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2011.11.30

京都の散歩道 紅葉案内 洛西編 7

清涼寺から門前の道を東に向かいます。森嘉の前を通り過ぎて暫く行くと府道に出ますが、そのまま横断歩道を渡って真っ直ぐ行って下さい。かなり細い道ですが、その割に車が通るので注意しながら行って下さいね。道なりにひたすら歩いていくと、やがて大覚寺門前という交差点に出ます。この交差点の向こう側に大覚寺門跡と書いた石柱がありますので、横断歩道を渡ってその石柱のある道に入って下さい。この道は直線で判りやすいのですがその分単調で、かつ車が多くバスまで通るので、はっきり行って歩いていても楽しい道ではありません。でも、迷わずに行くにはこの道が一番ですね。

さて、突き当たりまで歩くと、そこは大覚寺の入り口になっています。ここで大覚寺に入るかどうかは迷うところで、こと紅葉に関しては中に入っても見るべきところはあまり無いのですよ。いくつか紅葉はあるのですが、むしろ見所は嵯峨菊かな。殿上から見るのに丁度良い具合に仕立てられた独特の草姿はこの大覚寺が発祥の地とされており、本場の花を愛でて行くというのは悪くない選択です。ここは時間と体力との相談ですね。もし両方とも余裕がある様でしたら拝観して行って下さい。

なお、祇王寺と大覚寺(大沢池を含む)の両方を訪れる予定を立てるのなら、共通拝観券を買っておくと割安になりますよ。

紅葉の見所は大沢池にあります。大沢池は大覚寺の前身である嵯峨離宮の庭池として築かれた池で、平安時代の初期にまで遡ります。今はただのため池と変わらない姿なのですが、かつては寝殿造りの御殿と一体となった庭園を形作っていたのでしょうね。その名残を名古曽の滝跡やその近くにある庭湖石、中島などに見る事が出来ます。中国の洞庭湖を模して作ったと言いますが、さぞかし巨大な離宮だった事でしょうね。

紅葉は池の周囲に散在していますが、まずは心経宝塔の東にあるもみじ林でしょうか。距離にしてどうだろう、50mはあるのかな、頭上まで枝で覆われたもみじのトンネルで、タイミングが合えば素敵な散歩道となります。やや薄暗いので、写真を撮るのは難しいですけどね。

紅葉の中心池の南側の土手で、桜ともみじが混在した並木道になっています。桜の方が早く色付いて散ってしまうので、もみじが色付く頃には歯抜け状態となってしまい、対岸から見た景色はさほどでもありません。でも、もみじの際まで行くととても美しく、紅葉越しに池や心経宝塔を眺めると、とても絵になるのですよ。もう一つ、池面で蓮の葉が枯れた様子は如何にも寂しく、晩秋の風情を味わうにはもってこいの添え物となります。ここは是非、池の周囲をぐるっと回ってみる事をお薦めします。

大沢池から今度は直指庵を目指します。池から出て、元の道を引き返します。そのまま大覚寺の入り口を通りすぎ、次の角を右に入ります。そして、生け花学校の建物を右手に見ながら道なりに歩いていって下さい。ここはやや細い道ですが、ほぼ直線コースなので迷う事はありません。やがて道は突き当たり、正面が細い露地、右手にこれまでと同じ幅の道が続く曲がり角に出ます。ここは右の広い方の道を選んで進んで下さい。確かここには、直指庵の方向を示す矢印の入った小さな看板が出ていたと思います。

この道をまた真っ直ぐ歩いていき、二つ目の角を今度は左に曲がります。この角にも看板はあった様な気がしますね。ここまで来ればしめたもので、後はひたすら真っ直ぐ歩くだけです。途中でだんだんと道が狭くなったりするのですが、とにかく山に突き当たるまで直進して下さい。途中の交差点には大抵看板があるので、迷う事はないと思いますよ。

山に突き当たったら、今度は左に大きく回り込んで下さい。すると道は右手にカーブして行くのですが、そのまま道なりに歩いていけば直指庵の入り口にたどり着く事が出来ます。

まず出迎えてくれるのは茅葺きの山門です。ちょっと華奢な感じのする、山あいの寺に相応しい門ですね。受付を済ませると階段になっていて、途中にちょっとした庭園があります。紅葉はこのあたりから始まっていますね。

階段を登り切ると茅葺きの本堂があります。入り口は障子戸で、蓑笠が脇に吊られていたりして、如何にも草庵という雰囲気がありますよ。座敷にはこの寺を有名にした想い出草ノートが置かれています。また、縁側に出ると、さっき上ってきた階段と庭を見下ろす事が出来ます。ここから眺める紅葉はなかなか綺麗でした。

本堂の左手には道祖神が置かれています。この寺のシンボル的な石像で、ご覧になった事がある方も多いのではないかな。ここから通路を奥に進むと開山堂や地蔵堂、観音立像などがあるのですが、紅葉はこの通路周辺がメインとなります。あと、地蔵堂周辺もきれいだったかな。

嵯峨野で最も遅く紅葉するスポットとして知られ、11月末から12月初め頃にかけて見頃となる事が多いようですね。良く知られた寺ではあるものの、ここまでやって来る人は案外少なくて、静かに紅葉を楽しめる穴場的存在ですよ。

なお、ここは尼寺でも女性の駆け込み寺でもなく、男子禁制というイメージは誤りですから、誤解のなきように願います。

ここからの帰り道ですが、さすがに嵐電嵐山駅まで行くのは大変でしょうから、大覚寺のバスターミナルからバスに乗るのが良いでしょうね。行き先としては京都駅、京阪四条など各方面に向けて出ていますから、困る事はないと思います。

明日は最後に残ってしまった清涼寺から野宮神社までのコースを紹介します。

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