京都・洛東 秋の特別お茶席 ~一華院~
東福寺の塔頭の一つに一華院(いっかいん)があります。臥雲橋の北西にある寺がそうで、普段は非公開なのですが、毎年紅葉の時期になると特別お茶席として公開されています。
寺号は、「一華五葉を開き、結果自然に成る」という達磨大師の句に由来しているそうです。禅の深淵を示す語と言われ、また開運吉祥を現す語ともされているそうですね。
庭園はとてもシンプルで、龍を連想させる横に長く伸びた松を中心に、背景として雲海を現すさつきの大刈り込み、太陽を現すドウダンツツジが配されています。この日はドウダンツツジが色付き始めており、太陽という見立てがなるほどという姿になっていました。
お茶席としては茶菓子によって値段が別れ、昨年は干菓子が600円、生菓子が800円となっていました。私が頂いたのは生菓子の通天紅葉で、いかにも東福寺らしい誂えになっていますね。
私が行ったのが10時少し前でまだ時間には早かったのですが、好意で上げて貰えました。おかげさまでこの庭を暫く独り占めにする事が出来、静かな一時を過ごさせて頂きました。外からは団体客を誘導する声がひっきりなしに聞こえていましたが、一華院の中は喧噪とはまるで無縁の世界でした。
今年も多分行われるだろうとは思うのですが、ホームページはまだ更新されていませんね。ちょっと気になる所ではありますが、東福寺に行かれた折には疲れを癒しに立ち寄るには良い場所だと思います。
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