京都の散歩道 紅葉案内 洛西編 6
清涼寺は宝筺院のすぐ前にあります。山門を出て少し歩けば、すぐに清涼寺の大きな仁王門が見えて来ます。でも、こと紅葉に関しては、その手前にある小さな門を潜りたいところですね。そこにはあぶり餅と書いた看板があるはずなので、すぐに判ると思います。
この門を潜ると、大文字屋というあぶり餅の店のすぐ横に出ます。ここで、おやつとしてあぶり餅を食べていくのも悪くない選択ですね。でもここに来たのは清涼寺の紅葉のポイントの一つがあるためで、店の左手の一角にもみじか沢山植わっているのですよ。土塀の外からでも見えているのですが、中に入ってまで見に来る人は少なく、じっくりと紅葉と向き合える貴重なポイントの一つです。この一角には多宝塔のほか聖徳太子殿があり、紅葉とからめた写真が撮れるのも魅力ですね。ひとしきり紅葉を見た後は本堂へと向かいます。
(今年の速報という誤解を避ける為にここまで写真を掲載して来ませんでしたが、清涼寺の紅葉の記事は過去に無かったので、参考までに昨年に撮った写真をアップします。場所は聖徳太子殿の近くで、撮影日は平成22年11月27日です。)
清涼寺は浄土宗の寺で、嵯峨釈迦堂の通称で知られています。本尊はインド~中国~日本と伝わったとされる三国伝来の釈迦像で、これが釈迦堂の名の由来と言われています。元をたどれば源融の別荘があったとされ、のちに華厳宗の寺となりました。さらに時代が下って融通念仏の道場となり、やがて浄土宗へと転じた様です。
本堂に入ると展示品が色々とあって、中でも興味深いのが釈迦像から出て来たという五臓六腑の模型ですね。一種の人体模型なのですが、これを仏像の中に仕込んでいたというのは、この像が生きた人であったお釈迦様をそのまま写しているという事なのかしらん?
紅葉に関しては、庭園が二つ目のポイントとなっているはずです。とはっきりしないのは、紅葉の時期には入った事が無いのですよ。でも庭園に沢山のもみじがある事は確かで、ネット上にある写真を見てもなかなか見事ですね。
三つ目のポイントが本堂右手にある庫裏及び阿弥陀堂の周辺で、ここにも沢山のもみじが色付いているはずですよ。そして黄色に色付くもみじと銀杏の黄葉が他にはないアクセントを付けてくれています。
(阿弥陀堂横の紅葉。撮影日 平成22年11月27日)
清涼寺の仁王門を出て左に曲がると、一軒の豆腐屋があります。これが嵯峨豆腐で知られる森嘉ですね。川端康成の「古都」で取り上げられた事で有名となり、今では京都の豆腐を代表するブランドの一つになっています。味が濃く、何より口当たりが良いのが特徴ですね。もし、その日の内に家に持ち帰る事が出来るのなら、お土産に買って帰るのも良いかも知れません。でも、豆腐を持ち歩くというのもやり難いでしょうから、代わりにひろうすを買って帰るという手はあるかも、ですね。
さて、ここから先をどうするかですが、並の人ならここまでの道のりで相当に疲れている事でしょう。ですので、私としてはここから嵐電の駅に向かう事をお薦めします。でも、レンタサイクルを借りている場合や健脚自慢の方である場合は、さらに大覚寺方面に向かう手はあります。
この方面の紅葉も素晴らしいものがあり、割愛するのも惜しいので、明日は健脚コースとして大覚寺と直指庵を紹介します。
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