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2012.07.08

平清盛 第27回 「宿命の対決」

(平治元年12月18日、清盛の館。熊野から戻った清盛。戦支度で現れ、今すぐ源氏を攻めるという教盛。時期尚早と時忠。清盛はさぞ怒っている事だろうと重盛と基盛。)

(一同の前に現れた清盛。彼は一門を前に、今は信頼が国の頂きに立っている、断じて攻めようとは考えるなと諭します。意外な言葉に、不承不承頭を下げる一門。)

(内裏。清盛が京に帰った事を知り、今すぐにでも攻めて来る、存分に戦って源氏の力を世に見せてやれと郎党達に檄を飛ばす義朝。武者押しの声で応える一同。その中に、義平、朝長、頼朝の兄弟の姿。)

(その様子を見ている惟方と経宗。源氏が勝ったとしても、そのまま内裏に居座る様な事になればと不安げです。その後ろで、侍女と双六に興じている信頼。彼は何も仕事らしい仕事はせず、朝廷の機能は停止したままでした、。その姿を見て、大きな過ちを犯したのではと惟方と経宗。同意を求められ、気のなさげに応える成親。成親の妹は重盛の妻だからどちらに転んでも安泰なのだと陰口を利く経宗。その間も、双六に夢中になっている信頼。)

(一本御書所。幽閉されながらも、平然と今様を歌っている後白河上皇。こんな時に何を暢気なと上西門院。その言葉が耳に入っているのかいないのか、床に目を落とす上皇。)

(清盛の館。何の動きも見せず、平然と飯を食べている清盛。清三郎相手に、留守中の事を聞き、来年が元服だったと気付いて機嫌良く笑う清盛。その様子を不審気に見ている重盛たち。)

(源氏の陣。武装して待っているにも係わらず、何時まで経っても現れない平家軍に、待ちくたびれた様子の源氏の武者たち。何故、清盛は攻めてこないと不審気な義朝。そこに、清盛の使いの者が信頼を訪ねてきたと伝える正清。)

(急いで信頼の下に駆け込む義朝。その姿を見て平家が攻めて来たと狼狽し、自分を守れと義朝に命ずる信頼。うなずく義朝。そこに使者が入ってくる気配がします。きっと振り返り、立ちはだかる義朝。穏やかにお入りあれと促す正清の声。現れたのは家貞一人でした。)

(狼狽する信頼たちを余所に、穏やかに口上を述べ、これを奉呈しに来たと巻紙を差し出す家貞。その巻紙を見て、意外そうな声を上げる義朝。何だと問う信頼。名簿だと応える家貞。それは信頼に忠義を尽くすという証しとなるものでした。ほっとした様に、名簿を受け取る信頼。それを遮り、信西と親交のあった平家が名簿を差し出すとは、何か裏があるとしか思えないと義朝。おののく信頼。平然と、武士の本分はお上を守る事、裏も表もないと穏やかに諭す家貞。信西を討った事に遺恨はないのかと義朝。笑顔でうなずく家貞。清盛はそんな男ではないと叫ぶ義朝。もう良いだろう、疑う事はないと信頼。一朝事があれば、平氏3000騎が駆けつける、なんなりと申しつけられよと家貞。頼もしいと信頼。疑わしげな経宗。納得が行かない様子の義朝。)

(清盛の館。家貞の報告を聞いて、我が意どおりだと清盛。そろそろ皆にからくりを話してはどうかと家貞。顔を上げて家貞を見る清盛。)

(平家一門の宴。盛り上がる一同の中で、一人離れて縁側に座っている重盛。そこに現れ、兄がとんでもない事をしたと清盛に謝りたいと言う経子。それには及ばない様だと微笑む重盛。)

(ますます盛り上がる宴。そこに待ち人が来たと清盛に告げる基盛。急に静まる一同。膳を下げよと命ずる清盛。)

(清盛に平伏し、詫びを入れる経宗と惟方。大納言と検非違使別当という重職にある方が、自分になど平伏されるとは奇っ怪なと清盛。ますますはいつくばり、今度の謀反はすべて信頼が仕組んだ事と訴える惟方。自分たちは巻き込まれたに過ぎないと経宗。ほう、ととぼける清盛。このままでは都は東夷のなすがままになってしまうと惟方。して、と清盛。平氏の力をもって、都を元の姿に戻して欲しいと経宗。)

(巻き込まれただけとは片腹痛い、公卿どもが語らって信西を葬ったのは判っているのだと叫びながら剣を抜き放つ清盛。悲鳴を上げる惟方と経宗。本当なら叩き斬ってやるところ、しかし、自らここに来た度胸は見上げたもの、それに免じて此度は許してやると言って剣を納める清盛。清盛の剣幕に戦く二人。そなたたちの望みを叶えてやる、その代わりどんな事でもすると約束せよと清盛。うなずく二人。返事はと一喝する清盛。飛び上がって、はいと応える二人。)

(源氏の陣。平氏一門は宴にばかり耽っているという噂に、あの名簿は本当だったのではと正清。そんな筈はない、清盛は何かを考えているはずと断言する義朝。そこに現れた身重の常磐。彼女はなぜこんな大それた事をと義朝に問い掛けます。清盛と決着を付けるためには避けて通れない道だったのだと義朝。)

(清盛の館。月明かりの中、一人佇む清盛。そこに現れた時子。いつか待つと言っていたのは、義朝の事でしょうと時子。良いのですか、このまま行けばと時子。これが定めなのだろうと清盛。)

(源氏の陣。これが定めなのだと義朝。)

(源氏と平氏、と清盛。)

(二つの家の嫡男として出会ったと義朝。)

(棟梁となったと清盛。)

(内裏。白拍子と踊る信頼。信頼に、御座所の兵たちもそろそろ疲れて来ている、酒でも振る舞ってやってはどうかと問う経宗。兵の事は義朝に任せてあると信頼。近衛大将直々の振る舞いとあっては、兵にとってこの上ない誉れと惟方。誰もが信頼にひれ伏している今、見張りなど付けるに及ばないと経宗。機嫌良さげに笑う信頼。そっと目配せをし会う惟方と経宗。)

(清盛の館。一人で賽子を振っている清盛。)

(一本御書所。酔い潰れた兵士達。)

(賽子を振り続ける清盛。)

(一本御書所。駆けつけてきた経宗。彼は上皇の部屋に入り、馬の用意があると言って、脱出を薦めます。笑みを浮かべて立ち上がる上皇。)

(黒戸御所。庭に停まった牛車。そこに乗り込もうとする女装姿の人。それを見とがめる義平。さる上臈が北野参詣に出かけるところだと答える惟方。こんな夜更けにかと不審げな義平。差し支えはないだろうと惟方。それを無視して、牛車の中を覗く義平。中に座っているのは、被を被り、女装した二条帝。それを見て、良い女だと言って立ち去る義平。ほっとして、帝に参りましょうと声を掛ける惟方。黙ってうなずく二条帝。)

(清盛の館。帝を無事に救った、間もなくこの六波羅に臨幸するという知らせを持ってくる忠清。直ちに、帝は六波羅におわすと触れ回れと命ずる清盛。)

(内裏、朝。酔い潰れた兵たちを見る義朝。冷ややかにその様子を見ている頼政。)

(急いで、寝ている信頼を叩き起こし、この日本一の不覚人がと投げ飛ばす義朝。驚いて這い蹲る信頼を引き起こし、これで自分たちは賊に成り下がったのだぞと殴り飛ばす義朝。)

(寝ている兵たちを起し、すぐに内裏を固めよと命じて回る義平。これがはじめからの狙いだったのだろうと頼政。それでこそ貴様だと、笑みを浮かべて叫ぶ義朝。)

(平治元年12月26日、清盛の館。主座に向かって控えている清盛たち。六波羅に臨幸した二条帝。これに従った、忠通以下の公卿たち。主座に着く二条帝。帝に向かって、この六波羅に来てもらったからには、一門が命を賭してお守りすると誓う清盛。清盛に向かって、朝敵を討つが良い、信頼と義朝を追討せよと命ずる帝。承知つかまつりましたと清盛。勅命を受けて、官軍となった平氏。)

(意気上がる平家一門。出陣の前に清三郎を呼び、俄かの元服式を挙げる清盛。清三郎は宗盛と名を改めました。宗盛に初陣だと命ずる清盛。えっと驚く宗盛。)

(一門を前に、義は我らにあり、内裏に籠もる逆賊どもを討ち取れと檄を飛ばす清盛。おー、と応える一門。)

(内裏。義平に待賢門、朝長と頼朝には郁芳門を守れ、正清は頼朝の後見をと命ずる義朝。承知と応える一同。その時、聞こえて来る馬のいななき。平氏が来た、叩きのめせと檄を飛ばす義朝。おー、と応える一同。)

(信頼に鎧を叩き付け、そなたも命を張って戦えと命ずる義朝。戦く信頼。)

(廊下を走る義朝。その時、前に現れた常盤。近づくな、そなたは今から我が妻ではないと心得よと義朝。黙って義朝に近付き、その手を取って必ず勝って下さい、そしてこの子を抱いてやって下さいと願う常磐。常磐の腹に手を当てて、黙って聞いている義朝。自分はずっと、あなただけの妻だと常磐。お腹に顔を付けて、牛若と名付けよと義朝。牛若、と常磐。きっと男子だ、強い源氏の武者となる子だと義朝。義朝を見つめる常磐。行ってまいると立ち去る義朝。義朝を見送る常磐。)

(丸太で門を打ち破ろうとする平氏の軍勢。年号は平治、花の都は平安城、我らは平氏なり、平の字が三つ揃って、今度の戦に勝つ事は疑いはないと兵たちを励ます重盛。打ち破られた門。いざ参ると叫ぶ重盛。門に駆け込む平氏軍。しかし、たちまち射竦められてしまいます。門の中で待っていたのは義平勢。)

(我こそは平重盛と名乗りを上げて太刀を抜く重盛。平の字が3つと言ったか、我が名は鎌倉悪源太義平、四つ目の平の字は我が名に有り、いざ戦わんと太刀を抜く義平。掛かれと命ずる重盛。下知に応じて攻め掛かる兵士達。迎え撃つ義平勢。)

(清盛の館。床几に座って目を閉じている清盛。重盛が義平と一騎打ちをしていると知らせる家貞。その様子をじっと見ている池禅尼。)

(内裏。床几に座って、じっと目を閉じている義朝。)

(太刀を持って、一騎打ちをしている重盛と義平。)

(抜丸を振るい、戦う頼盛。)

(悪鬼のごとく戦う忠清。その背後で呆然としている宗盛。)

(物陰で、私を守れと言いながら震えている信頼。)

(じっと目を閉じている清盛。)

(じっと目を閉じている義朝。)

(義平と戦い続けている重盛。)

(奮戦する頼盛。)

(宗盛に向かって矢を放つ頼朝。その矢を太刀で払う忠清。腰を抜かして倒れ込む宗盛。)

(内裏に忍び込んだ鬼若。一室で念仏を唱えている常盤たち。その部屋に乱入した鬼若。小刀を構える常磐。手込めにしようと言うのではない、安心しろと鬼若。)

(矢を放つ重盛。余裕で太刀で躱す義平。太陽の位置を確認し、退けと命ずる重盛。下知に応じて退く平氏勢。義平を尻目に門を出て行く重盛。)

(敵を斬り、退けと命ずる頼盛。)

(退けと命じ続ける忠清。続々と内裏を後にする平氏勢。)

(義朝に、義平の働きによって平氏が敗走していると告げる正清。すぐに追撃して撃破せよと命ずる義朝。)

(清盛の館。重盛の下知によって、味方はひとまず兵を退いたと告げる家貞。目を開けて、手筈どおりだと答える清盛。)

(賀茂川。押し寄せる源氏の白旗。止まれと命ずる義朝。対岸には、無人の平氏の陣。掛かれと命ずる義朝。その時、馬のいななきが聞こえてきます。それを聞いて立ち止まる源氏勢。対岸に現れたのは、馬に乗った清盛。それと同時に、一斉に上がる平氏の赤旗。)

(一斉に現れた、夥しい数の平氏勢。これは、と驚く正清。源氏に向かって弓を構える平氏勢。清盛と馬を並べる重盛と宗盛。)

(平氏勢を見て、3000は下らないとつぶやく正清。まんまとおびき寄せられたという事だと言い捨てて、背を向けて去っていく頼政。頼政殿と声を掛ける義朝。それを無視して立ち去る頼政。)

(放て、と弓隊に命ずる忠清。源氏勢に降り注ぐ弓の雨。たちどころに倒されていく源氏勢。必死に防ぐ、義朝、正清、頼朝たち。さらに放たれる矢の雨。次々に倒れる源氏の軍勢。その内の一本の矢が義平に刺さります。ここは我らに任せられよと正清。)

(対岸の清盛に合図をする義朝。それに応じて、馬を進める清盛。河原で馬を駆けさせる義朝と清盛。誰も居ない河原で、向き合う義朝と清盛。)

(平氏が棟梁、平清盛と名乗りを上げる清盛。源氏が棟梁、源義朝と名乗りを上げる義朝。お互いに太刀を抜き、鞘を捨てる二人。二度までも駆け違った二人。二度目に義朝の太刀を叩き飛ばした清盛。慌てて馬を下り、太刀を拾う義朝。同じく馬を下り、駈け寄る清盛。)

(太刀を構えてにらみ合う二人。仕掛ける清盛。躱して切り返す義朝。激しく斬り合う二人。互角の戦い。ついに義朝を倒し、馬乗りになった清盛。短刀を義朝の喉に突き付け、武士とは勝つ事だ、どんな事をしても勝ち続ける事だと清盛。清盛を見上げている義朝。短刀を捨て、髭切の太刀を持ち、お前は負けたのだと清盛。)

(太刀を義朝の顔すれすれに振り下ろし、地面に突き立てる清盛。そして、義朝の胸ぐらを掴んで、義朝、次などない戦に負けたのだと涙ぐみながら言います。そして、義朝を突き飛ばし、彼に背を向けて座り込みます。起き上がり、我が身は滅びても、源氏の魂は断じて滅びないと叫ぶ義朝。背中でそれを聞いている清盛。涙を流しながら、また会おうと言って立ち去る義朝。残された髭斬の太刀。黙って前を見据えている清盛。馬に乗って去っていく義朝。)

今回は、平治の乱の後段が描かれました。権力を奪ったものの何もしなかった信頼、朝敵となる事を恐れて信頼に擬態を示した清盛、無能な信頼を見限って清盛を頼った二条帝の側近たち、二条帝を奪われて信頼を日本一の不覚人と罵った義朝、わざと兵を退き、源氏勢をおびき出した重盛などは、平治物語に描かれた筋書きどおりの展開でした。ただ、最後の清盛と義朝の一騎打ちは完全な創作で、どう見るか評価は分かれるところでしょうね。

史実としては、以前に書いた様に、内裏を焼くなと命じられていた清盛がわざと負けて源氏をおびき出したのであり、迎え撃ったのは要塞化した六波羅の平家屋敷でした。つまり、展開されたのは要塞戦で、それも攻め込む側が少数派という絶望的な戦いでした。それでも義平は一度は門を打ち破るという善戦をして見せたのですから、ドラマとはかなり違った展開だった訳ですね。

後に源氏の天下となったために、平治の乱は源平の最初の争いと見られる事が多いのですが、宿命のライバルと呼ぶには源氏と平家の力の差は歴然としており、お互いに相手を倒す為に戦ったのではなく、朝廷の主導権を巡る争いに巻き込まれたというのが正しいと思われます。その結果は実力通りに源氏の大敗だった訳ですが、最初の源平合戦であった事も確かではあります。

ドラマとしては、一騎打ちを除けば、非常に緊迫した場面が連続して、面白かったと思います。ただ、私を守れと言う信頼が、保元の乱の頼長とダブって見えたのはどうかと思いましたが、公家らしさを演出するにはああいう形になってしまうのかなという気もしますね。

一騎打ちについては、勅命を受けた官軍の大将としては有り得ない行動であり、どう好意的に見ても無理が有りすぎます。反面、義朝と清盛を宿命のライバルと位置付けたこのドラマとしては、巨人の星よろしく、こう描きたいところでもあったのでしょう。政治家として成長した清盛ではあっても、青春の頃の熱い思いを引きずっている部分は今でも残っているという事なのでしょうか。そういう甘さがこのドラマの清盛の持ち味であり、平家の弱さという描き方なのかも知れませんね。二人の友情物語としては、良くできた演出だったとも言えるかも、ですね。でも、大河ドラマとしてはどうなのかなあ。

次回はその甘さを引きずった清盛が戦後処理を行う訳ですが、頼朝や常磐を巡ってそのあたりがクローズアップされそうですね。私的には、頼朝と清盛に絡む池禅尼の行動に注目してみたいと思っています。またこのドラマらしい、伏線が張られているかも知れないですね。

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