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2013.01.28

京都・洛東 第47回京の冬の旅 ~霊鑑寺~

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今年の京の冬の旅、2カ所目は霊鑑寺に行ってきました。哲学の道の程近くにある寺ですが、普段は非公開であるため、中に入るのは初めてです。

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霊鑑寺は、1654年(承応3年)に後水尾天皇が開いた尼寺で、代々皇室の皇女・皇孫が住職を務める門跡寺院でした。創建当初はもう少し南寄りの渓流沿いにあった事から、谷の御所とも呼ばれていました。

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庭園は書院の前にあり、江戸時代中期の作とされる池泉鑑賞式庭園となっています。まあ、池とは言っても実際に水がある訳ではないのですが、趣のある良い庭ですね。

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庭園と言えば境内全域が庭のようなもので、大文字山の山裾を巡るようにして順路があり、数々の銘椿や楓が植えられています。これはその中の一つ雪中花で、高桐院にその原木がある銘花ですね。

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ただ、この時期に咲いている椿は少なく、たまに咲いている花は鳥に啄まれて痛んだものばかりなのが残念でした。花の盛りの時に訪れたかったですね。

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御本尊は恵心僧都作とされる如意輪観音ですが、ごく小さなものであるため、外から眺めただけでは形も判らなかったのは心残りでした。もっと近くで見たかったな。

書院では、狩野永徳や元信、円山応挙という巨匠たちが描いた襖絵を見る事が出来ます。また、折りたたみ式という大きなひな人形があるのですが、着せ替えが出来るだけでなく、立たせる事も座らせる事も出来るという優れもので、これはちょっとした見物ですよ。

私的には、普段使いしていたという角だらいの塗りの見事さが印象に残っています。日常使う物なのに一級品という感じで、さすがに門跡寺院だけの事はあるという事なのでょうか。

ここは椿が見所なので、出来れば3月に入ってからの方が良いのかな。でも、一番の見所である日光椿は3月下旬から4月上旬にかけて咲く様なので、今回の冬の旅では無理な様ですね。ただし、そのための春の特別公開も別にあるようなので、それを待つのも良いかも知れません。

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コメント

私も椿寺ということでしたので
楽しみにしていたのですが
まだ固い蕾ばかりだったのが残念ですA^^;

綺麗に整えられたお庭はさすが門跡寺院という感じでしたね(*^_^*)

投稿: Milk | 2013.01.30 13:30

Milkさん、

ねえ、花の盛りに行ってみたい寺ですね。
春の特別公開に行ってみようかな。

手入れの行き届いた境内は、歩いていても気持ちが良かったです。
風格みたいなものも感じましたね。

投稿: なおくん | 2013.01.30 20:47

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