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2013.08.13

京都・洛東 夏の散策 ~祇園甲部~

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祇園甲部歌舞練場に行く道すがら、祇園甲部の町中を歩いてきました。花見小路は観光客で溢れていますが、一本道を入れば静かな佇まいを保った街並みを歩く事が出来ます。

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一口に祇園甲部と言ってもとても広く、四条通を挟んで南北に広がっています。そのうち、四条通の北側では保存地区を除いて雑居ビルの立ち並ぶ界隈に変わっているのに対し、南側では昔ながらのお茶屋街が姿を止めています。

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これは八坂女紅場学園の存在が大きいと言われます。祇園町南側の土地の大半はこの女紅場学園の所有であり、新規に参入する店の経営者は学園との間で借地契約を交わす事になります。そして、その際に資格審査が行われ、かつ店の形態についても祇園の雰囲気を壊さないようにとの誓約が交わされるのだとか。そうやって、この景観は守られてきたのですね。

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今は学園の他に地域住民が運営する協議会があって、住民主体で景観維持に努めているそうです。行政主導ではなく、住民の手で町が守られているというのは、花街の持つ伝統の力が今もなお息づいているという事なのでしょう。たぶん、全国的にも希有な例なのでしょうね。

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北側については、女紅学園の影響力が及ばず、伝統的な街並みは消えてしまいました。これはなぜかと言うと、南側は明治以前は建仁寺の境内であり、学園の成立時に一括して払い下げられたという経緯があるからです。北側は古くからの茶屋町であったため個人所有であり、誰に制限される事なく乱開発が進んだ事から、今の様な雑然とした姿になってしまったのでした。

明治以後に成立した南側が伝統的な街並みを保ち、より古い伝統を持つ北側はかつての街並みを失ってしまったというのは歴史の皮肉としか言いようが無いでしょうね。この素敵な景観が何時までも続いていくようにと願うばかりです。

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