京都・洛中 白の万両、赤の十両 ~高桐院~
大徳寺の塔頭、高桐院を訪れてきました。冬にここを訪れるのは何度目になるのだろう、静かな庭園を眺められるのが気に入っている季節です。
当初の目的は、この寺にある椿の銘花「雪中花」を見るためでした。ところが、何度来ても見る事が出来ないのですよ。正直言ってどの木が雪中花なのか判っていないのですが、椿らしき木に花はおろか蕾の一つも付いておらず、残念ながら今年も空振りに終わっています。
写真は残っているので確かにあるのでしょうけどね、受付で聞いてもはっきりしないのでは確かめ様がありません。どなたか情報をお持ちではないでしょうか。
それはともかく、冒頭にも書いたように、冬の高桐院は訪れる人も少なく、ゆっくり出来るのが良いですね。秋の紅葉の盛りに、これくらい空いていれば良いのですが、それは望むべくも無い事でしょう。
椿は無かったのですが、赤い実はそこかしこにありました。これは南天の実ですが、背後の窓と良く調和して見えました。写真では今ひとつ表現出来ていないのですけどね。
白の万両の実は、珍しいというほどでは無いけれども、少ない事は確かですよね。よく見る赤の万両とはまた違った風情を感じます。
こちらは赤の十両です。ヤブコウジというのが本当の名前の様ですが、実の多寡を数字に置き換えて名前にするとは、何とも洒落た事をするものです。あと千両はいくつかあったのですが、百両は気が付かなかったな。どこかにあったのでしょうか。
こんな具合に、庭に込められた洒落を見つけられるのも、ゆっくりと出来る冬の拝観ならではの事ですね。
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