京都・洛中 節分2014 ~千本釈迦堂~
北野天満宮から千本釈迦堂へとやって来ました。ここの節分会も訪れるのは初めてです。
ここに着いたのは午後2時前、節分会が始まる丁度1時間前でした。まだ本堂前に人影は少なく、参拝をした後、すぐに最前列を確保出来たのは幸運でした。そのすぐ後に、北野天満宮から流れて来たのか大勢の人が集まり、本堂前を埋め尽くしたのですよ。
千本釈迦堂の節分祭は、おかめが主役となります。この日はおかめの像も着物を着て、赤い日傘を差し掛けられています。
まず行われたのが上七軒の舞妓による舞の奉納です。北野天満宮では横からしか見る事が出来なかったのですが、ここでは正面から見る事が出来たのは嬉しかったなあ。
ただ、いつも思うのだけれども、日本舞踊の基礎知識が欲しいですね。せっかくの舞も意味が判らず、ただ艶やかと感じるばかりでは勿体ない気がします。
続いて、おかめの像の前で法楽が行われます。これは、後で鬼追いの儀を行う鬼の一行を引き連れた僧侶が読経するというものですが、残念ながら人垣の向こうで行われていたので、様子を見る事は出来ませんでした。
その後、本堂の横合いから良い声が聞こえてきます。番匠保存会による木遣りが始まったのですね。木遣りと言えば、なんとなく江戸というイメージがあったのですが、京都にも素晴らしい伝統があったんだと判った一幕でした。
木遣りの後は、本堂で厄除け祈願法要が行われます。ただ、これは本堂の奥で行われるので、何が行われているのか良く判らず、かなり長い時間に感じてしまいました。本来は最も大事な儀式なのですけどね。
法要が終わると、いよいよ鬼追いの儀です。800年前から続くと説明がありましたが、今は狂言師の茂山社中の皆さんが演じられています。これがまた型破りな鬼追いで、とても面白いのですよ。その様子は動画でご覧下さい。
豆をぶつける子供に襲い掛かる鬼なんて、前代未聞ですよね。それに、一度はやられたはずの鬼が、この後、これで終わったと思うなよと言って、再び本堂の中に暴れ込んで行くのです。
これが、飛び交う豆をものともせず、傍若無人に振る舞う鬼の姿ですね。ほとんど収集困難と思われた時に現れるのがおかめです。
これが愛嬌たっぷり現れたおかめです。このおかめがどう鬼を鎮めたかは、これも動画でご覧下さい。
ここでは、豆で鬼を追うのではなく、おかめが不思議な力を振るうのでした。如何にも千本釈迦堂らしいストーリーと言えましょうか。
鬼を演じていたのは茂山宗彦さんでした。朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」で、小草若を演じていた方と言えば、覚えている人も多いかな。宗彦さんは、今年の京都府文化賞を受賞されたそうですね。この日は達者な鬼の演技で、十分に楽しませて頂きました。
最後は豆撒きになるのは、ここも同じ趣向です。ここでも争奪戦が激しかったですが、私は最前列に居たので、労せずして沢山の豆を拾う事が出来ましたよ。
千本釈迦堂の節分祭は、思っていた以上に楽しめました。何より奔放な鬼が面白かったですね。ここは結構お薦めの場所だと思います。
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コメント
これは見ごたえのある贅沢な鬼でしたね!
投稿: Milk | 2014.02.08 16:05
Milkさん、
千本釈迦堂の節分会はお薦めです。
これほど面白いとは思っていなかったですね。
そこそこ混みますが、行ってみるだけの値打ちはありますよ。
ぜひ、訪問する候補に挙げておいて下さい。
投稿: なおくん | 2014.02.08 21:11
おかめ節分を一番前からですか
とってもうらやましいです。
昨年ここをおとずれて見ましたが上七軒の舞妓さんが昨年と同じだったのでうれしいです o(*^▽^*)o
1枚目の写真の舞妓さんって昨年と着物は同じっぽいです。
ちなみに、この舞妓さんって2013年は東山花灯路でも踊られていたので写真を撮りに行きました(苦笑)
確かにここの節分っておすすめですよね。
1日だけおかめさんは着物を着ていますし
投稿: シンイチ | 2014.02.11 18:07
シンイチさん、
そうですか、去年に行かれたのですね。
同じ舞妓だったとは、
北野天満宮組と受け持ちの別が決まっているのでしょうか。
とても綺麗な妓ですよね。
でも、どこのイベントに出るのか、あらかじめ判るのですか。
ここは行って損のない節分会だと思います。
これだけ楽しめれば十分です。
投稿: なおくん | 2014.02.11 20:44
1枚目の写真の舞妓さんは『市まり』さんって言ったと思います。
昨年の東山花灯路の八坂神社の奉納舞踊では、京都の五花街の奉納舞踊が土日祝でありました。
各日どこかの花街が担当になっていて2人の舞妓さんが出ておられました。
そして、八坂神社の本殿前の舞台には、それぞれの日の担当花街と担当舞妓さんが書かれていましたよ。
そこで見つけて昨年の東山花灯路での『上七軒奉納舞踊』に訪れました。
丁度その日って京都の早咲き櫻(長徳寺他)と重なっていたのでラッキーでした。
投稿: シンイチ | 2014.02.12 09:37
シンイチさん、
そうでしたか、舞殿の前に書かれていたのですね。
それには気付いていませんでした。
もうすぐ花灯路の季節がやって来ますね。
春の宵をそぞろ歩きするのが、今から楽しみです。
投稿: なおくん | 2014.02.12 20:39