夏の旅2012 ~厳島神社参道~
今年の夏の旅、最初に訪れたのは厳島神社でした。「平清盛」のレビューを書いている以上、どうしてもここを外す訳には行かなかったのですよね。
宮島には、JR「宮島口」からフェリーで渡る事になります。このフェリーには2系統あり、どちらも所要時間と料金、それに着く場所も変わらないらしく、乗り場では客を奪いあって激しい呼び込み合戦をしていました。我が家では大鳥居に近付くというJRの方に乗ったのですが、実際にはそれほど近くを通るという訳でもなく、どちらに乗ってもさほどの違いは無い様ですね。
フェリーを降りた後は、神社まで1km弱の距離を歩く事になります。このルートにも海沿いを行く道など数通りがありますが、やはり商店街を行くのがメインストリートになるのでしょうね。ちなみに、この商店街の名は宮島表参道商店街と言うのですが、通り名は「清盛通り」となっていました。
宮島と言えば、名物はしゃもじですよね。パンフレット等に拠れば、江戸時代の中頃に、、宮島の修行僧・誓真という人が、産業と言える程のものが無かった島民を救済する為に、厳島神社の参拝客のお土産用として、夢に現れた弁才天が手にされた琵琶の形を基に、しゃもじを試作して島民に教えたのが始まりなのだとか。
これが日本全国に知られる様になったのは日清戦争の時で、兵士達が広島の宇品港から出征する際に安全を祈願して厳島神社にしゃもじを奉納し、無事に戦場から帰った後は故郷に土産として持ち帰った事がきっかけになったのだそうです。意外と歴史は新しいものなのですね。
商店街の中程には、世界最大というしゃもじが展示されていました。長さ7.7m、重さ2.5トンという巨大さで、2年10月を掛けて制作されたそうです。見入っている子供と比べると、その大きさが判って貰えるでしょうか。
宮島に着いた頃に昼時となったのですが、何を食べようかと思っていたら、そこら中にあなご飯という看板が目に付きました。これが広島の郷土料理の一つなのですね。どこに入ろうかと迷った末に、厳匠という店を選択したのですが、これが正解でした。他の店より安いのに、とても美味しかったのですよ。この旅もなかなか幸先が良いなと思ったものでした。
美味しいと言えば、おやつに食べたもみじアイス最中も、なかなかの美味でした。アイスクリームの中に餡が入っているのですが、程よい甘さで、すっきりとした味わいでしたよ。
宮島には野生の鹿が生息しています。神の使いとして大事にされて来たそうで、鹿も人を全く怖がらないですね。普通に観光客の中に混じって歩いているのですから、奈良公園の鹿以上に人慣れしているかも知れません。ただ、数が増えすぎて問題にもなっている様で、餌やり禁止の看板をあちこちで見かけました。野生動物と人との共生は、なかなか難しいものがあるのかも知れません。
ドラマの視聴率は低空飛行が続いていますが、宮島では清盛キャンペーンが盛んに行われています。その一つが平清盛館で、宮島歴史民俗資料館の企画展示として実施されています。内容はまさしくドラマの再現で、撮影に使われた衣装や小道具などが展示されています。歴史的な資料の展示は無いのですけどね、ドラマのファンとしては見応えがあるものでした。テーマ音楽がずっと流れているのも、雰囲気があって良かったですよ。
明日は厳島神社に参拝します。
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コメント
夏の旅、楽しく拝見しています。
厳島神社、中学の修学旅行で一度訪れたことがあります。
ふと机の横を見たら、お土産で買ってきた小さなしゃもじが書棚に飾ってありました。
裏を返したら名前が彫ってあって。懐かしいです。
子どもの心でも力強くも神秘的な印象だった神社、再び訪れてみたい場所の一つです。
清盛、なおくんさんのお薦めの言葉もあって再放送などで見ています。
いろいろ読んでいることもあり、このキャストはどうなのよ、この脚色は?など言いつつもなかなか面白く引き込まれました^^
神木義経も登場するようで、史実的にもここからが特に興味深いです。
視聴率を毎週書き立てる報道の仕方に疑問を持つこの頃。
視聴率=物語の真価、ではないので余計に。。^^;
投稿: ちよ。 | 2012.08.16 10:59
ちよ。さん、
厳島神社は初めてでしたが、思っていた以上に素晴らしい神社でした。
さすがに平家が財を傾けただけの事はありましょうか。
今年の大河ドラマ、人間関係を知っているとなかなか面白いでしょう。
予備知識が無いと付いていくのが大変だったかなとも思いますけどね、
これからは馴染みの深い人物ばかりになるので、
後半は盛り返して欲しいものだと思います。
投稿: なおくん | 2012.08.16 13:28