京都・洛東 南禅寺塔頭 最勝院
水路閣の奥に行くと最勝院があります。南禅寺の塔頭の一つですが、ここを訪れるのは初めてですね。どういうものか、いままで足が向かなかったのですよ。
最勝院の歴史は南禅寺よりも古く、駒道智大僧正が鎌倉時代の中頃に開いたとされます。駒道智大僧正は天台密教の人で、三井寺の官長を務めた後禅林寺(永観堂)に入り、後に隠棲の地としてここに寺を開いたのでした。
その後、南禅寺が開かれると僧正は寺の護法神として祀られる様になり、勝運の神として今も尊崇を受けているとの事です。
その最勝院の奥の院にあたるのが駒ヶ滝。駒道智大僧正は、その法力によって、白馬にまたがって空に生身を隠したと伝わり、「駒」と名に付くのはこの伝承に拠っているからなのですね。駒ヶ滝は、寺から山道を200m程登ったところにあります。
滝と言っても小さなもので、音羽の滝を少しワイルドにした様なものでしょうか。ここで滝に打たれて修行をする人も居る様で、滝の側には脱衣場の様な場所がありました。
その滝の近くにあった天狗の石像です。石像の下には秋葉一尺坊と書かれていたのですが、調べた限りでは「三尺坊」は居ても「一尺坊」という名の天狗は見つかりませんでした。これってどういう事なのかしらん。
元が密教から始まった寺ですから、禅寺となった今でも密教の匂いは残っている様です。南禅寺の中でも異色の寺と言えそうですね。
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