとされますが、確かにリアルな造形ですね。フィギュアスケーターの織田信成さんに、どこか面影が似ている様な気がしましたよ。

このほか、秀吉や光秀の書状、本能寺の変で使われたと言う手槍の先など、貴重な資料を見る事が出来ます。また、丈六の巨大な阿弥陀如来も必見ですね。今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」にも本能寺の変は出て来るでしょうから、縁のこの寺を訪ねてみるのも面白いかと思います。

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