京都・洛中 第48回京の冬の旅 ~妙顕寺~
京の冬の旅、三カ所目は妙顕寺を訪れてきました。ここは何度となく訪れている場所ですが、中に入るのは初めてです。
この寺では本堂内部と3つの庭、それに数々の寺宝を見る事が出来ます。本堂内部は撮影禁止なので、例によって看板の写真でご覧下さい。非常にきらびやかな須弥壇になっており、まず上段には本尊の十界曼荼羅を中心に釈迦如来像と多宝如来像が置かれています。中段には日蓮上人像やこの寺の開山である日像上人像、文殊菩薩像、普賢菩薩像、そして四方には四天王像があり、とても賑やかな感じですね。
客殿の前にある庭が龍華飛翔の庭。左手にある滝を表す石組みから流れ出た水がやがて大海に注ぐという様を表した庭で、京都布教に力を注いだ日像上人の生涯をイメージしたものだとか。春には枝垂れ桜、秋にはもみじの紅葉と、見所は沢山ありそうです。その季節に拝観させてもらいたいものですね。
渡り廊下の横にあるのが孟宗竹林の坪庭です。小さなスペースに苔と竹が生え、中央に石が置かれているというだけの庭ですが、とても趣があり、私的にはここが一番気に入りました。
そして一番奥にあるのが光琳曲水の庭です。この寺に縁のある尾形光琳の紅白梅図屏風からイメージして作庭されたものだそうで、白砂で曲水が描かれているのが判ります。また樹齢400年を越えるという赤松も迫力がありますよ。
この後宝物館に入るのですが、まず尾形光琳の「寿老松竹梅三幅対」が目に入ります。そして、日像上人が書いたとされる極細字法華経は必見ですよ。ねずみの髭で書いたと言われるそうですが、とても肉眼では判読出来ない程の小さな字で、びっしりと法華経が書き込まれています。拡大鏡が添えられていますが、それでも読み取るのは困難なほどでした。いったいどうやって書いたものなのかと不思議に思えます。
妙顕寺は見所が沢山あって、今回の冬の旅でもお薦めの場所ですね。ただし、2月28日から3月9日までは拝観休止ですので、ご注意下さい。
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コメント
こちらのお庭は立派でしたね。
檀家さんが西陣のお金持ち多いそうですよ(*^_^*)
私も孟宗竹の坪庭がお気に入りです
説明の方がこちらはCMにも使われたと言ってました。
投稿: Milk | 2014.02.11 13:57
Milkさん、
なるほど、西陣の旦那衆が檀家なのですか。
立派な御堂な理由が判る様な気がします。
孟宗竹の坪庭は風情があって良いですね。
私もコーヒーのCMだったと聞きました。
随分前だそうですけど、残念ながら覚えてません。
でも、良いロケーションを見つけたものですよね。
投稿: なおくん | 2014.02.11 20:39