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2011.11.13

江~姫たちの戦国~44 江戸城騒乱

(江戸城。大坂の陣が終わり、大坂城が焼け落ち、秀頼と淀殿が自害したと聞き、泣き崩れる江。)

(竹千代の前で繰り広げられれる戦勝祝いの宴。竹千代に媚を売る家臣達。上機嫌の竹千代。豊臣の世が滅んだと笑顔で座を盛り上げる福。そこに通りかかった江。)

(江を見て粛然となる一堂。何事かと問う江。祝宴ですと答える福。無邪気に徳川家の勝利を祝っていたと答える竹千代。その竹千代に迫り、亡くなったのはそなたの伯母であり従兄弟だと詰る江。竹千代に代わって、力ある者が天下を治めるのが武家の倣いだと答える福。福の横面を張り飛ばす江。しかし、すぐにやり過ぎたと感じて、すまぬと謝ります。)

(冷然と、秀頼と淀殿を討てと命じたのは秀忠だったと告げる福。そればかりか、秀頼の子を探し出し、六条河原で処刑させたのも秀忠でした。衝撃のあまり倒れ込む江。)

(伏見城。諸大名に対して武家諸法度を発布する秀忠。泰平の世においては戦ではなく、法を第一として世を治めよと命じ、実質的な将軍としての第一歩を記したのでした。)

(部屋で元和という字を書いている家康。そこに、武家諸法度の発布が終わったと知らせる正純。秀忠の様子はどうだったと聞く家康。将軍に相応しく威厳に満ちて堂々としており、感服したと答える正純。)

(天下人としての権威で、元号を元和と改めさせた家康。)

(江戸城。元和という元号は世に泰平をもたらすという意味だと聞き、姉と甥を殺して得た泰平だと憤る江。そして、怒りを込めて秀忠は何時戻るのだと問います。)

(伏見城。禁中並公家諸法度の草案を見ている秀忠。そこに現れた千と常高院。千に向かって、江戸に帰る手筈になっていると告げ、常高院には千に付き添って帰り、千と江の支えとなって欲しいと頼む秀忠。)

(父に向かって、夫を殺せと命じたのは事実かと問う千。事実だと答える秀忠。夫を助ける手だては無かったのかと非難する千。黙って娘を見つめている秀忠。父は鬼だ、決して許さないと言って部屋を出て行く千。とりなそうとする常高院。それには及ばないと秀忠。)

(江戸城。食事も摂らずに仏壇に向かって拝み続けている江。自分の嫁いだ徳川に秀頼と淀殿は殺されたと非難し、千は里に夫を殺されたのだと娘を気遣う江。)

(伏見城。家康に会い、禁中並公家諸法度の草案を見たと告げる秀忠。どうだと聞く家康。公家と朝廷を武家の意のままにするための法度と見たと秀忠。天下の政を武家がまとめた上で、朝廷と公家をも守っていく、他ならぬ将軍たるそなたが天下を束ねていくのだと家康。そして、大坂の陣を終わらせた秀忠の決意を見事だったとほめあげます。はっと言って立ち去ろうとする秀忠。その背後から、豊臣の始末を任せた事に不服があるのかとと問い掛ける家康。天下が泰平となれば将軍となった思いも叶うというもの、その道を作ったのは初代将軍である家康であり、感謝するのみで恨みなど無いと答えて去る秀忠。)

(秀忠を見送りながら、恨みなど無いかとつぶやく家康。恨みではなく、悲しみだと正信。しかし、それが故に強くなったと正信。)

(一人になり、千と江との事を思い出している秀忠。)

(元和元年7月。江戸城に帰ってきた千。出迎える江、竹千代、国松たち。娘の無事を喜び、かつ労る江。江と言って抱きしめる常高院。)

(秀頼と淀殿を救えなかったと謝る千。そなたに咎はないと涙ぐむ江。誰も責める事は出来ない、起こるべくして起こった戦だと常高院。しかし、父の事は許さないと千。将軍の勤めを全うされただけだと常高院。決して許さないと千。痛ましげに娘を見つめる江。)

(秀頼の遺髪を見つめ、最後の時を思い出している千。涙ぐむ姉を見つめる竹千代。)

(常高院に淀殿の最後を聞く江。誇りを持って死んだと常高院。涙ぐむ江。淀殿から預かった手紙を渡たす常高院。泣き崩れた江に代わって手紙を読む常高院。)

(淀殿の手紙。誇りの為に死んでいく私を許して欲しい。家康も秀忠もなすべき事をしたまでの事、決して責めてはいけない。自分の死によって世に泰平がもたらされるのなら、それが一番の願いである。決して徳川を恨むな。そして初と共に仲良く生きよ。)

(聞き終わって、常高院と抱き合う江。)

(8月。江戸城に帰ってきた秀忠。廊下で出迎えず、部屋で待つ江。)

(部屋に入ってきた秀忠を型どおり労う江。無言の秀忠。)

(廊下。千は自分を許さないと言った、そなたも同じ思いであろう。淀殿を殺せと命じた事に悔いはない、しかし、あの時をもって自分の中の何かも死んだと秀忠。だから秀頼の子も殺せたのかと江。豊臣を継ぐ者は後には残せない、誰も傷付けずに太平の世を築くというのは絵空事に過ぎないと秀忠。姉は徳川を恨むなと言った、しかし、自分はどうしたら良いか判らないと泣き崩れる江。戦の無い泰平の世を作る、それが淀殿と秀頼、その子を殺めた自分出来る償いだと秀忠。夫を見つめる江。我らの子や孫が誰かを殺す事は断じてないと泣きながら叫ぶ秀忠。泣きながら夫を抱きしめる江。)

(京、高台寺。髪を下ろした龍子こと寿芳院と話し合い、江と秀忠の事を気遣う高台院。)

(江戸城。千に向かって、泰平の世を作りたいという父の思いを察してあげる事は出来ないかと諭す江。そのために秀頼は死ななければならなかったのかと聞く千。その様子を物陰から見ている竹千代。そこにやってきた国松。気まずそうな二人。)

(竹千代を振り切り、千の下に駆け寄る国松。彼は摘んできた花を千に差し出し、元気を出して下さいと励まします。その様子を見ている竹千代に気付いた常高院。)

(竹千代の話を聞いてやって欲しいと秀忠と江に頼む常高院。なにゆえと訪ねる江に、国松ばかり可愛がっていると常高院。そんな事はないと江。世継ぎの事もあり、話してみるかと秀忠。)

(夜。一家で月見をする秀忠。竹千代に向かって、武将では誰が好きなのかと問う秀忠。答えようとした竹千代に代わって、武田信玄だと答える国松。なぜだと問う江に、誰よりも強い家康がただ一人負けた相手だからだと答える国松。)

(次に、大坂の戦についてはどう思うかと問う秀忠。江を気遣いながらも、豊臣を滅ぼしたのは当然の事と答える竹千代。なぜと聞く秀忠。上手く答える事が出来ない竹千代。国松はどうだと聞く秀忠。起こっても仕方のない戦だと思う、しかし、豊臣に縁の深い母、伯母、姉の事を思うと胸が痛むと国松。なるほどと秀忠。心配げな福。)

(駿府城。家康に会い、今一度竹千代を跡継ぎとすると言って欲しいと頼む福。実権を秀忠に譲った以上、無理だと断る家康。前に言ったではないかと食い下がる福に、年を取った故に何を言ったかは覚えていないととぼける家康。絶句する福。)

(江戸城。参勤交代を献策する林羅山。その羅山に目を付けた福。)

(廊下でぶつかるという小芝居を演じ、羅山に近付いた福。酒を勧め、世継ぎについてどう考えるかと問うと、長幼の序あり、世継ぎは長男の竹千代が良いと答える羅山。それを秀忠に進言してもらえぬかと福。引き受ける羅山。喜んで羅山と酒を酌み交わす福。)

(国松に生け花を教えている千。その様子を見ながら、国松は優しい子だと江。)

(世継ぎについて、国松を推しているのだろうと江に問う常高院。その方がふさわしいと思っていると江。公平な目で見ているとは思えない、あれでは竹千代が可哀想だと常高院。親として竹千代と話すべきではないのかと常高院。)

(竹千代の部屋を訪ねた江。そこで見たのは、女の化粧をしている竹千代でした。驚いて部屋を出る江。)

(秀忠の下に行き、竹千代がと絶句する江。)

ドラマチックだった前回に比べて、まったりしたいつもの展開に戻った様な回でした。いくつかのサイトで、実質的な最終回は前回だったと書かれていたけれど、確かにそんな気もしてしまいますね。でも、跡継ぎの事を片付けないとこのドラマの主題は完結しないしなあ。

それにしても、江戸城騒乱という副題があったにも関わらず、それらしい事件は福をひっぱたいたシーンだけでした。江と秀忠の間にバトルが繰り広げられるのかと思ったのですが、淀殿の手紙が効いたのかあっさりと仲直りしてしまいましたしね。毎度のことながら、この副題はどうにかならないのかしらん?

でも、江はあんなので納得してしまって良いのかなあ。史実はともかくとして、今までのドラマの展開からすれば、秀忠がしたのは完全な裏切り行為ではないですか。それに、秀頼が生きていたら泰平の世は作れなかったと言われても、それだけでは何の説得力も無いですねえ。

秀忠の苦悩って何だったのだろう。戦国の世の倣いだというのが答えなら、最初から判っていた事ではないのかな。それを十分に承知した上で、江と何とかしようと話し合っていたのではないのかしらん?自分に責任が掛かってきたら、急に怖くなって常識論に落ち着きましたと言うのでは、江に対しては何の説得力も無いんじゃないですか。それを江があっさり引いてしまったのは、誰よりも夫思いの妻だったという事なのでしょうかね。それとも、泰平の世というキーワードで全てが解けてしまったということなのかしらん?この件に関しては、もっと二人の葛藤が描かれてしかるべきだったと思います。

せっせと積み上げた伏線を全てふっ飛ばしてしまった様な回でしたが、残りが少ない以上あまり引っ張れないのかな。やっぱりペース配分を間違えてますよ、このドラマは。

世継ぎについては、史実においても出来の良い国松を江が愛し、跡継ぎにしたがっていたと言われています。しかし、それを家の乱れの元と憂慮した家康が江に叱責の手紙を書き、考えを改めさせたとされるのですが、それに近い事は以前にドラマの中で描かれていましたよね。それをわざわざ覆して話を進行させているのですが、この先どう落とし前を付ける気なのでしょうか。

今のままではどう見ても国松の方が跡継ぎに相応しいのですが、それをどうやって逆転させるのでしょうね。林羅山と福が怪しい関係になっていましたが、朱子学の名分論で決着を着けてしまうというのかな。それとも、竹千代の内面に踏み込んで、誤解が解けたので跡継ぎにしましょうという事になるのかしらん?何にしても、あまり説得力のある答えは期待出来そうにないという気がしています。

(追記(11.14)です。前回、大詰めの段階で、家康が秀忠に豊臣家の処分について全面委任するというシーンがあり、この展開には意表を突かれましたと書いたのですが、どうやら元ネタがあった様です。というのは、司馬遼太郎さんの「城塞」を読み直してみたところ、千姫の嘆願を受けた家康が諸大名の前で秀頼の助命を提案し、それを聞いた秀忠がそれは出来ない相談だ、処分はすべて自分に任せて欲しいと言う場面がある事に気付きました。これは無論小説なのですが、たぶん下敷きになった資料が存在すると思われ、ドラマもまた同じ資料を参考にしているものと考えられます。

資料があるからと言って直ちに史実かどうかは判りませんが、ドラマにおける全くの創作ではなかったのは確かですね。

「城塞」の記述に従えば、これは秀吉から豊臣家の行く末を託されたという事実のある家康はあくまで秀頼を助けようとしたポーズを示し、直接の関わりを持っていなかった秀忠がこれに反対する事で将軍の権威を示そうとした小芝居だったという事です。また、秀忠は千姫に対して秀頼と一緒に死ぬべきだとも言っており、ドラマのキャラクターとは随分異なる人物として描かれています。まあ、こちらの方がそれこそ戦国の世の倣いという気もしますね。)

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