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2012.04.29

平清盛 第17回 「平氏の棟梁」

(1153年(仁平3年)。平氏の棟梁となった清盛は、一族、一党を前に、亡き父の志を継ぎ、武士の世を目指すと宣言します。そして、重盛と基盛の二人の息子に対して、一門を担う跡継ぎとしての自覚を求め、二人の弟たちの手本となれと命じます。)

(庭で弓の技量を競い合う一門。)

(家貞から平家一門の所領を聞き、膨大な数に目を瞠る清盛。家成の警護、博多からの船荷の采配など棟梁としての仕事に目を回す清盛。)

(厨房で、棟梁の妻として采配を振るう時子。時子にこれで足りるのかと問う池禅尼。)

(広間で、宴の開始を宣言する清盛。しかし、膳にはわずかの肴しか載っていません。これでは足りないと時子を責める清盛。では今から魚を捕ってくると開き直る時子。腹の代わりに耳を満たせて欲しいと助け船を出す頼盛。しかし、時子は琵琶を止めてしまっていました。それでも棟梁の妻かと怒鳴る清盛。)

(法皇や美福門院を招いての宴を開くという家成。そこで歌を詠めと薦められ、慌てる清盛。)

(池禅尼に清盛のバックアップを約束する家成。)

(信西に歌を作って欲しいと頼み込む清盛。きっぱりと断ると信西。帝の身がどうなるか判らないのだと信西。)

(内裏、清涼殿。身体を悪くし、寝込んでいる近衛帝。)

(呈子が懐妊するも、無事に生まれるか、その子が男かとうかも判らない状況にあって、美福門院も気に病んでいる。もしもの事があれば世の力の有り様が大きく変わる事になる、今度の歌会は平家一門がその一角に居られるかどうかを占う場と心得よと信西。)

(廊下で義朝に出会った清盛。珍しく礼儀正しく清盛に祝いを言う義朝。何かあったのかと訝る清盛。そここに現れた常盤御前。常磐がいつかの酒売りの娘と知り、驚く清盛。常磐を妻とした、あと三月ほどで子も生まれると義朝。従5位下下野守に任ぜられる事になった、それも常磐のおかげ、彼女は心の支えなのだと義朝。)

(夜、時子に義朝が頼もしく思えた、家を背負う男子にはそれを支える女子が必要なのだと清盛。聞かずに寝ている時子。)

(義朝の館。縁で雨の降る庭を眺めている由御前。母を一人にする父はひどいと鬼武者。棟梁として子を増やすのは大事な勤めだなのと由良。)

(為義の館。庭を見る為義。そこに現れた義賢。義賢に、源氏重代の太刀、友切を授ける為義。それを持って東国に行き、義朝に並ぶ力を付けよと命ずる為義。太刀を受け取り立ち去る義賢。)

(友切を授けるという事は、いずれ源氏の棟梁となすという事を意味するのではと通清。忠盛は清盛を見事に育てて上げたのだと為義。為義とて義朝をと通清。不思議な笑みを浮かべる為義。)

(崇徳上皇の御殿。近衛帝の見舞いにいかないかと雅仁親王を誘う上皇。帝など早く身罷れば良いと親王。近衛帝が死ねば上皇の息子である重仁が跡を継ぐのが順当、そうなれば上皇が院政を布く事が出来ると親王。めったな事を言うではないと上皇。そこに知らされる家成の歌会。)

(清盛の館。重盛と基盛に書を教える盛国。幾らやっても上達せぬと投げ出す基盛。盛国の苦労に触れ、有り難い事なのだと弟を諭す重盛。)

(清三郎相手に、清盛はお前よりも先妻の子である重盛と基盛の方が可愛い、いずれ寺に入るお前には武も書も要らぬのだと吹き込む時忠。しょげかえる清三郎。)

(庭を歩き回りながら歌を考えている清盛。源氏物語の話をする時子。邪魔だと清盛。そこに清三郎が荒れていると知らせが入ります。)

(書を破りながら、自分には武も書も要らぬと泣く清三郎。それでも平氏の子かと怒鳴る清盛。清三郎を庇う時子。大事な歌会を控えている、家の事はそなたの役目だと時子を責める清盛。申し訳ないと時子。明子ならもっとしっかりした棟梁の妻となっていたと清盛。言ってしまってから、余計な事を言ってしまったと気が付く清盛。ショックを受けて、出て行く時子。)

(清三郎に言ったのは私だと時忠。何故と清盛。姉が琵琶を止めたのは、明子の音を消されたくないと言われたからだと時忠。10何年も前の事だと清盛。10何年も守ってきたのだと時忠。自分は清盛よりもずっと時子の事を判っていると時忠。)

(部屋に籠もる時子。)

(夜。真っ白な紙を前に、時子と時忠とのやりとりを思い出している清盛。)

(家成の別邸。歌会に出席している法皇、上皇、、雅仁親王、忠通、頼長、信西たち。末座に控える清盛。詠み手の成親。最初の歌は上皇の作。)

(朝夕に 花待つころは 思ひ寝の 夢のうちにぞ 咲きはじめける)

(雅な歌と褒める家成たち。きっと夜ごとに夢の中で政をなさっているのだろうと皮肉る美福門院。たしなめる法皇。吹き出す親王。)

(清盛の館。部屋に籠もる時子の下に、清三郎を連れた重盛と基盛がやってきます。自分たちには、母が亡くなる時に弾じてくれた継母の琵琶の音こそが耳に残っていると重盛。その話を聞いた清三郎も聞きたいと言っていると基盛。)

(家成の別邸。清盛の一首を披露する家成。紙を見て、このようなものは読めませぬと狼狽える成親。なぜといぶかる家成。代わって読み始める清盛。)

(重盛に 基盛それに清三郎 清四郎みな われらの子なり)

(笑い出す親王。なんだそれは、題の春が入っていないと頼長。もはや歌ではないと上皇。今のは何だと法皇。)

(私事ながらと断り、歌会に心を奪われて妻に言ってはならない事を言ってしまった、それより先は妻の事が心を占めて歌の事など考えられなくなってしまったと清盛。時子は、先妻との間に二人の子があった事にもこだわらない、いつも明るい春の日溜まりのような女子だと清盛。)

(やかんごとなき方々が集まるこの歌会は、平氏の棟梁を受け継いだ自分が世の役に立てるかどうかを占う場であったと存じていると清盛。その場であるからこそ申し上げる、自分は我が一門を何より大事に思っていると清盛。歌会はここまでにと清盛。苦笑する家成。)

(廊下。諸刃の剣の様な男だと美福門院。最も我らに足りないものを持っていると法皇。)

(清盛の歌を読む親王。清盛をどう見るかと信西。私には関わりのない事と立ち去る親王。その後を見送り、あなたこそが我が掌中の玉だとつぶやく信西。)

(清盛の館。時子と言いながら帰って来た清盛。聞こえてくる琵琶の音。)

(子供たちの前で琵琶を弾く時子。そこにやって来た清盛。清盛に向かって、母が居たからこそ、自分たちは実の母を亡くしてからも健やかに生きて来られたと重盛。いずれも大事な我らの母上だと基盛。母上を傷付ける様な事を言うのは、父とても許さないと重盛。殿の心は通じていた様だと盛国。息子達の肩を叩き、自分にも聞かせよと座る清盛。心配しなくても、明子と時子の音色はまるで違う、どちらも忘れはしないと清盛。琵琶を引き始める時子。)

(為義の館。為義に、友切を義賢に渡したのは棟梁を弟に譲る気かと迫る義朝。お前は強く成りすぎた、父の誇りを踏みにじっても、何の痛みも感じぬ程にと為義。さような者に、源氏を背負わせる訳にはいかないと怒鳴る為義。それならば、自分も自分の道を貫くのみと言い返し、館を飛び出す義朝。自分も同様にと通清に一礼して出て行く正清。)

今回はほぼ創作のみの回でした。主題は平家の棟梁を受け継いだ清盛でしたが、第二部の人物相関図を描いた回とも言えます。ぎこちない船出となりながら、何よりも一門を大切にすると誓った清盛、母が違う故に微妙に温度差のある重盛、基盛と清三郎たち。彼らを支える時子。余計な事を言う役目はやはり時忠という事でしょうか。作者としては仲の良かった平家一門を強調しつつ、なおその中にある温度差を描く事で将来への伏線としたかったのでしょう。まじめ過ぎる重盛なども、やはり伏線なのでしょうね。

朝廷では、久々に得子らしい一面が見られました。政界への復帰を夢見る崇徳上皇の心の内を見事に言い当てる鋭さと毒は、今でもなお健在なのですね。近衛帝の母としての地位を得ながら、肝心の帝が病弱ゆえに不安定な得子の心の焦りを表していたのでしょうか。その帝の後を巡る争いも、最も資格を持つ重仁を中心に描かれていました。雅仁の相変わらず人を食った様子も面白かったですね。

さらには、源氏も亀裂を深めていきます。次男の義賢が義朝に対抗すべく東国に下ったのは史実にあるとおりですが、為義が友切を与えたというのはどうなのでしょうね。友切、すなわち髭切は、義朝から頼朝に受け継がれているので義朝が貰ったはずなのですが、このあたりのいきさつは良く判りません。義賢から奪い返すという設定になるのかしらん。

ドラマとしてはかなり粗っぽい設定で、朝廷の重鎮を集めた歌会で自らの子の歌を詠い、一門こそが全てだと宣言するなど、無茶も良い所でしょう。下手をすれば、謀反の疑いありと取られても仕方がないのではないかしらん。荒唐無稽に過ぎる設定だと思われますが、家族愛もまたこのドラマのテーマの一つということなのでしょう。王家に最も欠けているものだと法皇も言ってましたしね。私としては、苦虫をかみつぶした様な頼長の反応が面白かったな。

これで保元の乱の相関図がほぼ出来上がった事になりますが、唯一残っているのが雅仁親王ですね。この人がどうなるかは次週に描かれる様です。興味深いのは今の所仲の良い崇徳上皇との間をどう描くつもりかで、この二人の関係の成り行きが今後の注目点だと思っているところです。

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物語の屋台骨をしっかりと支えてきた中井貴一演じる平忠盛が前回までで、本当に静かに去っていってしまい、名実ともに清盛の世界がやってきます。中井貴一はやはり、ミキプルーンを飲用しても、DCカードで薬を購入してもダメだったのでしょう。 周囲から疑問符が生じていた清盛が平氏の棟梁になるのですから、はじめからうまくいくわけがありません。様々な場面で、火種がくすぶるのも無理はないと思っていましたが、今回は早速それがやってきます。 いくつか同様の無茶っぷりがあるのですが、全ての共通しているのはとにかく叫んでその場... [続きを読む]

受信: 2012.04.30 21:22

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