京都・洛中 時代祭2012 ~江戸時代から室町時代まで~
明治維新から時代を遡っていくのがこの祭りの特徴で、七卿落ちの次は江戸時代に入ります。これは徳川城使上洛列で、槍持のパフォーマンスを見る事が出来ますよ。
これはたぶん将軍の乗る駕籠なのでしょうね。蒔絵が施された豪華な仕様になっています。
長い隊列の後には、江戸時代婦人列が続きます。その先頭に居るのが皇女「和宮」。公武合体の象徴として、家茂公に嫁いだ孝明天皇の妹君ですね。
こちらは、京女の代名詞とも言われる吉野太夫です。島原一の名妓と言われた人に相応しい、豪華な衣装ですね。
私的に、この行列の中で一番気に入っているのがこの出雲の阿国の一行ですね。特に後ろの二人の衣装が素晴らしい。見事に歌舞いているんじゃありません事?
安土桃山時代に入って、まず豊公参朝列が現れます。豊臣家が朝廷を訪れる時の様子を再現したもので、この巨大な牛車は公卿としての豊臣氏を表しているのでしょうね。そして、その前後は武士が固めており、本質は武家の政権であった事を示しています。
これに続くのが織田公上洛列で、信長が天下統一のために上洛した折の姿を再現しています。秀吉はここで姿を現しますね。ただ、出世前の姿としては立派過ぎないかな。
これは織田家の家老の一人、丹羽長秀です。少し地味な感じですが、米五郎左と言われた実直な人となりを表しているのでしょうか。
そして、この方が信長公です。衣装も、馬の飾りも、一際立派ですよね。
ひと目、ひこにゃんかと思ってしまったのが滝川一益でした。本当にこんな巨大な鍬形を使っていたのでしょうかね。戦場では目だったでしょうけど、被っているだけで疲れてしまいそうです。
こちらは、鬼と呼ばれた柴田勝家。これもまた、特徴的な兜ですね。
ここから室町時代に入ります。この行列は平成19年に新設されたもので、前回見た時には無かったものです。室町幕府執政列として、特定の人物ではなく役職ごとに配役が設定されているのが特徴です。これは管領の細川氏。
これは足利将軍家。鎧兜姿で無いのは、実は予算の関係からなのだとか。逆賊であるとして室町幕府の隊列は組まれていなかったのですが、やっと新設が認められたのは良かったものの、隊列を揃えるには予算が厳しかった様です。
時代祭は明治28年に始まっており、登場人物の剪定には当時の皇国史観の影響が濃厚に現れているのですね。それからすると、室町時代の参加が認められたのは画期的と言うべきでしょうか。これは、侍所所司の山名氏。
室町幕府執政列に続くのが室町洛中風俗列です。この装束で踊ってくれるのですが、残念ながら私の居た場所からでは良く見る事が出来ませんでした。次は目の前で見せて欲しいところですね。
この隊列には女性だけでなく男性も混じっていたのですが、調べてみると当時は女装した男性が踊っていたとの事です。見ている時にはそこまでは知らず、えっという感じでしたね。
明日は吉野時代から紹介します。
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コメント
滝川一益の兜、ほんとにひこにゃんみたいですね。
ひこにゃんは、彦根藩主、井伊家由来の兜をデザインしているそうですが、どちらも大変そうですね。
馬も一回振り落して機嫌を直したのか、ちゃんと歩いてますね。
目の前で落馬された時はえー、大丈夫!とカメラを向けるのも忘れてしまいました。
投稿: zuzu | 2012.10.26 13:30
zuzuさん、
一益さんの馬はなぜかぐるぐると回ってばかりいると思っていたのですが、
その前に落馬していだのですか。
私の居た所からでは全く様子が判りませんでした。
大事がなくて良かったです。
馬も大きくて重そうな兜が嫌だっんじゃないかしらん?
投稿: なおくん | 2012.10.26 20:27