京都・洛中 御霊神社神幸祭2013 ~御輿巡行 5.18~
御霊神社の御輿巡行は、上京区一帯に渡って行われます。お祭りの人に聞いた所に拠れば、今年は最も長い距離を歩いたそうですね。時間にしておよそ6時間掛かるのだとか。
出発にあたつては、神官による修祓が行われます。長くて危険を伴う巡行ですから、道中の安全を祈念しての事なのでしょう。
末廣御輿の先導は女性陣が行っていました。未だに女性は御輿に触れる事は出来ないそうなのですが、こうして巡行の列に参加する事は出来る様になっているのですね。
御輿の順番は、小山郷、今出川口、末廣となっています。言われまでは判らないけれど、たぶん伝統的に決まっている順番なのでしょうね。
それぞれの御輿は楼門前で御輿を激しく動かす御輿振りを行います。これは御輿に乗っている御霊を鎮める意味があるのだとか。そもそも御霊神社の祭神は崇道天皇を初めとする七柱で、すべて怨霊として恐れられた人達でした。この怨霊を鎮める為の神社が御霊神社であり、怨霊を慰めるのがその祭りである御霊会という訳です。
御輿振りは縁の地で合計8回行われます。これは御霊鎮めの意味と同時に、その地の邪気を祓って五穀豊穣を願うという意味もあるのだとか。このあたりは末廣御輿のホームページに詳しいのでご覧になられると良いですよ。
その御輿振りを動画に撮ってきたのでご覧下さい。まずは今出川口御輿です。
勇壮なものですね。これを8回行う訳ですから、大変な体力を要する事でしよう。次は末廣御輿です。
今出川口御輿とは掛け声が違う事に気付かれたでしょうか。それぞれ独自の掛け声を受け継いできているのでしょうね。この時は御輿が真っ直ぐこちらに向かってきたので、どうなる事かと腰が引けてしまいましたよ。
御輿が出たのは午後12時50分頃、それより先に牛車などの列が出たのは昨日書いた通りです。残念ながら先導する行列を見る事は出来なかったのてすが、鞍馬口通で町中を行く御輿の列に再会する事は出来ました。
ここは鞍馬口通寺町を少し西に入ったところで、寺町通で御輿振りをしているのが遠望出来ました。御輿振りが終わった後は少し休憩をし、御輿を馬と呼ぶ台車に乗せて曳いていく事になります。
今年は140年振りに、神幸列の行列が全て京都御苑に入ったのだそうです。今年はそこまでは見に行かなかったけれど、御苑の中で御輿振りをする様子はいつか見てみたいですね。きっと勇壮なものなのだろうな。
初めて参加した祭りで、とても全てを見たとは言えませんが、間近で御輿振りを見る事が出来、迫力ある様子を楽しむ事が出来ました。葵祭の影に隠れてあまり知られていないこの祭りですが、観光化されていない分、生の熱気を感じる事が出来たと思います。機会があれば是非見に行かれると良いですよ。
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