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2011.11.17

京都の散歩道 紅葉案内 洛北編 1

今日の京都紅葉案内は洛北編、叡山電鉄の一乗寺駅を起点とした散歩道を紹介したいと思います。

一口に洛北と言ってもエリアは広く、本当は自転車で回る事をお薦めしたいです。その方がより効率的に、より早く回る事が出来ますからね。しかし、そうは言っても自転車が苦手な人も居り、また道が不案内という方も居られると思いますので、ここでは歩いて回れるコースでまとめてみる事にします。

一乗寺駅を降りると、そこが曼殊院通です。まずは、この道を東に向かって真っ直ぐ進んで下さい。およそ400mも歩くと白川通にたどり着きます。この通りの街路樹であるケヤキもまた、綺麗に色付く事で知られています。タイミングが合えば、この紅葉も愛でていって下さい。

ここでは白川通を横断して坂道を上っていく事とします。和洋菓子の店として知られる中谷さんを右手に見ながら歩いていくと、やがて前方に一本の松と大きな石碑が見えてきます。これが宮本武蔵が吉岡一門と戦ったとされる「宮本 吉岡決闘之地」ですね。世に下り松の決闘として知られ、当時は地名となるほどの大きな松が生えていました。その初代の木は既に枯れてしまったのですが、近くの八大神社に行けば保存されている切り株を見る事が出来ます。現在の松は当時から数えて4代目にあたるのだとか。

この石碑の角は十字路になっているのですが、そのまま真っ直ぐに進んで下さい。そのまま進めばやがて詩仙堂にたどり着くのですが、ここではその手前の道を右に曲がります。そのまま道なりに歩いていくと、やがて本願寺北山別院の門前へと出ます。道はここで右に曲がっているので道なりに進み、すぐ次の曲がり角を左に入ります。するとすぐにまた別れ道に出ますが、そこも左に道を取って下さい。すると前方に金福寺の石段が見えてくるはずです。

金福寺は臨済宗の寺で、松尾芭蕉と与謝蕪村に縁のある事で知られます。斜面を利用した枯山水の庭があり、斜面の上には蕪村が再興した芭蕉庵が建てられています。この庵を庭園越しに見上げるのが、この寺の代表的な景観ですね。反対に庵の前から庭を見下ろしても、遠く西山が借景となる事で奥行き感のある良い景色となりますよ。

紅葉はこの庭園の周囲と芭蕉庵の背後を中心としており、訪れる人の少ない穴場的な名所の一つです。

紅葉の開始時期は比較的早く、部分的には11月前半から見頃となる事もあります。全体としての盛りはやはり11月半ば以降かな。色付きが早いのは庭園の西側で、芭蕉庵周辺は遅く色付く事が多いですね。このため、どの景観を好むかによっても盛りの時期の判断は異なって来ると思われます。

さて、金福寺を出て、元の道を戻る事にします。突き当たりにまで戻ったら、今度は道を右に曲がって下さい。暫く行くと右手に詩仙堂の入り口が見えて来ます。

詩仙堂は、洛北における人気NO.1のスポットですね。四季を通じて趣があり、訪れる人が絶える事はありません。そして、常に季節の花で彩られているのですが、紅葉の時期は最も華やぎます。東福寺ほどではありませんが、この時期は特に拝観者が多く、拝観ルートも通常とは違ったコースに変えられます。

紅葉のタイミングは標準的で、11月半ばから後半にかけて見頃になる事が多いようですね。当たり年の紅葉は素晴らしいの一言で、一度見ると病み付きとなってしまいます。艶と言い、色合いと言い、他の場所とは一線を画していると言っても良いかも知れません。ただし、外れ年に当たると、如何に詩仙堂と言えども見るも無惨な姿となってしまいます。これはどことも同じなのですが、当たり年が素晴らしい分、落差がより大きく感じられてしまうのかも知れないですね。

詩仙堂の場合、エリアと言うより木によって紅葉の時期に差が出ますが、それほど極端な違いは無いように思います。わりと短い期間にピークが集中しているんじゃないかな。言い換えれば、見頃の期間が比較的短いという事にもなるのですけどね。

写真的には座敷の奥から撮った額縁写真が定番となりますが、この時期は人が多すぎてまず無理と思っていた方が無難でしょう。ただ、時々ですが、座敷の前の方に人が居なくなる瞬間があり、運が良ければものに出来るかも知れません。

詩仙堂は何時までも居たいと思う場所なのですが、切りがないので先を急ぎます。

詩仙堂を出て少しだけ坂を下ります。この道の左手には双鳩堂としいう小さな店があるのですが、そこの鳩餅は素朴な味ながら、なかなか美味しいですよ。小腹が空いた時には丁度良いおやつとなります。さらに道を下ると右手に続く道があるので、そちらに入って下さい。

軽い下り坂を歩いて行くと、やがて右手に圓光寺の山門が見えてきます。南禅寺派の研修道場で、尼衆専門道場だった時期もありました。さらに遡れば徳川家康が起こした学問所であり、木版活字を使った出版によって、啓蒙活動を行っていたそうです。当時は伏見にあったそうですね。

庭園は十牛の庭として知られ、もみじが多く植えられている事から、紅葉の名所の一つに数えられています。また、本堂の入り口に水琴窟がある事でも有名です。

紅葉が始まるのは比較的早く、11月前半から見頃になる事もあります。盛りになるのは中旬過ぎが多いかな。本堂近くの木から色付き始めるのもここの特徴でしょうね。

詩仙堂が盛りになる頃には少し見頃を過ぎている事が多いと思われますが、敷き紅葉も見事なのでやはりセットで訪れたいポイントです。

ここも座敷の中から撮る額縁写真が定番の一つですが、縁側に座る人が多いため、この時期はまず無理でしょうね。開き直って、人が佇む姿をシルエットで捉えるという手はあるかも、です。

時間があれば背後の高台に上って、上から庭を見下ろすのも面白いですよ。四角く囲われた庭園が紅葉している様は箱庭の様に人工的で、普段見ている野趣に富んだ風情とはまるで異なるところが興味深いです。

明日はここから曼殊院へと向かいます。


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