平清盛 第29回 「滋子の婚礼」
(1160年(永暦元年)6月、正三位に昇った清盛。)
(後白河上皇の御所。投壺をして遊ぶ上皇。正三位となった御礼を言上する清盛。まさか番犬がここまでと上皇。保元の乱の時から気付いていたはず、上皇を頂く新しい世を平氏が支えて行くと清盛。どこか気のない様子の上皇。)
(六波羅、清盛の館。公卿の家柄となり、平家と呼ばれる様になった一門。宴の席に現れ、祝いの言葉を言上する頼政。重盛は伊予守左馬頭、基盛は遠江守、宗盛は淡路守、知盛は武蔵守にそれぞれ任じられていました。頼盛は尾張守、教盛は常陸介となったと紹介する盛国。お喜び申し上げますと頼政。一人紹介から漏れた経盛は伊賀守でした。)
(そこに帰って来た兔丸。彼は博多で取引した品々を持ち帰ったのでした。それらを帝、関白、上皇に惜しげもなく献上するという清盛。唖然としている頼政。これは家貞の分と兔丸が一品を取り出しますが、肝心の家貞が居ません。)
(家貞の館。寝込んでいる家貞を見舞う清盛。兔丸の土産は唐果物でした。初めて唐果物を貰ったのは正盛からだったと家貞。そのあまりの美味さに、宋との交易を進めてきたのだと家貞。あきれて笑う清盛。欲こそ男子の力の源、信西や義朝ら亡くなった男達の思いを背負って生きていくのだと家貞。元よりその覚悟、それこそが自分の欲と清盛。起き上がって、唐果物を美味しそうに食べる家貞。やがてこの世を去った家貞。)
(安芸、厳島の社。祭壇に唐果物を供える佐伯景弘。一礼する清盛たち。)
(船の上。何を祈願されたかと清盛に問う春夜。もっと強くなる事だと清盛。武者の頂きに立った方が何をおおせかと景弘。それには答えず、兔丸に向かって、船で出逢い、宋の銭で面白い世にしてやると言ってから30年近く経つ、わしはやるぞ語りかける清盛。おお、と兔丸。そのためにはこの国の頂きに立ち、この国を動かせる程の強さが欲しいのだと清盛。うなずく景弘。)
(程なく参議となった清盛。摂関家の長の忠通、関白の基実、内大臣基房たちと共に、公卿議定の場に座っている清盛。)
(美福門院の館。清盛に向かって、公卿義定の場で、途方もない事ばかり言っていると聞くと女院。不調法な新参者ゆえと清盛。そなたが思い描く国作りとは何かと問う女院。何と言っても交易だ、国を挙げて宋の国と取引をし、宋銭が国中に行き渡れば品々の取引は盛んになり、国は豊かになると清盛。途方もない事だ、しかし、清盛にははっきりと思い描けているのだなと女院。はい、と清盛。ならば、若くて賢い帝の下で成し遂げよと女院。一礼し、立ち去る清盛。見送る女院。庭には一面の菊の花。)
(辛そうに脇息にもたれる女院。早く寝所へと御影。私は威厳を保てたか、亡き鳥羽院のお役に立てただろうかと女院。間違い有りませんと御影。微笑みながら、菊の花を眺める女院。)
(永暦元年11月23日、美福門院得子、逝去。)
(御所。二条帝に拝謁し、持てる力全てをもって支えて行くと誓う清盛。そして、乳母として時子を引き合わせます。美福門院は皇子が居ない事を気にしていた、身近に女性が居ない様では諸事滞ると謎かけの様な言葉を残す清盛。)
(上西門院の女房として、宮中に勤めている滋子。滋子の癖毛を蛇の様だとからかう同僚の女房。その女房に蛙の様だとやり返す滋子。)
(猫を抱いて庭を見ている女院。部屋の支度が出来たと滋子。そこに現れた時忠。滋子を褒め、女房として推挙したのは時忠の手柄だと言って立ち去る女院。)
(時忠の用事とは、帝の妃となる事でした。驚く滋子。年の釣り合いも丁度良いと時忠。義兄の清盛も今や公卿、義妹を入内させるのも御心次第と時忠。ところが、断ってしまう滋子。驚く時忠。私は好きな人の妻となる、それが盗人でも乞食でもと言って、あかんべえをして立ち去る滋子。)
(清盛の館。滋子は相変わらずだと笑う清盛。あからさまに帝に近付こうとすると、上皇の機嫌に障るのではと気づかう時子。障らせておけば良いと清盛。驚く時子。上皇とは、付かず離れず、程よい間を保つのが吉と清盛。)
(上皇の御所。清盛からの献上品を披露する成親。青磁の一つを手に取り、こんな器の一つや二つで、私の機嫌を取ったつもりかと言って、器を投げる上皇。)
(公卿達を招いて宴を開き、今様を歌い舞う上皇。俄なお召しと思えばこれかとあきれる基房。治天の君の器ではないと忠通。宴席の隅に控えている滋子。なぜか彼女はじっと上皇を見つめています。)
(夜、一人で酒を呑む上皇。そこに、「遊びをせんとや」と今様を歌いながら現れた滋子。その手をいきなり掴まえて、歌うでないと上皇。驚く滋子。その歌を朗らかに歌うでないと怒る上皇。見受けたとおり、おかしな人と滋子。何、と滋子を見る上皇。真っ直ぐに上皇を見て、朗らかな歌なのだから朗らかに歌えば良いのにと滋子。これが朗らかな歌だとと高笑いする上皇。それに合わせて高笑いを始める滋子。)
(情けないお方と言って座る滋子。誰に向かって言っていると上皇。声を涸らして歌う事でしか心を埋められない、弱いお方が目の前にいる、ただそれだけだと滋子。私にそんな口をきいてただで済むと思っているのかと上皇。済まされないならそれも結構、歌より他にぶつけられる物をみつけなさいと滋子。杯を投げて、滋子の腕を掴む上皇。じっと上皇を見据える滋子。滋子を抱きしめる上皇。上皇の背に手を回す滋子。)
(寝ころびながら、滋子の髪に手を伸ばす上皇。髪にはと嫌がる滋子。よく似合っていると上皇。微笑む滋子。名は何というと上皇。滋子と答える滋子。滋子、と上皇。兄は時忠、姉は清盛の妻の時子と滋子。そなたは清盛の、と上皇。義妹ですと滋子。立ち上がって背を向け、帰れと上皇。帰らないと滋子。政の道具になるだけだと上皇。なりませんと滋子。見つめ合う二人。滋子の髪に触れる上皇。笑ってそれを許す滋子。)
(清盛の館。庭で兔丸たちと遊ぶ徳子と盛子。広間には滋子と時子、それに重盛達。駆け込んできて、滋子の前に立ち、その腹に子がいるのは本当かと問い詰める清盛。本当ですと滋子。その子の父が上皇とは本当かと清盛。本当ですと滋子。あきれた様に尻餅をつく清盛。あの上皇ゆえ、入内の企みに気が付けば、どんな嫌がらせをしてくるか十分に考えられたのにうかつだったと嘆く清盛。それば違う、上皇の妃になると、自分で決めた事と滋子。好きな人の妻になりたいと言っていたなと時忠。言いましたと滋子。本当に上皇様の事を想っているのかと時忠。そうですと滋子。何ととあきれる清盛。)
(気まぐれな女子とは思っていたが、ここまでとはと清盛。上皇の妃になるのならむしろ一門にとって誉れではと基盛。ただの上皇ではない、あのお方だと清盛。しかし、もう後には引けない、既に上皇も滋子との婚礼を整えていると重盛。)
(上皇の御所。滋子との婚礼は4月に定めた、宴を催すと皆に知らせよと上皇。承る成親。朝子に向かって、滋子の館の調度を整える為に匠どもを召し出せと命ずる上皇。嬉しそうに承る朝子。)
(清盛の館。台無しだと頭を抱える清盛。上皇とは付かず離れずの関係を保つ、帝との間は盤石にする、それがこの先力を持つ為には欠かせぬものであったのにと嘆く清盛。義兄には申し訳なく思っています、しかし、私の心は私の物、誰の勝手にもできないと滋子。忌々しげに滋子を見る清盛。滋子の姉として、また棟梁の妻として、詫びを入れる時子。その上で、滋子が望む事ならば、姉として、一門を挙げて婚礼の支度を調えてやりたいと清盛に頭を下げる時子。縁に出て空を見上げ、許さない、自分は一切手を貸さないと清盛。なんと頑固な、ならば自分たちで全て整えると怒る時子。娘達には、平家一門である事が第一と考えよと教え込めと言い捨てて立ち去る清盛。)
(上西門院の御殿。女院に暇乞いをする滋子。聡明な義妹が出来るのは嬉しい事だと女院。礼を言う滋子。ところが、女院は今度の婚礼には賛同しかねると言い出します。意外そうな滋子。後宮は何かと煩いところ、上皇の妃がそんな巻き髪では何かと笑いものにされるだろうと女院。そんな事は構わない、上皇も気にしないと言っていると滋子。それでは収まらないのが世の難しいところ、帝ともますます差が付くと女院。じっと女院を見つめる滋子。)
(清盛の館。滋子の癖毛を直そうと、懸命に手入れをする時子と経子。そこに現れ、何の騒ぎだと訝る清盛。滋子の髪を真っ直ぐに伸ばしているのだと池禅尼。なんですとと清盛。巻き髪では公卿の笑い者にされると、上西門院から何とかせよとの仰せなのだと禅尼。何と馬鹿げたとあきれる清盛。そこに駆け込んできた時忠。彼が持ってきたのは板きれでした。それで髪を挟んで引っ張る時子。痛がる滋子。唖然としている清盛。)
(手だてもむなしく、巻き髪のままの滋子。そこに現れた清盛。もう良いではないか、そんな事で人の値打ちが変わるものではない、そんな事を気にする女子であったとは見損なったと清盛。恋する女の気持ちが判らないのかと時子。何だとと清盛。取りやめにすると滋子。驚く時子、あきれる清盛。今更そんな事が通ると思っているのかと時忠。上皇に恥をかかせたくないと滋子。腹に子が居るのだぞと時忠。きっと巻き髪の子だ、やんごとなき生まれとなっても恥をかくだけだと言って出て行く滋子。後を追う時忠。清盛に向かって、婚礼が取りやめとなれば、上皇の機嫌を損なってしまう、どうするのだと禅尼。ため息をつく清盛。)
(上皇の御所。成親に取り次ぎを頼む清盛。会えないと成親。婚礼を止めた訳ではない、何とか取り次いでくれと頼む清盛。勘違いしているのではないか、上皇は怒っている訳ではないと成親。訝る清盛。)
(上皇に何か食べろと薦める朝子。要らぬと上皇。せめて白湯でもと朝子。要らぬと上皇。滋子が婚礼を考え直していると聞いてから、ずっとあの調子だと成親。その様子を見て吹き出してしまう清盛。)
(清盛の館。横になり、姉に謝る滋子。上皇こそが光る君だったのではないのかと時子。その様子を部屋の外から見ている清盛。)
(翌日。縁に座って、巻き髪を引っ張っている滋子。そこに現れた清盛と兔丸。有無を言わさず、手下に滋子を担がせる兔丸。何じゃと驚く滋子。何事ですかと驚いて出て来る時子。そなたも早く支度をしろと時子。)
(上皇の御所。婚礼の支度がすっかり整っています。居並んだ公卿達。清盛以下、平家一門。滋子を待ち侘びている様子の上皇。)
(清盛の合図と共に響く宋風の楽曲の音。宋の衣装を身に纏い、華やかな髪飾りを付けて現れた滋子。先導し、花を撒いていく子供達。あれは宋国の衣装だと公卿達。天女のごとき美しさだと上西門院。巻き髪が醜いなど、はるか昔に誰かが決めた事、そんな因習に囚われている様では新しい世など名ばかりだと清盛。清盛を見る公卿達。庭先に跪いた滋子。滋子を見る上皇。やがて立ち上がって滋子の前に行き、彼女に手を差し出します。その手を握って立ち上がる滋子。滋子の手を引いて上座に向かう上皇。清盛に向かって礼を言う時子。上皇に借りを作りたくなかっただけだ、また宋との商いに弾みが付けばよいのだと清盛。はいと笑う時子。上座に並び、幸せそうな上皇と滋子。)
(清盛の館。桃李に礼を言う兔丸。お役に立てて良かったと桃李。自分は婚礼の衣装を着けぬまま、この年になってしまったと桃李。照れくさそうに笑う兔丸。隠れて笑っている手下達。)
(上皇の御所。遊びをせんとやと歌い舞う上皇。上皇に続いて今様を歌う清盛。唱和する二人。)
今回は清盛の参議就任、美福門院の逝去など史実に即した動きもありましたが、ほぼ滋子と後白河上皇の婚礼をモチーフとした創作の回でした。
少しだけ清盛に触れておくと、正三位になったのは永暦元年6月の事で、正四位、従三位を飛ばしての就任でした。平治の乱の終結から半年を経過していますが、その理由は定かではない様ですね。この時、清盛は43歳で、前途はまだ洋々としていたと言えます。参議になったのは8月の事で、翌月には右衛門督を兼任しています。さらに、翌年には検非違使別当を兼ねた上に権中納言への昇進を果たしており、乱の前の信頼の地位をほぼ引き継いだ形となりました。平治の乱によって清盛が得た果実は、途方もなく大きかった事が窺える事実ですね。なお、太宰大弐については、永暦元年12月に辞任しています。
一方、美福門院得子が亡くなったのは、永暦元年(1160年)11月23日の事でした。二条帝就任に執念を燃やした女院でしたが、その後は病い勝ちになり、政治の表舞台からは遠ざかっていた様ですね。享年は44歳で、当時としてもまだ若かったんじゃないのかな。彼女の後を清盛が埋めたとも言え、もしもう少し長生きしていれば、その後の政局もまた違ったものになっていたのかも知れません。九尾の狐のモデルとも言われたこの人ですが、このドラマでは、最後はすっかり良い人として描かれていましたね。
二条天皇の后に関して言えば、即位の前に美福門院の皇女である姝子内親王を妃としています。即位後は中宮となりますが、やがて病を得て出家してしまいます。ドラマの中で清盛が中宮が出家したと言っていたのはこの人の事なのですね。
二条帝の后にはもう一人居て、この人が平家物語で二代后と記された藤原多子なのですね。多子は近衛帝の皇后だった人で、頼長の養女だった人でもあります。ドラマでも頼長と忠通との対立の原因となった人として出て来ていますよね。平家物語では、多子の美貌に心を惹かれた二条帝が独断で事を進め、先帝の皇后を后とした先例はないと引き止める近臣を、唐の国では例があると言って強引にねじ伏せて後宮に入れたと記されています。この事はドラマでは完全にスルーとされていました。
スルーと言えば、永暦元年には、平治の乱で暗躍した、惟方と経宗の二人が流罪になると言う事件が起きています。これは、後白河上皇が好んで市井の様子を眺めていたという桟敷があったのですが、これを惟方と経宗の二人が封鎖するという嫌がらせを行った事に端を発しています。これに激怒した上皇は二人を捕らえ、拷問を加えた上に、惟方を長門国に、経宗を淡路国に流してしまったのでした。なぜ、そんな詰まらない事を二人がしたのかは良く判らないのですが、二条側近派と後白河上皇派の争いが背景にはあると言われています。結構大きな事件だと思うのですけどね、ドラマでは一切触れられる事はありませんでした。
滋子について言えば、当時絶世の美女と謳われた人で、その美貌と聡明さが上皇の気に入る所となり、寵愛を受ける様になったと言われています。滋子が上皇を選んだというのは無論創作で、巻き髪だったというのもたぶんそうでしょう。なぜなら、当時の美人の条件としては、美しい黒髪である事が絶対とされていたからで、巻き髪だったとしたら噂にも上らなかった事でしょう。それを逆手に取ったのが今回の創作で、旧弊なしきたりに囚われない清盛らしさを演出するために考えられた設定なのでしょうね。れにしても、宋国の衣装と巻き髪はよく似合っていました。これも女性作家ならではの感性なのかな。
滋子と後白河上皇の仲が良かったのは本当で、滋子が居たからこそ、清盛と上皇の仲が上手く行っていたとも言われます。それほど重要な役割を担った女性が滋子だった訳で、主役扱いの回が設けられるのも無理はないかなとも思えますね。
ただ、清盛としては二条天皇こそが本命で、後白河上皇とはほどとぼのつきあいに止めていたのはドラマにあったとおりです。その理由は、やはり二条天皇が正統な跡継ぎで後白河上皇は中継ぎに過ぎなかった事、またその人柄からとても治天の君は勤まらないと見られていた事が挙げられます。これもドラマの中で描かれていたとおりですね。この事から、後白河上皇は、暫くの間は政治の表舞台から遠ざけられる事になって行きます。
次回は平家納経が描かれる様ですね。平家納経は先日「平清盛展」で拝見しましたが、その見事さには目を奪われるばかりでした。平家の繁栄の象徴ともされますが、このドラマもそこまで来たのかという感じがしますね。ドラマでは崇徳上皇の怨念と絡めて描かれる様ですが、どんな筋立てになるのか、楽しみにして待ちたいと思います。
| 固定リンク
「義経・平清盛」カテゴリの記事
- 平清盛 第50回 「遊びをせんとや生まれけむ」(2012.12.23)
- 平清盛 第49回 「双六が終わるとき」(2012.12.16)
- 平清盛 第48回 「幻の都」(2012.12.09)
- 平清盛 第47回 「宿命の敗北」(2012.12.02)
- 平清盛 第46回 「頼朝挙兵」(2012.11.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
今回は軽い変化球なかんじで面白かったです。
滋子も後白河も個性的で、コンプレックスを抱える者同士、お似合いですよね。
二人ともそれぞれに可愛かったです。ハンスト後白河笑える(((^∀^)
後白河は自分を理解してズバッと言ってくれる女性に弱いみたいですね。
滋子の婚礼衣装はすごい発想だなぁと感動してしまいました。
彼女の気持ちは、私も癖毛なのでよくわかります。
平安時代に生まれなくてよかったと思いました。
ただ、私はもともと松田翔太ファンなので好意的に見てましたが
そうでない人はどう見たのでしょうかね(笑)
投稿: まきぼう | 2012.07.24 15:16
まきぼうさん、
後白河上皇を見て清盛が吹き出していましたが、
私もそんな感じでしたね。
怪しげな雰囲気を漂わせていたのが、
一転して可愛らしくなってしまって妙な感じでした。
婚礼衣装は上手い発想でしたね。
巻き毛を逆手に取った演出は見事だったと思います。
たまにはこういう回もあって良いですよね。
投稿: なおくん | 2012.07.24 20:23