京都・洛西 化野念仏寺 千灯供養2013
平成25年8月24日の化野念仏寺です。この日は西院の河原の無縁仏を供養する千灯供養が行われていました。
化野は古くからある葬送の地で、供養のために立てられた数多くの石仏が、長い年月の間に無縁仏となっていました。明治の中頃にこれらを一カ所に集めて供養すべく西院の河原が作られたとされ、千灯供養もその頃から始ったと言われます。
毎年8月23日と24日に行われており、夏の京都の風物詩の一つとして知られています。参拝者は受け付けで1本の蝋燭を受け取り、それを石仏の間に置かれた蝋燭立てに供えて成仏を祈ります。手を合わせるのは無縁仏ですが、祈るのは自らの祖先に対してでも良く、また震災など事故で亡くなった方への供養でも構わない様です。
法要が始まったのは午後6時で、まず僧侶による読経が営まれます。そこでは無縁仏に対するほか、東北大震災で亡くなった方、それに福知山の花火大会で亡くなった方への供養も行われました。また、法要は時間中ずっと続いており、水子供養も同時に行われていました。
拝観料に相当する行事協力維持料は一人千円でした。普段の拝観料は500円ですが、供養料込みと思えば妥当なところでしょうか。
この行事に参加したのは初めてですが、結構な人出がありました。以前は事前予約制だったそうですが、今は制約はありません。もしからしたら入場制限に掛かるかなとも思っていたのですが、幸いそこまで混雑する事は無かったです。
この日は雨が心配されたのですが、夕方には上がったのは何よりでした。火を灯すのに雨が降ったのでは、どうしようも無いですからね。
境内では、どこかに虫かごが置いてあったのかな、鈴虫の声が風情を添えていました。開始から1時間もすれば境内はすっかり暗くなり、蝋燭の明かりが綺麗に揺らめいていましたよ。写真の方は、頑張って場所取りをしなければならないという事はなく、少し待てばすぐに場所が空くという感じでした。
千灯供養は観光客も多い様ですが、文字通り先祖を供養するための行事という色彩が濃かったですね。観光用のイベントではなく、地に足の着いた宗教行事であり、参加して良かったと思っています。
明日は、千灯供養に合わせて実施されている愛宕古道街道灯しの様子をお届けします。
| 固定リンク
「京都・洛西」カテゴリの記事
- 京都・洛西 秋の境内2018 ~仁和寺 11.3~(2018.11.06)
- 京都・洛西 秋の特別拝観2018 ~仁和寺~(2018.11.05)
- 京都・洛西 彼岸花2018 ~嵯峨野 9.22~(2018.10.01)
- 京都・洛西 9月の京都 ~彼岸花 嵯峨野~(2018.09.04)
- 京都・洛西 愛宕古道街道灯し2018(2018.08.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
幻想的に撮られてますね。
これなら苦手克服できるかも♪ ^m^
投稿: Milk | 2013.08.26 15:22
Milkさん、
この行事には沢山の人が参加していますから、
夜の化野念仏寺でも、怖いとか、霊的な感じは受けませんでした。
むしろ、帰り道の方が暗がりが多く、怖かったかも、です。
投稿: なおくん | 2013.08.26 20:07