京都・洛東 知恩院除夜の鐘試し撞き 2013
平成25年12月27日、知恩院で除夜の鐘の試し撞きが行われました。これは毎年、31日の本番に先立ち、鐘の状態を調べると共に、撞き手の練習を行うというものです。
知恩院の鐘は日本三大梵鐘の一つに数えられるという巨大なもので、高さ約3・3メートル、口径約2・8メートル、厚さ約30センチ、重さ約70トンと言われます。それを吊す鐘楼もまた巨大かつがっしりした造りで、梵鐘と共に重要文化財に指定されています。
試し撞きが必要な訳はその独得の撞き方にあります。撞き手は全部で17人ですが、うち真ん中の一人が仰向けにぶら下がり、体当たりするようにして鐘を撞くという荒技を見せるのですね。
この撞き方では、ぶっつけ本番は無理というものでしょう。実際、この日も何人かの人は失敗しており、はっとさせられる場面がありました。
後ろで綱を持っている16人も、心を一つにして撞かないと、タイミングが合わない事でしょう。17人の息が合わないと、良い鐘の音は出ない様です。
この試し突きには何度か来ていますが、最後まで居たのは初めてでした。そこで気付いたのは最後に二度撞きをするという事で、これには少し驚きましたね。油断していて、どうやったのかちゃんと見ていなかったのが残念です。まあ、来年また来る楽しみが出来たという事にしておきましょうか。次に動画で迫力ある撞き方と重低音の響きをお楽しみ下さい。
少し分かり難いですが、手前に立っている僧侶の方が片手を上げて合図をしたら、「えーい一つ」と掛け声を発していました。それがどういう間合いを計っているのかまでは判らなかったですけどね。
試し撞きが始まるのは午後2時頃、終わったのは午後3時過ぎでした。試し撞きはおよそ1時間ですが、本番は午後10時30分から2時間以上は撞き続けるのかな。結構な重労働でしょうね。
大晦日当日は、午後11時で門が閉められるそうです。その後は300人ずつに区切って鐘楼へと登って行く事になります。私が大晦日に行ったのは随分と前の事なのでそれほど混んだという記憶はないのですが、今は相当に並ばないと無理の様ですね。門内に入れるかどうかが分かれ目になるのかな。当日行かれる方は、早めに行かれる事をお薦めしておきます。
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